公演時期 | 2016年8月20日→23日 |
会場 | シアター1010 |
作・演出 | 犬石隆 |
マーケティングディレクター | 大山堅司 |
音楽監督・作曲・作詩・編曲 | 玉麻尚一 |
作曲 | 金子貢 |
編曲 | 木並和彦 |
振付 | 中川久美・関根玲子・井上あゆみ |
総合プロデュース | 黒岩祐治 |
あらすじ | |||
母の病気などで重い苦悩や葛藤をかかえる17歳のマリア。 そんな彼女の心の中には、緑の星に住む王女様、 プリンセスの声がいつも聞こえていた・・・ マリアの所属する女の子ばかりの劇団「ボアベール」のオーナーで、 元俳優のマシューは父親のいないマリアと母親のケイトを、 マリアの幼い頃から物心両面で支え、 励ましていた。 春、秋の劇団公演に向け、演出家のビリーの指導の下、子供たちの猛レッスンが始まる。 主役の座をめぐり、団員のソフィーがマリアに対しライバル心を燃やしていた。 夏になり、マリアは劇団の稽古もうまくいかず、母親の病状も悪化。 苦しむマリアの前に、プリンセスの姿が現れる・・・ (パンフレットより引用) |
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観劇感想 | |||
大まかな話しの流れ。 マリアにはプリンセスの声が聞こえる。 →異世界。緑のプリンセスがマリアのところに行くと言い出す。 →マリアは劇団「ボアベール」のメンバーのひとり。 →とあるオーディションに合格をすると、 ニューヨークで無料レッスンを受けられるとのこと。 →ライバルであるソフィーとの対立。 →マリアの母親は病気であり、一緒にいたい。 →母はマリアに対し、自分の道で頑張ってほしいと伝える。 →そんな中、マリアとプリンセスがついに出会う(精神的世界?) →オーディションで主役を勝ち取り、ニューヨークの無料レッスンも獲得。 →母の容体が急変。 →母親からプリンセスの言葉の意味を知る。 →主役の舞台。マリアがアドリブで観客へメッセージ。 という流れです。 基本、前回と同じ内容なので詳細は前回公演を参照にしてください。 あくまで私の印象だけれど、前回はとりあえず全部盛りだくさんに脚本を詰め込み、 今回はアンケート等を考慮し、そぎおとしていく最中だと思われます。 そのぶん、かなり観やすくなった印象。 大きく変わった部分と言えば、 ドロシーより少し上のコメディ的役割、ルイーザがいなくなったこと。 そして、そのぶん男子が2名増えたことでしょうか。 さらにセット、照明の印象も違う。 特に私の場合は、照明の変化が大きかった。 で、です。 まいった。 物凄く素晴らしい。 岩田華怜が出演しているからおべっかを使っているわけでもなく、 演技、ダンス、歌、演出、脚本、音楽、すべてが良いというわけでもなく、 全員が今できる全てを公演にぶつけてくれたゆえの評価。 前回は葉っぱのフレディの流れを組む、王道なミュージカルであったが、 今回はかなりゆるい 「進撃の巨人」より、心臓を捧げよのポーズとか、 ポケモンGOの話しとか、アドリブとか、 おそらく今まで絶対にいれない、 ある意味淡々と脚本を消化する舞台であったことを考えると、 驚くべき変化だと思う。 しっかり脚本が決まっている舞台に時事ネタをいれることなんて、ありえないもの。 ゆるくなったと思う。 演出家も寛容になったものだ。 昔だったら、絶対に考えられない。 時代への歩みよりなのだろうか? 緑の星での風の精霊のような存在。 木村奏絵、井坂泉月、山内瑞葵、藤井ゆりあ、 この4人のダンスは本当に素晴らしかった。 やっぱりダンス選抜なのかな? 演技だけでなく、ダンスシーンが素晴らしいし、迫力がある。 衣装の配色もいい。 それもあってのオープニング。 前回からそうだけど、本当に素晴らしい。 全てに精力を注ぎこむのだけれど、 この場面も相当に気合をいれて作っている。 それが伝わってくる。 おそらくこの舞台は、観る年齢層によって感動に差があると思う。 