音楽劇「ガラスの仮面~二人のヘレン~」簡易観劇感想

   

観劇しました。
ネタバレしない程度に簡易感想です。

 

音楽劇 ガラスの仮面 2008 観劇感想
を参照していただけると幸いです。

 

前回の続編ということで、とても楽しみにしていました。

 

ネタバレせずの簡易感想は難しいのですが、
なによりまず、主役、マヤ役の大和田美帆の歌唱力。
これには驚きました。
前とは雲泥の差。
のびがあるし、力強いし、声量あるし、しかも安定している歌い方。
これはそうとうトレーニング積んだでしょう。
私は久々の観劇なので、他の舞台、ミュージカルでの稽古量もあると思います。
マヤの素朴さ、ボケのようなコメディの素、とてもいい演技をする。

 

その中でも秀逸なエピソードが、
栄進座「おんな河」での子守、たず役。
恥をかかせてやろうと仕組んで・・・というやりとりが、
まさに原作通りなので、文句無し。
ここはめっちゃ楽しい。

 

姫川亜弓役の奥村佳恵
前回よりもさらに演技がうまくなってきました。
歌も頑張ってます。
なによりいいのが、「王子とこじき」のこじき役。
これやるとはね~
少年っぽい演技もなかなかやります!

 

そもそも姫川亜弓は努力の人。本当に努力。
なのにあまり何もしない(と思われてしまう)
素朴で天然な天才のマヤに常に屈辱を味わう。
ここが、やっぱり泣けるんですよ。
亜弓さんに同情してしまう。
こんなに努力しているのに、天然の天才がそれを越えてしまう・・・
その無念さ、歯がゆさが奥村佳恵の演技から伝わってきます。
それから彼女は髪形やカツラ、メイクで雰囲気がコロッと変わる。

 

姫川歌子の香寿たつきは元宝塚。
ルックス、スタイル、原作のイメージそのまま。全く問題なし。
後半ヘレンとの格闘が控えているので、1幕は少しだけ。
劇中劇とはいえ、「奇跡の人」のサリヴァンですからね。
ヘレンと2回も対応しないといけませんから。。
毎回舞台が大変。

 

速水真澄の新納慎也
写真だとイマイチ(失礼)なのですが、
舞台の生の姿は、速水真澄のイメージに近いと思います。
速水真澄のマンガのイメージに近づけるなんて、
並大抵のことではありませんが、
なんといっても細身のスタイルがいい!
演技もさることながら、歌唱力が凄くあることに驚き。
いい歌声。
惚れ惚れする。

 

桜小路優役の細田よしひこはけっこう背が高い。
雰囲気は穏やかな感じで、これも原作のイメージどおり。
小池徹平のような感じ。
私はあまり存じあげなかったのですが、
けっこう有名なドラマに出演してたようですね。

 

二ノ宮恵子役の黒木マリナは、あいかわらず歌唱力抜群。
前よりもさらにパワフルになった感じ。
髪の毛ショートカットにしたのかな?
次回、パート3があるとしたら「真夏の夜の夢」ではおいしい役なんですが。

 

2幕全部がヘレン編。
これは致し方ないでしょう。
ここがメインだし、時間はさかなければなりません。
それでも、とあるエピソードが削除されていました。
ここはね・・・
原作ファンとしてみると、いれてほしかったところ。
おそらく、原作、脚本、演出と、かなり議論したことと思います。

 

ヘレン役のオーディションは面白いし、
ヘレン合格後の稽古、本番の舞台もすばらしい。

断片的な「奇跡の人」にもかかわらず、間違いなく感動します。
それだけサリヴァンとヘレンの駆け引き、やりとりが凄い。
観客は引き込まれますよ。
ま~これだと、本当の「奇跡の人」も、
あそこの場面だけ観ればみんな感動する・・・なんて思ってしまう。

 

それから、私のマニアックな見方として、
ヘレン役候補の金谷英美。
空想キャスティングで述べたりしているんですが、このキャラクターけっこう好きなんですよね。
マヤ、亜弓に、わずかの差で負けてしまうのですが、
絶対リベンジしてみせる・・・みたいな気持を心の中でつぶやき退場。
私もいつか絶対に何らかの形で登場することと思いました。
もちろん、今でも思っています。
ただし、この退場から、いまだに登場していません・・・
ということで、金谷英美好きな私としてみると、退場があっさりで寂しい。
鬼ババの名シーンがあったら良かったのにな~
やる人いないけどな~
いまだと北川理恵なんて、いけるかな?
次回どうでしょう?
超おすすめの女優ですよ。
あ~でも、「レミゼ」のアンサンブル合格だし、
金谷英美はもう出ないし。

 

正直なところ、月影千草役、夏木マリが主役にも思える。
存在感が、前回よりもさに深まった感じ。
当然といえば当然なんですけど。
文句なんてあるわけがないもの。
この役に関してはピッタリすぎる。

 

「エターナル・ファンタジー」の管理人として、
自信をもって他人におすすめできる舞台。
原作を知らなくても、問題なく楽しめます。
心配な方は、「さいたま芸術劇場」1階通路に前回の話の内容が、
写真パネルとして複数掲載されているので、そちらをぜひ。

すでに書いていて長文になってしまったのですが、
詳細な観劇感想も後日掲載予定。
観劇感想を書いていると、時間を忘れて、筆が進む進む・・・

 

そして最後に、「ガラスの仮面」45巻 9/30(木)発売!
これ重要。
前と比べたら、異常な速さです。
ガラスの仮面 45 (花とゆめCOMICS)
ガラスの仮面 45 (花とゆめCOMICS)

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