「フラッパーズ〜私たちにできること〜」2015年


チーム華 満足度
チーム風 満足度
チーム桜 満足度

※みくに役が金光歩乃佳で追加。
公演時期 2014年12月27日〜2015年1月4日
会場 下北沢 小劇場 楽園
構成・演出 桝川譲治
脚本・作詞 熊手菜津子
振付 羽永共子 他

あらすじ
強豪陸上部の部室から遠く離れた場所に、
控えの、そのまた控えの選手たちが集まる部屋があった。
レギュラーになれるチャンスもなく、
ただ放課後に決められたように集まるだけ・・・
そこに集まってくる控えの選手たちは、
必要とされていない己自身に各々が問いかける。
そんな彼らに思いがけない依頼が・・・
(パンフレットより抜粋)
観劇感想
2011年2013年に続いての再演。
詳しい本編の内容はそちらで。
若さあふれる10代の若いキャストでのストレートプレイ。
演じる役も同年齢に近く、その世代で感じる自然な演技が求められる。
特に悩みを抱える部分は、今、この時にしか表現できないものがある。
それを観客にどう伝えていくか?
受け止めていただくか?
そこがポイントかな?
多感な時期の思い起こしを、観客に何かしら感じ取ってもらえたら成功だと思う。

では、各チームの雰囲気をそれぞれ。

チーム華
全体的にマジメな雰囲気だと思った。
たしかに、派手さや大きな変化は無いけれど、
山本夢月が主力となって、観ている方からすると、
とりあえずは安定して観られる。
演技よりもセリフ先行の部分もたしかにあるけれど、
全体的にまとまっているので、違和感はない。

山本夢月 日野千歳役
夢月と書いてムーンか。
それはそれとして、私の予想以上にしっかりしている。
チームリーダー役、まとめ役としてバッチリ。
マジメな雰囲気もいいけれど、ダンスをしている時の笑顔も印象的。
古参の観劇者として申し訳ないが、松田ひかるのような雰囲気。
初めて観たというインパクトのせいもあるが、
私的には相当なヒット。
本当の性格は知るよしもないけれど、
彼女のマジメさが、このチームを支えていた・・・ような気がする。

吉池鈴舞 山谷希未役
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」の本山ふみな役でも、
かなり印象に残りました。
この時は、目に力がありすぎて怖い印象もあり(汗)
今回はちょっぴり変人タイプの希未役なので凄く楽しみにしていました。
小学生とはいえ、相当な演技の実力の持ち主。
物怖じしない。
舞台上の度胸は満点だと思う。
この希未役はフラッパーズのメンバーの中でもかなり異色キャラ。
過去の女優は、かなりの個性的なキャラを作っていた。
それに比べると、そこまで弾けてはいない。
無理せず、彼女のペースでやっているのがいい。
セリフのカツゼツもいいし、非常に器用な女優だと思う。
まだ小学生だけど、玄人受けする。

喜多見思叶 水川かえで役
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」の東まゆこ役でも印象深い。
こんなに小っちゃいのに度胸満点で、視線のふらつきがありませんから。
意外といっては失礼だけれど、このチームを引っ張る雰囲気すらある。
みんなのマスコットという存在ではあるけれど。
瞳の上目づかいはうまいし、本当に目が動揺しない。
大げさだけれど、あの目つき、アニーがモリーに見せる目つきに似ている。
ひとつひとつ細かいこともきっちりしているし、
今後何かしらで出てくるでしょうね。
子供がしっかりしていて、大人が不真面目な時のツッコミ役とか。

かえでは人と喋ることが苦手で、常にハーモニカを吹いているのだけれど、
そこまで人見知りな雰囲気は感じなかったかな?
ハーモニカの音階もちょっとイマイチだったのが玉にキズ。

今中千尋 山本遥香役
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」では外浦奈緒子役
この時は主要キャストではないけれど、
私としてはかなり印象に残りました。
けっこうな筋肉質。
今回のユニフォーム姿だとそこまでわかりませんが。
ということで、私もとても楽しみにしていました。

ルックス抜群+その笑顔。
体の線の細さ、スタイルの良さと、華がある。
見栄えの印象度、必要ないわけがない。
間違いなく、今後はファンが増えるでしょうね。
免疫力の無い男性は、彼女の笑顔でイチコロでしょ。
なんて思えるほど。

ダンスの場面は少ないけれど、見応えあります。
他のメンバーもうまいですが。
演技的には、ちょっと動揺している表情も見受けられるけど、
遥香役のおっとりしながらマジメという雰囲気は、
イメージピッタリで、全く違和感は感じませんでした。
もちろん、演技的なものはこれからだけれど、
観客と一緒になって今後の成長を見守りたい、という感じかな?

