青春舞台2024「全国高等学校演劇大会」 感想

   

まず思ったのは、今回は番組が構成相当変わりましたね。いろいろ意見があったのだと思う。ディレクター、編集マン、お疲れさまでした。長い時間を録画した映像を切取り編集する作業は、とんでもなく時間がかかりますから。これは映像制作における全般ではある。

私の観劇はミュージカル系の舞台が多いし、子役の舞台も数々観てきた。みんな毎日というわけではないけれど、レッスンに行く。演技も歌もダンスもピアノもその他もろもろ。そこで感性が磨かれるのもわかる。高校演劇とは別方向のもの。いろんな演劇があっていい。

最優秀賞

「その50分」徳島県立城東高等学校

去年の最優秀賞校。ここの先生、群衆劇好きなんだな。ミュージカルだったら群舞好きだろう。誰かがどこかで何かをやっている、別な子はまた違う行動。パーツパーツで組み合わせて壮大な演出をする感じ。いやいやいや、ダイジェストだと全くわからないよ、この内容。どういうこと?という編集で本編へ。

本編映像を観て

えっ?何の話?面白いの?申し訳ない、本編を観ても全然わからなかった。これ、理解力が高い人向けの舞台だな。私のような知的レベルが低い人間にとってはついていけない。最優秀賞とった理由がわからない。というか、いつも各高校ごとに審査員の論評とかあるんだろうか?いや~私の感想なんてどうでもいいから、同じ年代の高校生に聞きたい。いろんな考察が必要なんだろう。「全国高等学校演劇大会」はそんなにいろいろ考えないといけないものなのか。何か楽しくなくなるな。これだと一般受けしなくなるけど、どうなんだろう?そういった意味で考えさせられた(最後にネタバレ有り考察)

優秀賞

「星観る者ども」岐阜県立長良高等学校

部員80人と最多か。申し訳ないけど、これが一番ダイジェスト映像だとわかりづらい。残念。出ている女優さんはかなり気になった。惹きつける力がないとね。

「学校の片隅で、数式を叫ぶ」宮崎県立宮崎南高等学校

先生やば過ぎるだろ。おもろい。舞台の内容もダイジェストだけど引き込まれた。続きが見たい。そういえば私も高校の時、新任の教師の先生に地域にある独自のことについて言ってしまったな~先生困惑してたわ。知らないヤバイ情報だから。

「駈込み訴え」青森県立青森中央高等学校

太宰治ネタか。知らないとまずいか?ついていけないか?二人の主要な役者のやりとりはうまいね。引き込まれる。ただいろいろと深読みすると怖いな~とも思う。現実問題本当にいるし、実際に見たことあるし。お話しにならならレベルですからね。安易に言えない。正直かなり面白い、今回の舞台の中で一番気になった。最優秀でもいいな。ダイジェストしか観てないけど。

優良賞

「仕事のお父ちゃん」鹿児島県立伊集院高等学校

ダイジェストだったが、めっちゃ面白そう。話の展開も早そう。雰囲気的にキャラメルボックスっぽいなと思った。

「レベル1の勇者」山口県立下関中等教育学校

タイトルからしてラノベ。今後「異世界」関連も出てくるだろうな。アイデアは無限に作れるし。エンタの神様に出てくるネタ芸人っぽいな。若者受けはしやすい。ちなみに私、コナンもワンピースもまともに見たことは一度もない。そういう変人もいる。

「つぶあんとチーズ」北海道帯広三条高等学校

題材はめちゃくちゃいい。少数精鋭で3人。観てる方はほわかりやすいし感情移入しやすい。おやきの時点で、回転焼、今川焼、大判焼等、ネタフレーズが満載になるな。終わりまでの過程とラストがどうなるか気になる。途中経過の映像だけだとイマイチ伝わってこなかった。

「色々々々々々々」高田高等学校

主役の子の力が強いね。声がひじょうにいい。しかしみんな思ってることを言うな~私のモットーは「自分の信条を他人にひけらかすのはやめよう」です。

「私達の、小さな物語。」千葉県立松戸高等学校

教育実習生の話か。ダイジェストしか観ることができないが、めちゃくちゃおもしろい。ひとりひとりの個性があってわかりやすい。今回の舞台で二番目に気になった。

「廻る」兵庫県立東播工業高等学校

高校演劇で男だけの舞台を観るのは初めてかもしれない。時間経過がある舞台だと、ダイジェスト映像だけだと話しがわからないからつらい。ただ男性同士、過去の思いとか伝わってくるものはある。

「ごめんね、ごめんで!」目黒日本大学中学校高等学校

1年生で主役か。めっちゃ大変だ。物語の内容、ダイジェストだけどかなり伝わってきた。面白いと思う。続きというか、流れをちゃんと見たい。1年生頑張ってた。

「ちんぷんかんぷんぷん」東京都立千早高等学校

とにかく舞台手前で演技するって、観客としてはめっちゃ嬉しい。舞台を観ているとよくある話ですが、後ろの方で演技することが多い時もある。演出的に効果であることはわかるんですけど、手前の席で観ていても、役者の表情わかりづらい。手前助かる~!ダイジェストを観るかぎりでは、テーマは女子生徒の日常かな。何か去年も似た舞台があった気がする。そういうテーマ性なのかな?気になるんだけど、観客って女子比率の方が多いんだろうか?正直、演劇好きな男性客は少ない(アイドル系はのぞく)

自分なりに考察(ネタバレ有)

最初の出席の時点で「〇〇は休みで~す」とある。つまり主人公は休みだったわけだ。この現場にはいない。後に明かされる真実。しおりだけがたまたま生き残っており、悪夢の10分間を知っている。高校演劇の舞台は60分。授業時間は様々なのでとりあえず60分と仮定。タイトル「その50分」というのは悪夢の10分間の前の出来事。それを主人公である、あいりんが後日現場を見て妄想したわけだ。と一応自分なりの考察。

まとめ

考察はしたものの、私の感性には合わない舞台。あくまで私の感性なので、気にしないでください。お偉いさん方は大絶賛でしょう。高校演劇ってこんなに考察が必要なものばかりなのかな?社会人になると、いろいろと大変なことがある。疲れがある。たまには現実逃避しようとリラックスをして舞台を見たら、現実に戻された。本当に疲れる。いや、重要な再発見がいくつもあるのはわかります。熱い思いは伝わってきます。ただ、たまには高校演劇でも癒しの舞台が最優秀とってもいいんじゃないかな~
NHK

※追記

青春舞台1996 最優秀校 浜松海の星高等学校「風愁(かぜ)~遠い約束~」

本当に癒しの舞台だった。
小杉友恵の独特な雰囲気、表情、瞳の使い方、最高だった。
私的には高校演劇で至高(過去を美化する懸念あり)

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