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アニークリスマスコンサート2006観劇感想

満足度星星空星空星空星
公演時期 2006年12月23日~24日
会場 青山劇場
脚本・演出 伊藤明子
音楽監督 栗田信生
振付 ボビー吉野
歌唱指導 呉富美
タップ振付 藤井真梨子
ヘアメイク 河野はるみ
舞台監督 山本圭太

あらすじ

今日はクリスマス! だけど、大事なお友達の七面鳥がピュー夫人に見つかると料理されちゃう! なんとかしなくちゃ!

感想

毎年行われる、アニーのクリスマス・コンサートです。 あくまでスペシャル企画なので、正式なミュージカルの舞台とは言えません。 よって、具体的な話の内容は省きます。 私が観た回は3回目でした。毎回のことながら3回目はたいへんです・・・ まっ、それはさておき。

最悪。 ありえない。 私が観たアニークリスマスコンサートの中で最悪でした。 とにかく振付が単調で簡単すぎる。 文章での言い方は難しいけれど、左右に大きく腕を振ったり、指さし確認をしたり、 ダンスって呼べるものなんでしょうか? 特に「ハードノックライフ」 なにこれ?! 閉口せざるをえません。

2005年 アニークリスマスコンサートで、私も書いてありますが、去年はかなりハードでした。 それゆえに、 「一日三公演なので、子供たちに負担をかけないよう配慮してほしい」 なんて圧力がかかったんじゃないんでしょうか?(憶測ですが) 振付は同じボビー吉野氏なので、 あまりにも極端に変わりすぎ。 そんなうがった見方になってしまいます。 これを観て、もうクリコンは観ないって言う人が増えるかもしれませんよ。 私が知りうるかぎり、出演しているアニー、アニーズの実力は本当にすばらしいですから。 何らかの意図がはたらいたのではないか?と考えざるをえません。 ダンスが踊れないからこうしたというのならまだわかりますが、 実力ある方ばかりですし・・・・・・ ちなみにタップキッズの方は全く問題なくすばらしかった。

演出も好きじゃない。 毎回新しい話を持ってくるのはたいへんですが、そのぐらいはプロなので考えてほしいです。 特に七面鳥。 「友達だから、殺さないでほしい・・・・・・」 完全に自分勝手なエゴ(笑) まぁ~わかるんですけど、 であるのなら、屠殺工場へ見学しに行ってほしい。 そこでいろいろと見てから、豚や牛や鳥を食べてください。 と、子ども向けの話しながらツッコミをしたくなります(爆) 子供向けとはわかっているのですが、逆に言葉たらずではないかな? とは言え、「屠殺」なんて言葉は言えませんけど。

「クリスマスにはカバが欲しい」「前歯のない子のクリスマス」 これは・・・・・・・なに? 意味がわからないのですが、私の想像を遥かに超え、綿密に計算された深い歌詞なのでしょうか? 完全にクリスマスとは関係ないんですけど、わざとこのナンバーを入れてるのでしょうか? ちなみにこのときの振付も好きじゃない。特にカバ。 たしか最後は北川理恵だったかな? あれは本人も嫌でしょ。逆に楽しいかもしれないが(爆)

カーテンコール2回?スタンディングオベーション?? 冗談でしょ?ありえない。ここまでおべっかすぎるのは鼻につくし、引く。 親御さんだから仕方がないとは思う。それはそれでいいと思う。 ただ、私の場合はすでにこの時点で沸点に達していたので、 さらに不快感が増幅しました。

ここまで言うのには5500円も払っているから。 来年なんてついに8000円の大台ですよ! まだ先のことですが、消費税17%になったらと考えると怖いです。 大人げないと思われても仕方ないが、 家族向けミュージカルとはいえ、お金を払っているのだから言いたくもなる。 言うべき時に言っておかないと、それが当たり前になってしまいますから。 もちろん、出演者のせいじゃない。

あえて良い部分を言うのであれは、今年はアニー、アニーズがメインになったこと。 前回は大人の方々が前面に出てくることが多かったので、今回は控えめで良かったです。

気になった役者

アニーの4人。

加藤茜、服部杏奈、石丸椎菜、鈴木満梨奈は言うこと無いです。 本当にすばらしい。 良い悪いではなくて、服部杏奈は独特なダンス。そこが彼女の魅力かも。 加藤茜はひじょうにバランスがとれている感じ。精錬されていて純粋な印象を受ける。

4人とも素晴らしいのですが、あえてひとり言うのなら石丸椎菜。 ダンスは一番かな?雰囲気もいいし、風格もある(謎) なんというか、これからの活躍が相当期待できるオーラを感じます。 それから、彼女は注意力、観察力がすばらしい。 何気ないことだが、いろいろとよく気づく。 大人との交渉術には長けているな~と思いました。