特に年齢が高めの方は、その奥底が垣間見得て心にくるものがある。 一番印象深いのは、 最後の方で、プリンセスとともに母親がいるシーン。 あれは演出として卑怯だなと思いました(笑) 絶対に泣かせにはいってますよ。 私でさえ、超ギリギリ泣かないレベルですから。 観客を見渡せば泣いている人もチラホラ。 前回は無かったと思う。 今回は入れて大正解。 役者陣を見渡すと、犬石作品に出演したキャストに似ている子が多い。 これは「ミュージカルアニー」でもそうだけれど、 演出家にしてみると、どうしても似たような子を選んでしまう。 知らず知らずのうちに。 アンサンブルでも、小さい子、大きい子にかかわらず、 表情付けはすばらしい。 髪形を見ると、 おそらくは何かあった時の代役、アンダースタディーを入れていたことがうかがえる。 当然だけれど、やはりしっかりしている。 エンディングのTシャツとハーフパンツは、 演出家の意図でしょうね。ギリギリなレベル。 わかる人にはわかる。 気になった役者は・・・ 「葉っぱのフレディ」同様に、このカンパニーの出演者に下手な子なんていません。 team(GREEN) 岩田華怜 主役のマリア役 AKBグループのことは、私は全くわかりません。 過去に、ココスマやアルゴミュージカル出身者がいたという事実は知っているものの、 現在の状況がどうなっているかは全く知りません。 元AKBという色眼鏡を抜きにして、率直に言って素晴らしかった。 演技、歌、ダンスがしっかりできたことにも驚かされる。 演技的にはストレートプレイのような自然なタイプ。 歌唱力はミュージカル系ではないものの、十分に聞き応えあるレベル。 私はとても評価してあげたい。 ここまで歌えるとは思わなかったという、ギャップがあるかもしれない。 男性とのハモリの部分では低音を担当。 これは前回からかな? 稽古期間のことを考えると、 ダンスをおざなりにしてくるかな〜?という予想をしていましたが、 全くそんなことはなく、キビキビとしたダンスを見せてくれました。 前回のマリア役、小山侑紀、加藤梨里香と比べる必要はないのだけれど、 彼女たちのミュージカル系で培ったものとは、また違うマリア像を観せてくれました。 なんというかな、本当にそのまんまのマリア。自然体のマリアという感じ。 岩田華怜にはピッタリでした。 前回はダブルキャストでしたが、今回はシングル。 昼、夜の公演もあり、正直夜の方が歌のできは悪かった。 昼がほぼ完璧に近かったのに、 夜は声が足りなかったり、伸びが足りなかったり、ぶれたり、 物足りない部分が見受けられた。 シングルに決まったからには、妥協は許されない。 ひとつだけ言いたいのは、主役のマリア役。 小山侑紀、加藤梨里香が卒業して、 他の出演者たちもこの役を狙っていたに違いありません。 木村奏絵や井坂泉月も虎視眈々と狙っていたはず。 それが今回は岩田華怜。 いろいろな理由が考えられますが、 そういった長年このカンパニーで積み上げた子たちが頑張っていることを、 岩田華怜にも知ってもらいたい。 中村茉稟 プリンセス役。 準主役。彼女は初めて観ます。 パンフレットの普段の写真。 ダブルキャストの金光留々と比べても同じように普通な子。 もしかしたら、どちらかというと金光留々の方が印象に残るかもしれない。 ところが、このプリンセスの髪形に関しては圧倒的に中村茉稟。 ひたいを隠す髪の毛のバランスと顔との配置が抜群にいい。 この髪形だけなら、本田望結にも似ている。 瞳も大きく、目力も強く、キラキラしている。 なんてまぶしいのかと。 それにプラスして、彼女は少し首を斜めに傾けて語りかける。 これが私にはツボに入りました。 ズルイほど。 男性と女性とでは見方が異なるかもしれない。 なんというか、知ってか知らずか女性の武器を使っている印象(笑) 演技、そしてセリフ回しも抜群で、私が聞くかぎりでは全く違和感を感じませんでした。 聞き取りづらい部分がない。 