ミュージカル 葉っぱのフレディ〜いのちの旅〜 2014

春組 満足度
夏組 満足度
◆公演時期   2014年8月1日〜3日
◆会場 シアター1010
◆原作 レオ・バスカーリア
◆訳 みらい なな
◆企画・原案 日野原重明・童話屋
◆脚本・作詞・演出・制作 犬石隆
◆総合プロデュース 黒岩祐治
◆音楽監修・作曲・作詞・編曲 玉麻尚一
◆作曲 金子貢
◆振付 中川久美・関根玲子

あらすじ
いのちというのは、永遠に生きているのだ。
春に生まれた葉っぱのフレディ。
夏には人間に木陰を作り、秋には紅葉してみんなの目を楽しませ、
冬、風にのって母なる大地へ帰っていく。

人間の心の移り変わり、そして、短い葉っぱの一生・・・
いのちはめぐる・・・・・
(過去のパンフレットより、一部抜粋)
観劇感想
内容的には大きく変わっていないので、
過去の観劇感想と遜色ありません。
割愛。

ファミリーミュージカル、ジュニアミュージカルとして、
完全に確立した素晴らしい作品。
私としては言うことありません。
楽しいし、物語性あるしで、全く飽きない。
毎回観ていても飽きない。

あえて印象深かったことは、
カミキリムシのモア、メフィストの演出、照明でしょうか?
今までと変わらなかったら私の気のせいですが、
不思議と今回は印象に残りました。
今は照明は機械で制御できますけど、今までと同じなのか?
少し照明変えたのか?全然関係ないものか?

もうひとつ、これは今さらかもしれませんが、
いつの間にかフレディが木から離れるシーンは、
スモークが無くなっていたんですね。
そのぐらいかな?
作品自体は完全に完成されているもの。
もしかしたら、毎回微妙に変化はつけているかもしれませんが、
そこまでは私も気づかない。

雑談。
「しあわせの舟」も名曲ではあるけれど、
私の中では、南青山少女歌劇団の『マーガレット戦争』の「幸せって何?」も名曲。
まださらで歌えますから。
「幸せって何?夜空に輝く。星のように、遠く微笑む」
そんなこと言ったら、『放課後のトワイライトシュート』の聖奈が歌う「あの春の黄昏に」
「知らないくせに、軽々しく話をしないで。泉のこと。
うるわさいわよ、ほっといてよ。私のこと何も知らないくせに」
これ、何度思い出しても泣きます。
そんなこと言ったら、「トワイライト・プリンセス」これ最強。
「黄金色の夕日、覚えてる。トワライト・プリンセス、いつまでも。
果てしない夕焼けに誓った、トワイライト・プリンセス、忘れないわ」
これ普通にさらで歌えますからね。

舞台終了後。
現神奈川県知事、黒岩祐治氏と、日野原重明氏(102歳) とのトークイベントのお話。
日野原先生、普通に歩くだけでも凄い。
しかも、よくしゃべる(笑)
あれだけ喋れる102歳なんて、まー聞いたことないですね。

ネタバレするのは嫌なので、ちょっとだけ初演のお話。
私も観ているんですよね、偉いでしょ?
葉っぱのフレディ−2000年10月
思いっきり、感想に書いてありますが、
まー本当に長かったです、話が。
最初の話だけで、30分近く話してましたから。
客席も、ちょっとザワザワしてました。
ミュージカル目当てに、お子さまも多かったもので。
まさか88歳ぐらい?の方とは夢にも思いませんでした。

で、話の内容も、今とは比べ物にならないものでした。
長年、いろいろと試行錯誤をした結果、
今の精錬された舞台になったとも言えます。
当時は、出演している女優たちが有名だったにもかかわらず、
なぜこんなことに・・・
なんて感想もたくさん聞かれましたが、その理由が今回のお話しで理解できました。
3カ月前に日野原先生から始めるように言われ、
2カ月半前に演出家のところへ企画段階での話を言われたら、それは無理。
でも、私なりに理由がわかってなんだかスッキリしました。