クリコンということで全員が登場することもあり、いろいろな部分でツッコミどころが満載でしょう(汗) それはもう観客の方が一番わかっていることです。 そのへんは私はツッコミません。公に言わないだけで、誰しもみんなが気づいてますから。 観る人が観ればすぐにわかる。うちだけですからね、ここまでオープンなのは(爆) そんな中でアニーズですが、全部見きれないので何人かです・・・・・

中島あすか 植野真友 掘田杏奈

私の主観で申し訳ないが、美人すぎ(爆) 異常に目立ちます(笑) それプラス実力もあるので、視線がいってしまうのは仕方ないですよ・・・

吉池愛

個人的に役者として好きなタイプ。 彼女の三日月瞳になる笑顔は好き。

大山知理

目立つ。 表情の作り方もうまいが、やっぱり瞳の印象が強いから、お客さんも忘れないでしょうね。 身体的特徴ですが、芸能としてはすごく重要なこと。誰にも真似はできませんから。

武田めぐみ

いい感じに成長している。 あくまで外見だけですが、尖った印象が薄くなり、大人の女性的な雰囲気があります。 色気が出てきた感じかな?

加藤結菜

毎回言うけどうまい。超~安定している。 いつかは違う舞台でどういった演技をするのかが観たいな。 なんとなく同じ演技ばかりなので(笑)

タップキッズだと藤松祥子

彼女の笑顔は抜群!目立ちますね。

川崎春香、山本実奈も私の視線上にあり印象に残ってます。 ちなみに客席へ降りてきた時は山本実奈が近くにきました。 さすがに良く声が出ている。表情のつけ方もいい。 彼女に言われたら歌わないわけにはいかないでしょう(笑) ちょっとわからないのですが、ひとり異常にテンションが高い子がいたのですが、誰だろう? かなり気合入ってました。パンフレットを見直してもイマイチわからない(爆) こう見ると個々の印象的には2005アニーズの方が印象が強いです。 2006はアニー二人の印象が極端に強いせいかもしれない。 ちなみに来年の2007アニー、アニーズ。 たいしたツッコミではないけれど、背が前かがみの子は来年は直してほしいです。

総括

私は「アニー」を長年見てきました。と同時に「アニークリスマスコンサート」も楽しみにしてきました。 しかしながら今回のような感情をもったのは初めてです。 大好きなミュージカルのひつとであるからこそ、厳しい感想にもなるし、悲しくもなります。

この振付をすることになったアニー、アニーズは無念でしょう。 ダンスに秀でている人が多いので、出演者自身が間違いなく気づいていると思います。 これをアニーのクリスマスコンサートで発表せざるをえない・・・・・つらかったことでしょう。 しかしながら、もっとつらい立場なのは「振付」と明記されたボビー吉野氏。 2005年のあのすばらしいダンスは忘れません・・・ 完全に私の推測ですが、 本人の意志とは無関係のところで何かしらの力が加わったとしたら悲しいな。

「1日3公演でハードな振付、出演者は子供なんだ!もっと子供たちのことを考えろ!」 と言われているのであれば(私の妄想です) 1日2公演にしてほしいです。 そしてダンスの振付のレベルをあげてください。 ただ、そうなると結局のところビジネス。お金がからみます。 1公演の単価が高くなるかもしれません。 さらには観客動員が一回分少なくなるので、観劇したいお客様が全員観られるか疑問です。 こういった部分に関しては上のお偉いさんが考えることなので、 私が理屈をこねてもしかたのないことですが、いろいろと再考していただけると幸いです。

そもそも私が一番危惧しているのは、 子役の方たちが目指す舞台のひとつ「アニー」がこの程度のレベルとみられてしまうことです。 それがとてつもなく悲しい。「アニー」は本当にすばらしい舞台ですから。 観劇にくるお客様は一般の方を初めてとして、スポンサー、事務所関係者、舞台関係者、 たくさんの方がご覧になります。 「これが有名な舞台?」と鼻で笑って退出することすらあるのです。 もしそう思ってしまったら、私自身悔しくてたまりません。 そういった危機感を私は常に感じており、今回の厳しい感想となっています。

そもそも「アニー」クラスの舞台でなければ私はここまで言いません。 他の舞台で似たようなことがあった場合、ここまで発言するかは微妙です。 それだけ「ミュージカル アニー」にはレベルの高いままでいてほしいのです。

さて、話しは変わって来年。 真面目な話、現時点では来年のアニー、アニーズは不安でいっぱい。 ですが、この私の予想を大きく裏切る舞台をぜひとも作りあげてください。 「演じる方の苦労を知らないで観劇感想ばかり書く、 最低最悪で極悪非道なエターナルファンタジーの管理人に一泡ふかせてやろう!」 というチームワークで頑張ってください(そんなこと気にも止めてないとは思いますが) 個々の実力は後々ついてきますから、とにかくチームワークです。 最後にもう一言。チームワークです。

※今回かなり私の妄想、空想が多いのでご了承ください。エターナルファンタジーですから。

※敬称略
キャスト表