橋野香綾乃 森井真咲役
まさかここで橋野香綾乃を観るなんて、夢にも思いませんでした。
リトルプリンス2009年以来。
6年ぶり?に観れば、ま〜成長しますよね。
当時の面影は残っているけれど。
手足の長さが前も印象に残っているかな?
それ以外は当たり前ですが、完全にお姉さん。
森井真咲役は、普段は特製ジュースを作るホワッとした子だけど、
じつは合唱部の時にとある事で、心にキズを抱えてしまった少女。
その裏表、影のある部分、不安な表情作りは良かったと思う。

チーム桜
初めて観るメンバーも多く、けっこう新鮮な感覚。
アドリブ?やら、変化球もあるかな?
他チームと比べると、やや地味な印象でもある。

近藤友絵 日野千歳役
彼女は初めて。
正統派でしっかりしたリーダータイプ。
リーダー役は地味だけど、ここがしっかりしてないとみなコケルから、
本当に重要。
リレーのメンバーから怪我のためにマネージャーに転向した話をする場面も、
じっくり落ち着いた話し方。

杉森千文 山谷希未役
ミュージカルアニー2012のタップキッズですか。
さすがにそこは気づかなかった。
ほぼ初観劇。
希未役は、おちゃらけキャラで、
ある意味自分を捨てないといけない感じなのだけれど、
ひじょうに良くやっていたと思う。
ほんと難しい役だもの。頑張った。
彼女のもつ雰囲気って、
なかなかココスマメンバーにも似た感じがいないタイプ。

苫米地琉七 水川かえで役
「ミュージカル シュガー〜空色のプールサイド〜」2014年では佐倉美由紀役
こちらは良く覚えているのだけれど、
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」広井久美子役は印象に残らず申し訳ない。
とにかく、まずエクボだな。
これが強烈な特徴。
演技はやはりまだまだこれからの子。
それからハーモニカ。
かえで役の中で一番音が良くとれていたと思う。
一応ハーモニカが得意な設定があるので、
音階がとれていないとリアリティには欠けますから。
適当すぎると、かえでの性格そのものが変化してしまう危険性がある。

島田侑佳 山本遥香役
ミュージカル シュガー〜空色のプールサイド〜(2014)室橋鈴花役
「フラッパーズ〜私たちにできること〜」2013年、水川かえで役を観ていますが、
今までは普通な感じ。
しかも前回はハーモニカのかえで役でしたからね。
そこから遥香役に変わったことで、ハードルは上がります。

ハマリ役・・・というわけではないけれど、
彼女はこういう役の方が合っている気がする。
観客として見ると、ひじょうに安心、安定する感じ。
ほんわかした遥香にピッタリの気がしました。
家出する勢いのはずなのに、途中で母親が困るから止めるなんて、
本当にありそうだもの。
間合いとか、テンポがこの役に合っていたのかもしれない。

川崎春香 森井真咲役
まさかの登場にビックリ。
もう大学生ですか。
『ココスマイル4〜金星のステージ』 2005年、ラムネ役。
アニー2006年、ではタップキッズ。
同じく2006年にアニークリスマスコンサート
このあたりかな?
他も観ていたような気がするけれど、ちょっと忘れました。

前から手足が長く、背も高かった気がするけれど、
全体的なスタイル自体はそれほど変わらない気がします。
大学生ということもあり、喋りや演技はほとんど違和感ありません。
真咲は元合唱部だったけれど、とある出来事により辞める。
その心のトラウマの表現が難しい役。
思い詰めている表情も良かった。
まっ、このぐらいはやってもらわないとね。
本当はダンス力にも定評があるのだけれど、
そこまでガンガンに発揮できる場所ではないのものの、
久々にパフォーマンスを見せつけてくれました。