日野原先生がいるのでそちらの年齢に目がいきますが、
出演している宝田明氏も80歳ですからね。
これもまた凄い。

気になった役者は・・・

主役、フレディ役の畑すみれ
ミュージカルアニー2011のモリー役、
ミュージカルアニー2013のケイト役と有名。
で、ハッキリ言って凄い。
いろいろと言い方が難しいのだけれど、
私の解釈からすると、王道のフレディもありつつ、新鮮で純粋無垢なフレディもできる。
この両方を兼ね備えるフレディは彼女が初めてかも?
瞳パッチリかつ、あの目の配らせ方、尋常ではない。
表情の変化も観ていて楽しいし、歌唱力も抜群。
セリフの声もしっかりてしいて、聞き取りやすい。
「しあわせの舟」のナンバーでは、クレア、メアリーも一緒に歌うけれど、
一番声量がありました。

ちなみにパンフレットの未来の自分へのメッセージ。
他の人が20歳とか30歳ぐらいの自分に対してのメッセージなのに、
彼女だけ89歳。
その発想が凄い。日野原先生を意識してるとは思いますが。
先の話ですけど、キャラさえ合えば、アニーいける・・・かな?

同じくフレディ役、前田優奈
なんと言うか、ドンと来い!度胸満点なフレディという感じかな?
ヤンチャな感じにも思える。
声量もあるし、歌声も素晴らしい。
ちょっと自分の世界に入り込みやすいですが。
ダブルキャストの相手が相手なので、
そんなことは考えることなく自分のフレディをやってくれたのが良かった。
全く問題ない、素敵なフレディだもの。

クレア役の北山花音
優しく、おっとりした自然な流れのクレア。
正直、ちょっとセリフが先行し、演技が遅れる部分がある。
これから公演を重ねるごとに、成長していくことでしょう。
歌唱力もありますね。
ちなみにパンフレットよりも、舞台の実物のほうがいい。

同じくクレア役、岡田かな
彼女、アンサンブルの時は葉っぱを演じていますが、
葉っぱとクレアとでは全く雰囲気違う。
当たり前ではあるけれど、かなり印象が違いました。
このクレアは優しいタイプなのだけれど、
けっこう淡々としている。マイペースな感じ。
歌唱力は普通かな?

メアリー役 鈴木桃子
新しい試みやら、小細工はしないけれど、
王道な安定したメアリー。
ややセリフが先行している部分もあるけれど、
そこまで違和感はない。
彼女は笑い方にも特徴があって、なかなかいいと思う。
それから、靴の影響もあるかもしれないけれど、足が長いように思える。
綺麗な足で、さらにミニスカ。
これは誰の演出かはわかりませんが、ひじょうに見栄えがいい。
歌唱力も、ジュニアでここまでできれば凄いと思う。
現時点で声優志望なのかな?
舞台でしっかりした基礎がありつつの、本格的な声優として頑張ってほしいな。

同じくメアリー役 山内瑞葵
今回のメンバーの中で、かなり期待、注目していた女優。
「ミュージカル ぼくのグリーンペッパー」でのシロー役が、本当に印象深く、
「葉っぱのフレディ」でのメアリー役は、物凄く楽しみにしていました。
で、そうきたか〜
なるほどね。
う〜む。
ルックスも可愛らしく、演技もしっかりしているし、歌唱力もあるし、
セリフも聞き取りやすいし、さらにその生真面目さ、すばらしい。
本当に「華」がある。
実際の性格は知らないけれど、彼女の雰囲気から感じとるに、
物凄く真面目な子だと思う。
会社勤めをしていれば、優秀な社員になることは確実。
面接だけでOKという感じ。
それぐらいしっかりとした強い意志を感じられる。

ただ、「芸能」という社会においては、真面目さも当然重要なのだけれど、
遊び心も必要だと思う。
おそらく、まだ中1ということで、変なクセをつけないためにも、
あまりアドリブ等の追加的なことをやらせないのでしょう。
それはそれでいいと思う。
今後、高校生になってから少し柔和な感じにしても全く遅くないもの。

今回のメアリー役に関しては、ちょっと残念。
言われたことを、なんでもかんでも無難にこなしているけれど、
淡々とした、少しロボットのような感覚。
個性がない。
特に私は笑い方が気になりました。
おそらく、これが山内瑞葵にとってのメアリー像なのでしょう。
だから、他の人も止めない。
彼女の自主性に任せたメアリー。
その結果がこのメアリー。
たしかに、今までも自分の独特な世界、ワールドを持った子はいました。
その中でもさらに稀有な存在。
しかも下手ではなくて、うまくこなしているので、
指導する側も正直難しいと思う。
まだ中1ですし。
これから女性としての色気も出てくるでしょうし、
画一されていない柔らかな演技も出てくると思います。
本当は役柄的にはダニエルだったのかも。
彼女がダニエル役だったら、また違った感想になったはず。