演技的には落ち着いていて、清楚でお嬢様な感じ。 誰もが守りたくなるような、理想の妹タイプのプリンセス。 歌唱力も、この年齢にしては文句のないレベル。 安定感抜群。 さらにさらに表情付け。 なんて素敵な明るい笑顔なのかと。 男の子はイチコロだな(死語) とんでもない逸材が出てきたと思う。 この子も今後間違いなく出てくるでしょうね。 気になる点があるとすれば、この衣装と髪形は完璧だったけれど、 他の時はどうなるのか?今後成長した時はどうなるか? そこかな? 井坂泉月 ソフィー役 葉っぱのフレディ〜いのちの旅〜2011年では主役のフレディ役。 私が観られない回でした。 その子がもう高3。 私のイメージ的に木村奏絵や今中千尋の名前が強く残っており、 井坂泉月を軽視していました。 知らなすぎて申し訳ない。 めちゃくちゃ素晴らしかったよ、ソフィー。 クリッとした瞳、色っぽい唇、物凄く魅力的なソフィー。 気の強い役で、マリアにライバル心メラメラなのだけれど、 彼女の場合はどこか愛らしさを感じる。 演技、歌唱力、ダンス、セリフ回し、どれをとっても素晴らしい。 ネックは身長ぐらいだけれど、そんなの吹っ飛ぶぐらい素晴らしい。 彼女だって、本当はマリア役を狙っていたと思う。 その熱意をソフィー役で思う存分ぶつけてくれた・・・なんて想像すらしてしまうほど。 今できる全てを舞台にぶつけてくれると、観客にも必ず伝わる。 今中千尋 キャシー役 知り合いでもなんでもないけれど、不思議と何回か観劇しています。 「ファミリーミュージカル ココスマイル7〜夏色のマイソング」2014年 「フラッパーズ〜私たちにできること〜」2015年 そして、ミュージカルマリアと緑のプリンセス2016ではイライザ役。 女優としていろんなタイプの役を演じるのは当然だけれど、 私としては、キャシーのようなタイプが今中千尋には合っている気がしていたので、 とても楽しみにしていました。 やっぱり合ってる(笑) あの優しい感じが凄く合っている。 笑顔が可愛いのは昔から。 それは当然として、表情付けが抜群に良くなったことに驚き。 どちらかと言うとクールビューティーのイメージがあり、 表情の変化には固い部分が見受けられました。 今回はそれを払拭。 セリフ回しもいいし、ダンスもしっかりしているし、背も高くなった。 舞台の中でオーディションがあり、結果的にはマリアが選ばれるのですが、 私だったらエコヒイキ承知の上で今中千尋キャシーを選んでしまいますね。 あんまり今中千尋びいきだと怒られるので、ここまで。 藤井ゆりあ イライザ役 「ファミリーミュージカル シュガー2〜いくつものツバサ〜」2013では主役のいつみ役、 「ミュージカル シュガー〜空色のプールサイド〜(2014)」でも同じいつみ役、 ということで、久々の藤井ゆりあ。 まず思ったのは身長が伸びた。 そして、何より表情がいい! 前と比べるのは失礼だけれど、本当に成長しているのがわかる。 そしてすぐにわかるのが彼女の筋肉。 どれだけ練習しているのかが一目瞭然。 間違いなく鍛えている。 ダンスシーンでの足の上げ方をみても、それがすぐにわかるもの。 素晴らしい。 主役に抜擢された時から比べると、いかに成長したかということを否が応にも感じる。 その感覚が、なぜか幸せ生む。 成長を見届けるって、そういうことなのかもしれない。 ソフィーの取り巻きのひとりということで、少しきつい役。 彼女のイメージ的には、か弱い役の方が適役だとは思うけれど、 嫌味ったらしい演じると演技の幅も出てくる。 気が強そうな表情付けもよくでていた。 今回の藤井ゆりあの成長は、素直に言ってすばらしい。 神元心花 ドロシー役 印象度としては普通かな? 演技、セリフ回しも気にならないし、変な違和感もない。 ダンス得意だった?チェックできなくて申し訳ない。 川畑はるか アースリーフ役。 アースリーフ的には自然な少年で、特に違和感無し。 北川真衣 ライトリーフ ミュージカルアニー2015ではストリートチャイルド役。 