ミュージカルアニー「アニークリスマスコンサート」2016

満足度星星星星半分空星
公演時期 2016/12/24
会場 昭和女子大学 人見記念講堂
作・演出 齊藤理恵子
出演 2015、2016、2017アニーズ
泉拓真 鹿志村篤臣 矢部貴将

あらすじ

3人のサンタクロースがミュージカルのオーディションに挑戦?!
アニーや孤児たちは、合格祈願として四葉のクローバーを探すことになるが・・・

観劇感想

久々のアニークリスマスコンサートの観劇。
2010年以来。
観る機会が最近はなかなか難しい。
それはそれとして、とにかくアニーのクリコンは、
深いことを考えずに楽しめればそれでいい。
なので、感想というよりも雑感。

昭和女子大学 人見記念講堂自体が懐かしすぎる。
2000年の「葉っぱのフレディ」以来だった(笑)
この時のことは今でも鮮明に覚えています。
後方からの観劇で、会場が広かったため舞台がなかなか見えずに、
双眼鏡で眺めていました。
しかも、当時の「葉っぱのフレディ」の演出は、
背中ごしのお尻フリフリ的な感じで、衣装も似ていて、
誰が誰やら探すのがとても困難でした。

さて本編。
客席は満席。
予想以上の入りで驚き。

舞台上にオーケストラ。
生演奏は本当に贅沢。
子役たちも理解しているとは思うけれど、
本当に貴重な体験ですからね。
音楽がオーケストラの生演奏ということを、よく噛みしめてほしい。

全体としては、けっこう激しいダンスに驚き。
振付も凄くこっている。
これは練習大変だったろうな~とつくづく思う。
ただ、そんなことは観ている方にしてみれば関係なく、
率直に言ってとても楽しい。

ミュージカルナンバーの連続、
物語としての流れはあるけれど、展開が早いので凄くテンポがいい。
観ていて全く飽きない。
大人も子供も集中して観ることができました。
単純明快なのがいい。

犬のサンディも出てくるとは意外。
たしか私が今まで観たクリコンには出てこなかったはず。

気になった役者は・・・

4人のアニーはともかくとして、
他のアニーズの顔と名前はなかなか一致しないので申し訳ないです。
ほんとに気になった方のみ記載。

前田優奈 2015年アニー役
2015アニーなので、背は伸びたし、大人びたし、落ち着いている。
これはもうひとりのアニー、黒川桃花も同様。
ま~いつも、1年前のアニーは落ち着いているし、
レベルアップしているのがすぐにわかります。

ミュージカルアニー2015の時と比べるなんて、とてもおこがましいですが、
背が伸びたのは当然として、本当に大人な印象。
それから、根が真面目という雰囲気が全体から溢れ出てくるのがわかる。
子役系は変わったキャラもたまにいますが(失礼)
前田優奈は真面目系、だと思う。

そして、何より素晴らしいのが歌唱力。
独特な歌い方になった。
素晴らしい。
どれだけ努力していたかがわかる。
おそらく誰も評価してないと思うので、及ばずながら私が褒めちぎります。
素晴らしい!!
地道な努力、絶対に誰が観ているもの。

ただひとつだけ、本当に申し訳ない。
2015年同様、下唇を噛むクセがそのまんま残っている。
気にならない人は気にならないんだろうけど、
私は気になってしまった。
特に2016アニーの池田葵がとなりで一緒に踊っていると、
比較する必要はないのだけれど、どうしても対比として観てしまう。
ミュージカルナンバーにおける、
表情付けのテンポがそれをすることによって一瞬固くなってしまう。
そこからまた表情を作り直しですし。
変な違和感が残ってしまう。
それが私には見えてしまった。

そこだけかな?
人のことは言えませんけど、クセはなかなか治りませんからね。
じょじょに変わっていってくれると嬉しいな~と。
ただ、何度も同じことを言うのは嫌いなので、もう言いません。今回で最後。