「ミュージカル ぼくのグリーンペッパー」でのシロー役が、
私の中で強くハマリすぎたのかな?
あの印象が強いので、なんでもできる子だと錯覚してしまった。
地方公演で柔和な感じに成長していると嬉しい。
前述していますが、実力はめちゃくちゃある子ですから。
全く下手ではない。
彼女が気づくことを、今は待っている時なのかもしれない。
私は次も期待しています。

ダニエル役、豊田桃子
しっかり者、真面目がダニエルのイメージですが、
彼女の場合は、ちょっと独特。
そうだな、漫画「HUNTER×HUNTER」のパリンストンのような、
ちょっとお調子者の部分も含まれている真面目さ。
ソロは少ないけれど、歌唱力もある。

同じくダニエル役 中島さくら
彼女のダニエルは、王道の真面目系。
ソロの部分もありますが、歌唱力も相当ありますね。

アン役 日下恵
何気なく観ていたので、後からキャストを確認したところ、
「シュガー2」にも出演していた、日下でしたか。
おちゃらけた演技はうまいな、と率直に思いました。

同じくアン役、豊岡咲貴
短いソロだけれど、声がよくとおる。
彼女は発声がいいのかな?
普段のセリフも心地良い。

ベン役の萩原麻乃深井なみかは、
無難に演じていて、特に言うことないな〜
ベン役を無難に自然に演じること自体、大変なんですけどね。
私は違和感なく、普通に受け入れましたから。

クリス役の丹下愛結は、後でパンフレットを確認してみましたが、
まだ中2ですか。ちょっとビックリ。
ミュージカルアニーのペパー役でしたか。
意外とベテラン臭があった。
なんというかな、昭和の匂いがする女優。
派手さはないのだけれど、美人という。
クリスのナンバーは難しい曲が多いのだけれど、高音、良く頑張っていたと思う。
美脚な部分も印象に残っています。
この子は今後化けそうな予感。

マーク/メフィスト役の工藤広夢
私的に一番印象に残りました。
マークではなく、メフィストがいい(笑)
もちろん、歌唱力もあるのだけれど、
「葉っぱのフレディ」で、ここまでメフィストのところが印象深いと思ったことは、
あまり記憶にないほど。
演出や照明の影響もあるとは思うけれど、とても印象深い。

風のウェンディ役、大胡愛恵
まさかの大胡愛恵の「葉っぱのフレディ」復帰。
ウェンディ役は化粧が濃いので抑えられていますが、
センターで踊ってしまうと、大胡愛恵の美人オーラがでてきてしまう。
「危ない、危ない」なんて個人的に思いました。
それプラス、歌唱力、ダンス力ありますから、観ている人はすぐに気づくもの。
ちょっと雑談ですが、彼女はけっこうヤンキー系な怖い役をやるんですよね。
ミュージカル プリンセス・バレンタイン2のプリンセス・シスターのような。
なぜ彼女なのかな〜?と考えると、じつのところ、
今の舞台女優はそっち系ができる役者がいないのかもしれない。
それができるのが、大胡愛恵なのだと思う。
かつての「南青山少女歌劇団」の坂爪加奈のような。
それを知らず知らずのうちに意識しているのではないか?
なんて妄想。

ペティ、パティは、正直よくわからないけれど、
あくまで私の印象としては、夏組の方の歌声が印象に残ったかな?

ちょっと雑談。
緑、緑って言うけれど、みんな実戦しているのかな?
現実問題、やりたくてもできない人がいることもわかる。
それはそれとして。
私の家の四方の半分は緑の垣根。
夏は緑が綺麗なんですけど、うどんこ病が発生しやすい。
さらにはブルーベリー。
今年はめちゃくちゃ実がなりました。
さらにはゴーヤ。
これもなぜか今年はたくさんなりました。
現時点で15個ぐらいなっています。
畳み4畳分ぐらいの緑のカーテンと化しています。
後で写真つけようかな。
ちなみにヤブ蚊が多いのがたまにキズ。
だからこそ、たまに出てくるクモのメフィストさんがありがたい。
出演している子たちにも、できたら自宅で緑に触れてほしいもの。

総括
ファミリーミュージカルとして文句の無い作品。
あとはもっともっと、一般のお客様に認知してほしいところ。
ほんと、それだけ。

(敬称略)


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