映画「君の名は。」聖橋流的感想。 満足度3点(5点満点中)

   

遅ればせながら観てきました。
他があまりにも高い評価なので、自分なりに「そこまではないだろう」と、
少しハードルを下げて観ました。
あくまで私の感想。

満足度3点(5点満点中)

私の観劇感想もほとんど3点なので、
おすすめできるレベルです。

ネタバレをなるべく無しにしての感想。
ちょっとネタバレありになりました。

率直に言って、女性向けだな~と思いました。
さらに言えば、トレンディドラマとか、純愛ものの日本のドラマ、映画が好きな人向け。
言い方は失礼かもしれないけれど、俗に言うスイーツな感じ。
夢見る人たちが空想の世界に感情移入し、
しかもエンディングも裏切らない。

男性だと、もっと社会的で、政府の裏があって、
二転三転四転ぐらいするドラマの方が好きかも。
駆け引きがあった方がいい。

じつのところ内容は深くない。
話を要約すれば簡単に短くまとめられるほど。
(伏線等の解釈はたくさんあるが、それは後から考えるものであって、
その場、ストレートに感じとるものではない)

音楽として気になったのはRADWIMPS。
これ書くと怒られるかもしれないけれど、
挿入歌多過ぎ。
全部数えたわけではないけれど、4曲ぐらいあったのかな?
オープニング、エンディング、挿入歌2曲かな?
私は多いなと思いました。
そんなに歌はいらない。
音楽だけあって、歌無しでアニメのセリフを聞きたい派。

テレビアニメのような普通のオープニングがあるため、
1本の壮大な映画というよりかは、
地上波アニメの1話、2話、3話と連続アニメのよう。
だから、ところどころで起承転結っぽい作りになっている。
それを最初から意図して作っているのかもしれませんが。

物語として感じたのは、長い間合いと、ゆったり感。
こういうテンポは日本独自なのかな?
正直好き嫌いわかれるところ。

時間差はよくある話しで、
実際に会ってみると、彼女がお婆さんだとか、
妊娠していたりとかありますが、
そこはスイーツ映画、期待を裏切りません。
本当に純愛の理想郷のよう。

ちょっとだけ、選挙や村の中での政治がらみもありますが、
ここを深くやってしまうとスイーツ映画にならないので、
かなりスルーしています。
私からしてみると、もう少し深く掘り下げてほしいけれど、
そこはこの映画では必要のない部分なのかも。

爆発もやりすぎ感満載。
ま~ここは映画だから、アニメだからということで。

また避難のところも、時間的にかなりせっぱ詰まっているのに、
解決してしまうのも、映画、アニメということによる補正。
客観的に考えると、お年寄りが多い村ですから、動きは鈍かったと思います。
津波の時も、大変でしたからね。
あれを思うと、なかなか簡単に移動できるものではない。
私はリアリティを追及してしまう。

リピーターが多い映画という話しでしたが、
ちょっとそれは理解できませんでした。
伏線探し等もあるけれど、
そこまでしてもう一回観たいとは思えない。

私が引っかかる最大の謎

瀧がなぜ糸をずっと大事に持ち続け、
腕にミサンガのように巻いていたか
、かな?
知らない子からもらっても、
100歩ゆずって、家の引き出しとかに閉まっておくのに、
それを肌身放さずつける理由が謎。
ここはかなり気になりました。

三葉の母親である二葉が、父である俊樹とかつて入れ代わっていたのでは?
という推測は私も感じました。
もちろん、祖母の一葉も。
そして、それが代々受け続いていて、
この村を守るための継承となっていたのかもしれません。
今回の出来事を回避するための手段がこれであった。

祖母が話していた「繭五郎の大火」の話。
巫女としての儀式等、消失したことでその理由がわからなくなってしまったが、
じつは今回のことを回避するためのものだったのかもしれない。
それをずっと守ってきたからこそ、成し遂げられたとも解釈できる。
隕石湖は遠い遠い伏線。

そもそも「繭五郎の大火」という言葉で「八百屋お七」を思い出す。
「ガラスの仮面」の北島マヤが、姫川亜弓との「火」対決での題材。
「八百屋お七」も「火」なんですよね。
数も入るし、何かしらインスパイアしているのかな?

ティアマト彗星という言葉は、妙に懐かしく感じます。
私は女神転生で初めて知ったかな?
毎回私の中で登場する「銀河英雄伝説(アニメ版)」でもセリフにあります。

ラインハルト。
「ティアマト、アスターテ、そしてこのアムリッツア。なぜ奴は私が完全に勝とうとする時に現れ、私の邪魔をするのか!」
キルヒアイス
「彼には彼の不満がございましょう。なぜことの最初から、ラインハルト様と相対することができないのかと」
「お気を静めくださいラインハルト様!ラインハルト様には、前方にヤン・ウェンリー、後方に門閥貴族と、二つの敵をおかかえです。これ以上敵をお作りになさいますな」

これ暗記してますからね、私。

口噛み酒のところ、じつは私、知ってました。
3LDK第10回公演「カサブタかきむしれっ!」2014年観劇感想
ここで先生が作ってました。
舞台をたくさん観ているだけのことはある(笑)

「黄昏時」は「銀河英雄伝説」の田中芳樹原作の、
「夏の魔術」の洋館「黄昏荘園」を思い出します。
これも「黄昏」という言葉をいろいろ奥深く表現しています。
また読みたくなった。

残りの謎としては、瀧の母が出てこないことと、
奥寺先輩という存在。
何かあるかな~?と思いますが、現時点ではちょっとわからない。
特に奥寺先輩は何か意味深。
正直、いてもいなくてもいいキャラ。
それを出すということは、過去に同じようなことがあったのでは?と考えてしまう。

あとタバコはいらないな~
表現の自由もわかるんですけどね。
世界戦略としてはカットかな。

客層を見渡すと、家族連れ、カップル、子供同士と幅広い。
これはマスコミや口コミ効果かな?
公開からかなり時間が経っていましたが、満席でした。
まだまだ集客は増えるでしょう。

前述しているように、伏線、謎もたくさんあり、
考察するのも楽しいですが、
それをやっていると海外ドラマの録画がどんどん増えていくので、
私は見切りをつける。
何度も同じものを見る人、いろいろなドラマを見る人、
いろいろわかれます。
私の場合、観劇もありますからね(汗)
映画『君の名は。』公式サイト

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