彼女の名前自体、けっこう有名ですね。 パンフレットの写真は素顔のノーメイク、 当然のことながら舞台上ではメイクバッチリ。 髪形もプラスされてか、さらに可愛くアイドルチックになる。 実績ある子だけれど、アイドル系でもやっていける。 神谷侑里 ハニー役 橋美波 モル役 ハニーとモルは、もともとあまり印象に残りづらい役。 彼女たちだけを直視でずっと観られればいいけれど、 全体的に客観的に観ているので申し訳ない。 ただ、神谷侑里は雰囲気的に石井千夏に似ているな〜と思いました。 演出家が自覚なくても、過去に出演した似たような子を選んでしまう典型。 もちろん、プラスして実力がないとね。 龍澤幸奈 ジェニファー役 シングルキャスト。 年齢も年齢だし、ファミリーミュージカルとしてみると、 全く違和感の無いレベル。 雰囲気的には、穏やかでほんわかして優しくかわいい感じ。 前回のジェニファーは、劇団員と看護婦とのメリハリをつけていたが、 こちらそこまでではない。 team(BLUE) 金光留々 プリンセス役 ダブルキャストの中村茉稟はお嬢様タイプのプリンセス、 こちらはお嬢様というよりかは、いたずらっぽく元気で明るい雰囲気。 どこにでもいるような、自然な素の妹で勝負。 表情豊かな女の子。 セリフ回しは、やや早いかな? ちょっと息づかいも気になった。 クセもある。 歌唱力はこれから。 ダブルキャストの中村茉稟の髪形がバッチリ決まっていたので、 金光留々の印象度は薄くなってしまうが、 普段は普通にアイドルチックで可愛い子。 木村奏絵 ソフィー役 前回と同じソフィー役。 ベテランなので言うことないのだけれど、少し。 さらに美人になった!! まいったな〜 そりゃビリーも困るよ。 色仕掛けの演技、すごいもの。 気が強い嫌な雰囲気の時の表情付け、目力も凄い。 歌も素晴らしかった。ほんと最高潮といった感じ。 勢いありありだもの。 さらに言えばダンス。 ソフィーでない時のダブルキャストでの風のウェンディみたいな役。 ここのダンスが凄いんだ。 体の回転、首の回転も素晴らしい。 別に彼女がマリア役を狙っていたというのは私の妄想だけれど、 それをぶつけるかのようにキャシー役を演じてくれたのは本当に良かった。 あらためて木村奏絵の凄さを実感できた。 田中凜音 キャシー役 前回はライトリーフ役。 そこからキャシー役へ。 良いこと書いているな私。 回りがみんな細過ぎるので、彼女ぐらいの方がちょうどいい。 マリアの友人のひとりだけれど、優しさというよりかは自然体な感じ。 ダブルキャストの今中千尋はほんわか守り、 田中凜音は自然体かつ、ソフィーたちに対してはやや攻撃的にマリアを守る。 大きなお世話だけど、あの髪形は好きじゃないな〜 降ろしたほうが断然かわいいと思うけれど、他の子とのバランスかな? 山内瑞葵 イライザ役 前回のアースリーフからイライザへ。 私的にけっこう観ていることが多いので注目はしていたし、期待もしている女優。 実力はあるけれど、役にめぐまれない。 (いろいろな役をこなすことが女優であることは重々承知。 現時点で彼女はハマリ役と、はまらない役の差が大きいと思う) 彼女をアースリーフに使うのはもったいないな〜と思って1年、 ついにイライザ役。 まず背が伸びた。手足も長い。 そして背が伸びたにもかかわらず、小顔に細身のスタイルそのまま。 これを維持するのは凄い。 それに背筋の良さはナンバーワンでしょう。 イライザはソフィーの友人で、マリアとは対立する役柄。 なんとなく見た目の雰囲気だと純粋すぎる感もあるので、 嫌味ったらしい、気の強い役もできるようになったか〜と思うと感慨深い。 久々に本領発揮とも思えるほど。 魅力たっぷりの彼女らしいイライザでした。 ダンスも見応えあり。あんなに細身なのに筋肉のつきぐあいもいい。 アンサンブルでの風のウェンディのような妖精もよく目立つ。 飯塚愛未 ドロシー役 彼女を観るのは初めて。 お茶目な感じでかわいい。