チーム風
一番気になるのは、希未と遥香の性格付け。
今までの感覚からするとかなり異質なものでした。
人それぞれ役の解釈が違いますから。
それをまとめあげるであろう、本当のリーダーは辻友里香だと思うが、
おそらく布川玲菜のサポートが大であったと予想。
ここは個性がバラバラすぎて、まとめるのは大変だったに違いない。

布川玲菜 日野千歳役
よくある話だけれど、パンフレットの写真より、実物の方が断然可愛い。
こういうのって毎回謎。でも仕方ない。
それはそうと、私は彼女をかなり評価しています。
「フラッパーズ〜私たちにできること〜」2013年では、みくに役を好演、
さらに
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」では、津久井ちい役。
どちらかと言うと、おとぼけキャラが多いかな?
それが今回、真面目なリーダー千歳役。
ひじょうに興味深く観させてもらいました。

超マジメ!というタイプではないけれど、
かなり柔軟性がとれた千歳役だと思う。
面倒みのいいお姉さん。
みんなと同じ目線、保母さんに近いような感覚で見守ってくれる千歳。
パンフの言葉どおり、彼女なりの千歳役ができていたと思う。
しっかり者のリーダーというのがありつつ、そのルックスの可愛らしさにも目を引く。
関係ないけれど、この学校でモテモテだなと思った(笑)
何をやるにしても、一挙手一投足、ひじょうに目をひく
これはもって生まれての彼女の素質。

演技もしっかりしているし、華もあるしで、彼女は欠かせないことになりそう。
舞台のキーポイント的な存在として、今後も注目を浴びる存在。
前述しているように、このチーム風。
本来みんなをまとめるリーダーは辻友里香だったと思うけれど、
天然ボケキャラの部分もあるので、おそらく布川玲菜がかなりサポートしている感じ。
いや、相当しているでしょ。
なんとなくわかってしまう。
苦労が偲ばれる。

村田千遥 山谷希未役
彼女の演技を観るのは初めて。
フランス人形のようなキリッとした目鼻立ちのルックスが印象的。
希未役はかなり個性的な役なので、過去のメンバーも濃いキャラ作りをしている。
だけれど、彼女はそこまでではない。
どちらかというとかなり普通。
遥香との対立の場面、キャラの性格付けの違いを観客に見せたいところだが、
その遥香役の山川愛未が、普通はおっとりしているキャラ設定を、
傍若無人な言葉づかいに変えているので、対比が難しくなった。
ここは、各チームと大きく異なる。
彼女の演技自体はしっかりしているのだけれど、あえて少し抑えている気がする。
それとも相手の山川愛未の個性が強過ぎるためにそう見えてしまうのか?
歌は私の客席まで良く聞こえてきました。
じつのところ、かえでよりも希未のほう背が低い。
ここの違和感も少しあったかな?

上村紗耶 水川かえで役
彼女も初めて・・・と思ったら、
「Natural Flavor Live by Pearl House」Vol.1 〜めぐりあい〜
で、見ていました。
あ〜そういえば、あのメンバーの中で一番小さい子ですか。
良く覚えています。
あの頃に比べれば大きくなりました。
手足が細長く、体の線も相当細い。
全メンバーの中で一番細いかもしれません。

率直に言って、まだまだこれからの子。
目が泳ぐところも多く、緊張しているのがすぐにわかる。
雰囲気から、もっと子供のような甲高い声がでると思いきや、
そこまでの高音ではない。
パッと見のイメージと違うところも、不思議な感覚。
身長はこれから、どんどん伸びていく気がする。

山川愛未 山本遥香役
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」では高木のぞみ役。
この時も、かなり独特な子だな〜と思っていました。

彼女の山本遥香役は、他のチームに比べても、過去のチームに比べても、かなり違う。
これは一番ビックリする。
普通〜に考えて、おとなしくて、のんびり、おっとり系な性格のはずなのだけれど、
彼女の遥香は全くそういうものではなかった。
これがいいのか、よくわからない。
山川愛未が導きだした山本遥香像なのでしょう。
なんとなくだけれど、彼女の性格のまんまのような気がします。
台詞回しも強く、覇気があって、突っかかる喋り方。
のんびり系の遥香なのか?なんて私は思ってしまうけれど、
そういう解釈なのでしょう。
希未役と遥香役、逆でも良かったかな〜?とも考えるが、
山川愛未の希未役は強過ぎるから、この配役にしたのかもしれない。

