内田莉紗 7歳

   

いまだにビデオをブルーレイ化中。
本数が多過ぎる。
そんなダビング作業の中、懐かしい映像。

アルゴミュージカル「招待状は101才」のメイキング。
これは意外と最近・・・でもないか?
当時は加賀千尋がピックアップ。
なにより一番驚くのは、彼女の雰囲気、そして発言。
この独特の発言に、回りの生徒たちの驚く表情は今でも印象的。
それだけ独創性を持った女優。

 

その次に、なんとアルゴミュージカル「魔法使いの夏休み」のメイキング。
メイキングなんてあったことにも驚き。
小椋佳氏の特集番組の中のひとこまではありますが。
犬石先生若いな~
当然小山菜穂がピックアップされています。
懐古主義になるべく陥らないようにしたいんですけど、
これを観るとやっぱりすごいな~と思ってしまう。

 

さて、そんな中で、「輝く日本の星! 」なんて番組がありました。
「平成の美空ひばりをつくる」 というオーディションのひとこま。
当時は誰もが無名なのでスルーするわけですが、
ここに意外と有名な方が登場していました。
井端珠里なんて出てたんですね。
歌というよりダンス系で頑張ってました。
すごい衣装で驚く。出演子役の中で一番すごい衣装。
実力はあるので、1次審査は余裕で合格していました。

 

で、本題の「内田莉紗 7歳」が登場。
内田莉紗といえば、もちろん1999年の「アニー」の主役。
ライオンキングのヤングナラでも活躍。
このヤングナラ役、現時点で彼女を超える人は観たことありません。
それぐらい衝撃でした。
「天才」って言葉は使いたくないけれど、まさしく「天才」だと思う。
さらに「努力の天才」でもありますから、手のつけようがない。

 

すばらしい功績はともかく、今回は7歳当時の内田莉紗。
初めて観ました。
地味だ。地味すぎる(爆)
観た目はオーラ無し。
衣装が昔の美空ひばりさんの子役時代を意識してか、
地味な着物姿・・・という意味合いもあるとは思いますが。
私がイメージしている華やかな雰囲気ゼロ。
あえてそうしたのかもしれませんが。

 

この「平成の美空ひばりをつくる」 という企画では、
たくさんの子役の方が登場するのですが、
「歌」がメインのはずにもかかわらず、ハッキリ言ってレベルが低すぎ。
同じ年齢の今の子役の方が遥かに上です。
これは間違いない。
それだけ今は、普通のお子さんが稽古を積んでいるということでしょうね。
オーディションが熾烈になっている要因でもあります。

 

極端にうまくなくとも、
音程がとれているとか、声がよく出ている、
という未完成の部分で合格するのはいいんですけど、
それにしてもレベルが低すぎて本当に驚きます。

 

さて、7歳の内田莉紗ですが・・・
お世辞にもうまいとは言えない。
なるほど、ここで初めてわかりました。
基本、彼女は演技がメインなんですね。
当時から他のミュージカルでも主役をやっていて、
その発言、プロ根性はすごいものがあります。
7歳で受け答えがすごくしっかりしています。
ただ、この時点で歌はまだまだ・・・というか、イマイチ・・・

 

1対1で競いあうオーディション。
相手の子・・・下手ではないけれど、普通な感じ。
内田莉紗、落ちたかな~と思ったら合格(爆)
ええっ~~~!?
おそらく歌ではなく、雰囲気で合格したのかな?

 

1次審査、2次審査等、どんどんオーディションがあるのですが、
結局「該当者なし」という結果。
これは一視聴者として、どん引きしました。
「美空ひばりに対して失礼」「美空ひばりの子供時代に匹敵していない」
という意味合いは十分にわかるけれど、
一生懸命やってきた子供たちが可哀相。
やはり誰か選ばないと。
だったらそんな企画をするなよ・・・と、
当時すごく不愉快だった記憶が鮮明に残っています。

 

そんな番組批判は置いといて、
7歳の内田莉紗の演技は光るものがありましたが、歌はまだまだ。
それが、この後ものすごい声量、歌声を披露することを考えると、
いかに稽古をしたのかわかります。

 

子供の時の歌声の弱さなんて、関係ないんですね。
いかに稽古を積み重ねることが重要なのか、そのことに気付かせられました。
当たり前のことではあるけれど、忘れがちになりますから。

 - 日記