黒川桃花 2015年アニー役
当然のことながら、背も伸びたし、落ち着いて、大人びた印象。
そして、何よりもルックスがアイドルルックスになった。
これにはビックリ。
化粧とか、メイクの技術力が上がったのかな~?
なんて、勝手な憶測。
どこぞのアイドルーグループにいても、全く違和感がないレベル。

彼女は外見だけではない。
台詞回しが素晴らしい。
ただ、演技的にはセリフ先行かな?
セリフに感情がのってこない。
自然な発声で、演技演技していないさわやかさ。
それがこってりせず、あっさりすぎるので面白さがない。
なんて、過去に書いていますが、彼女も成長している。
淀みがない、清々しく流れるような喋り方。
本当に綺麗なセリフ遣いだと思う。
歌も、前田優奈の歌い方はとは違うけれど、ひじょうに良かった。

池田葵 2016年アニー役
彼女は今年、2016年のアニー
ま~楽しい。
どこをとっても楽しい。
ハズレないでしょ彼女は。

しょっばなから失礼なことを言うけれど、「華」があるタイプではない。
でも、彼女の場合は全身から楽しさがあふれ出ている。
自分が楽しみ、観客にも楽しんでもらおう。
その気持ちが表情にも全部出ている。
それは観客にも伝わってくる。
少なくとも私にはビシビシ伝わってきました。
ダンスも本当に素晴らしかった。
滑らかで繊細で可憐。
あえてもう一回言おう、池田葵、素晴らしかった。

河内桃子 2016年アニー役
あくまで私の印象だと、前述した3人のアニーとは印象度が違い過ぎた。
おそらく、キャラクター、タイプが全然違うのだと思う。
来年のクリコンにて成長を期待したい。

桑原愛佳 2016年モリー役
2016年のモリー役。
舞台の「アニー」も面白かったけれど、今回も面白い。
何をやっても印象に残る。
凄い逸材だと私は思う。
ルックスはそんなに印象に残るタイプではないんですけどね(汗)
なぜだか気になるこのモリー。
あとは、今この時期のモリー役がピークにならないように次も頑張ってほしいな。

そして、それに関連しての
影山実奈 2016年ダフィ役
フリードレスにおけるタイタニック。
私が悪魔将軍なみのぶん回しと表現したが、
今回のクリコンでも思う存分モリーの桑原愛佳を回していた。
これはお互いに信頼関係がないとできないもの。
やってくれるね、影山実奈。

河賀陽菜 2016年ジュライ役
たまたまかもしれないけれど、私の目にはよく飛び込んできた。
表情付けがとても印象的。

吉田明花音 2015年モリー役
あくまでなんとなくだけれど、1年成長したせいか、
色っぽくなった(笑)
色っぽいというか、おしゃまな感じかな?
雰囲気が面白い。

宮島瑠南 2015年モリー役
ルックスが、ますます齋藤彩夏の子役時代に似てきた。

古川舞歌 2015タップキッズ
先に言っておきます。
他のタップキッズには本当に申し訳ない。
彼女が異常に目立つ。
可愛過ぎる。
それも演出のうちなのか、けっこうセンターが多かった。
可愛らしさ、笑顔が抜群すぎる。
これだけの「華」があると、一般客の人は目がいくのは仕方ないもの。
ちょっと、はにかんだ笑顔は反則だな。

上口優香 2016タップキッズ
小さい体でキレキレのダンスが印象的。
良く目立つ。
たぶん、彼女で間違いないと思うけれど、ソロっぽいところもあった。

総括

久々だったので、正直ここまでハードなダンス、振付とは思いませんでした。
力の入れようがわかる。
アニーズの稽古も大変だったことがうかがえる。

前述しているとおり、アニーのクリコンは頭を空っぽにして楽しく観ればいい。
クリスマスに野暮な感想を書く必要はない。
と言いつつ、書いてしまうんですけどね。
(敬称略)
ページのトップへ戻る