辻友里香 森井真咲役
数々のジョーズカンパニー作品に出演し、
ある意味もうベテラン臭も漂う。
「フラッーパーズ〜私たちにできること〜」2011年には水川かえで役
「フラッーパーズ〜私たちにできること〜」2013年には山本遥香役
近場だと、「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜」2014年では戸塚陽子役

彼女は力を入れているのか、入れていないのかわからない、
天然でおっとりした雰囲気をいつも持っている。
独特な雰囲気の持ち主。
これが良いところでもあり、抜けているところでもある。
ルックス、スタイルは、前からほとんど変わらない。
一応この「チーム風」のリーダー的存在になっているとは思うけれど、
実際は布川玲菜のサポートがかなりある気がします。
年々「フラッパーズ」でもいろいろな役をこなしていますが、
リーダー役である日野千歳役を任せるには、素人の私が観ても心配な部分がまだある。
個性はわかるのだけれど、心配が先行してしまう。

さて、前回、前々回の役柄と違っての真咲役。
彼女としては今までの役柄と違うとこで、かなり張り切っていたことでしょう。
おっとり天然キャラだけでなく、こういう役の演技もできるだと。
私的には良いと思う。
彼女のマイペースな雰囲気がありつつの、真咲役といったところか?
真咲特有の、話をジョークにしてしまうところ、合唱部で起こった出来事による心の傷、
淡々とした同じっぽい演技のところもあるけれど、前回と比べたら演技にも幅がでてきた。
心の揺れ動きの演技は難しい。
今までは個性で乗り切れた部分もあるけれど、
年齢を重ねていくと、同年齢の子が普通に演劇を初めてうまくなったりすることもある。
そういう意味において、さらに演技の幅を広げ、乗り越えてほしいな。

ちなみに電子ピアノ?を弾く場面の音程が微妙なのが、ちょっと心残りではある。
ご愛嬌ではあるのだけれど、一応元合唱部の設定があるので、
音程はとってほしい。

金光歩乃佳 花村みくに役
みくに役はWキャスト。
ま〜金光歩乃佳がいれば安心する。
出てくるだけでホッとするもの。
ブリッ子キャラは初めてかな?
こういう金光は久しく観ていなかったせいか、
とても新鮮に感じました。
刺々しい雰囲気よりも、こちらの方が観てる方は安心する。
かくいう金光歩乃佳も、やりやすさとしたら、こちらの方が得意かな?

体の成長、演技の実力、その過程が一番わかるのが彼女だと思う。
ジョーズカンパニーの舞台を観ていれば、一目瞭然だもの。
みくに役については、言うことないな〜
イメージピッタリで、パズルのピースがぴったしハマル感じ。
どのチームにおいても金光歩乃佳のみくにによって、
安定感、安心感を増大させる。

内田夏音 花村みくに役
「ココスマイル7〜夏色のマイソング〜2014」では主役のココ役。
私はとても評価しています。
本当に良かった。
でも、あれはあくまで不思議少女ココでの役柄。
今回は本当に普通の女子生徒。

「見せてもらおうか。かのたんの実力とやらを」

なるほど〜
ココスマイルのココ役の時には気づかなかったことが、
ここで一気にあらわれる。
ココは不思議少女で、何か違和感があっても、
「そういう役なんだ」と、受けての観客も解釈して納得してしまう。
私もその役柄に納得でき、それでOKでした。
だからこそ、あの時のココは素晴らしかった。
ただ、今回は普通の女子生徒。

まず甘ったるく、たどたどしいセリフ回しに驚く。
こんな感じでしたっけ?ココの時も?
ココスマイル7の時は気づきませんでした。
不思議少女ココってことで、私自身もスルーしていたのかもしれません。
他のメンバーの舞台演技のレベルと比べると、
彼女のセリフ回し、演技は浮いてしまいます。

ストレートプレイ初挑戦、小学5年生で長台詞、演技も頑張っている。
それはわかる。
わかるんだけど、やっぱりアルゴミュージカル等、
小学低学年でもしっかりしている演技を観ていた私から言わせてもらうと、
学芸会レベル。
他のメンバーと比べては失礼。
彼女の演技が、
子役の舞台ではケースバイケースでうまいこと噛み合う場合もある。
だからこそココスマイル7のココはうまくハマッた。
ただ今回のみくに役だと、彼女の実力がバレテしまった感じ。
そもそも舞台の立ち回り姿ではないもの。
それがすぐにわかってしまう。