表情もじつに豊か。 「何より元気が1番!」といったドロシー。 キャピキャピ感(死語)もすごい。 観ていて物凄く楽しい。 楽しさが観客に伝わるというのは大きい。 間違いなくこの子は今後出てくるでしょうね。 私が太鼓判を押す。 押されてもブレイクするかどうかはわかりませんが。 ただ、要チェックなのは間違いなし。 片山佳音 アースリーフ役 葉っぱのフレディ〜いのちの旅〜2014年ではペティ役。 ミュージカルアニー2012では、ストリートチャイルド役。 うん?いま中1で2012年のストチャに出てたってことは、 ストリートチャイルド役ってそんなに年齢が低かったんですね。 そっちに驚き。 アースリーフとしては普通に少年っぽい感じ。 あまりチェックできず申し訳ない。 郷間香乃 ライトリーフ役 髪形はダブルキャストの北川同様にアイドルチック。 どちらかというと積極的な性格。 元気でおしゃまなイメージ。 小薗由花 ハニー役 アニメ声。笑顔も印象的。 小林紗希 モル役 とにかく笑顔が印象的。 表情付けもよく、変化が楽しい。 私の脳内記憶で申し訳ないが、 アルゴやココスマにも出演した本田有花を彷彿させる。 今後どう化けるか、注目したい。 小田陸亜 トニー役。 三枚目役。コメディ要員。 女性多数での中で頑張った。 アンサンブルの子までは、さすがにチェックできず申し訳ない。 ただ、小さい子も含めて、みんな笑顔で表情豊かでした。 ひとりひとり本当はチェックしたいぐらい。 大人キャスト 簡単に。 宝田明 マシュー役 久々に論評しますが、気合が入ったソロのミュージカルナンバー。 素晴らしいでしょ? あの年齢であの迫力。 なかなかできませんよ。 恐れ入った。 染谷洸太 ビリー 役 Score produce「Ordinary Days 〜なにげない日々〜」でウォレン役。 Score Produce『LITTLE WOMEN 〜若草物語〜』2015年でローリー役。 好き嫌いの問題なのだけれど、私は凄く好きだなこのビリー。 「ターキー・ジョン」のミュージカルナンバーは素晴らしいの一言。 基本ひとり芝居のナンバー。 歌唱力は半端ない。 それに感情と演技が加わるため、その光景、情景が物凄く目に浮かぶ。 何気ない表情、動作、振付、そういったものがどんどん彼の世界に引きずり込んでいく。 「ターキー・ジョン」のミュージカルナンバーは、 単に歌だけでなく、あらゆることで人々を魅力していく。 吉川麻美 ケイト役 前回はそこまで強く印象に残らなかったけれど、今回はなぜか印象度が強い。 2年目ということで、役の深みが増したせいか? 演出的に母親のイメージを強くしたせいか? いずれにしても、エンディング間際。 ただ座っている演技なのに、号泣・・・しそうになる。 総括 岩田華怜の主役のマリア役は、正直かなり不安でした。 犬石作品と、どう融合できるか? メンバーと釣り合いはとれるのか? 演技は?歌は?ダンス力は? 全て、私の中では未知数だったので嫌な予感はあったのですが、 まったくもって取り越し苦労に終わりました。 あくまで、このマリア役に関しては岩田華怜はフィーリングがあっていました。 嫌なイメージからのギャップが大きく、予想以上にできが良いこともあって、 ものすごく良いイメージにとらえることができました。 舞台全体としては、とにかく感動。 回りの観客もみなさん泣いていましたらね。 私でさえギリギリ泣かなかったぐらい。 ここまで感動するとは思いませんでした。 (やはり最後のプリンセスと母の場面。あれはズルイ。泣いちゃうって) 今回は岩田華怜が出演したこともあってか、協力にホリプロ。 これが今後につながるといいかな、と。 最後のミュージカルナンバーは、世界をイメージしていて、 なんというか、五輪にもつながるな〜と感じました。 東京五輪演出、犬石先生でもいいな。 (敬称略)
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