無料で観ているわけもなく、年末年始の時期に予定を入れて、チケットを買って観ている以上、
私は気になって言ってしまう。
「すっごく良かった!」と褒めてもらえば、嬉しいし、気分がいい。
ただ、いつか自分が大人になった時に思い返して見れば、
自分の演技がまだまだであることを、絶対に気づくと思う。

厳しく言ってしまうと、
内田夏音は「ジュニアアイドルがストレートプレイの舞台に出てみました!」
「すごいでしょ私?こんなにできるの!」的なノリ。
それが見えてしまう。
本人は違うかもしれないけれど、私はそう受け取ってしまった。

いろいろ考えるに、彼女の為にみんなが「きっかけ」を与えているのかもしれない。
チーム15人、ダブルキャストの金光歩乃佳を加えると16人の演技を観て、
自分に何が欠けているのか?それを発見する場であるのかもしれない。
舞台、演技に欠ける熱意。
ココスマイル7の時とはまた違って、気づくことも多いでしょう。

ただ私ひとりがそう受け止めただけであって、
違うベクトルの考えの方もたくさんいる。
「可愛いは正義」という部分に重きを置く媒体があるのも事実。
内田夏音の「華」そして独特なキャラは面白いもの。
いろいろな方向性がある。
どれを選ぶかは人それぞれ。
彼女がこのまま「のらりくらり」とやっていってもいいし、
「真剣」に向き合ってもいい。

おそらく、今彼女ができる最大限のものを今回の舞台で発揮してくれた。
ルックスは可愛いし、瞳パッチリ、手足も長く、体の線も細く、スタイルも抜群。
パッと見の「華」はある。
見栄えはいいし、魅力もある。
これはどうしようもない事実。
小学5年生だから、まだまだこれからだもの。
すぐに、というわけにはいかないと思うけれど、
地道に頑張ってほしいな。

子役の舞台は、最初からある程度の実力がある子が多いけれど、
そうでない子もいる。
名前を出して恐縮だけど、
ゆっくりゆっくり、うまくなっていたのが、桐原真奈。
「BEST DREAM」2004年から、「あいすべき、不毛」2013年と成長していく。
そういうタイプの女優もいる。
だから焦る必要なんて全くない。
私の観劇感想なんて、屁とも思わなければいい。
まっ、いちいち人の感想を気にしていたら、女優なんて職業はやってられませんから。

別件。
私が観た回。
内田夏音が伝説のバトン?を置く位置が、
いつもとはやや違う奥まったところに置いてしまい、
それを手に取るはずの川崎春香がさらに焦ってしまい、
もう少し下にあるのを確認できず、やもえず筆箱で対応。
メンバー絶句・・・
それを察知して、内田夏音が奥まったところからバトンを取り出して、
事なきを得る・・・舞台上でもかなり緊張した場面でした。
いつもの場所にバトンが無いのだから、ま〜焦りますよね。
じつはすぐ下にあったのだけれど、緊張していて気づかなかった。
まっ、そういうハプニングがあるのも舞台の醍醐味だもの。
数年経ったら懐かしい想い出になる。

総括
全チームを観て、私は一番「チーム華」が好きかな?
個々の役柄が互いに主張しつつ、まとまっていて観やすい。

いずれにしても、金光歩乃佳がいると舞台そのものが締まる。
申し訳ないけれど、内田夏音では全然まだまだ。
比較するもの失礼なほど。
したがって満足度の評価も、
金光歩乃佳が加わったバージョンは半星増えます。
私の意見としては、それだけ差がある。
もちろん、内田夏音には内田夏音なりの魅力が多数ありますけどね。

新人の中では山本夢月が印象的。
また次も観てみたい女優のひとり。

別件ですが、ラブリーズは阪神・淡路大震災の出来事の後日談。
あれから2015年で20年経過ですから、ひじょうに重みのある作品となりました。
そしてこちらのフラッパーズは、何気ない日常生活の物語だけれど、
みんな何かしらの悩みを抱えて頑張っている。そういった作品。
この二つのチームが、いつか出会う日が来ても面白いかも。

(敬称略)
トップ   観劇一覧   キャスト