公演時期 | 2009年8月17日(月) |
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会場 | 大宮ソニックシティ |
あらすじある日、キョロちゃんとシュガーくんが不思議な夢を見ました。 どこからともなく、森の声が聞こえてきました。 「このままだと、森が消えてしまいます。 星の木の苗を植えてください。 星の木には心の水が必要です。 心の水を見つけてください。 そして、森の女神を見つけてください。 森を助けてください」 夢から覚めると、キョロちゃんたちの枕元に星の木の苗がありました。 きれいな地球の森と緑を守るため、 キョロちゃんといちごキョロちゃん、 マシュマロ博士、シュガーくん、 音楽の妖精の3人、ナッピー、ベル(メル?)、ララ、 そして森の案内人のおばあちゃんのアン。 新しい仲間たちと、大冒険が始まります。 感想2006年 2007年 2008年に続いて4度目の観劇 サブタイトルは「キョロちゃんとふしぎな森の仲間たち」 今回、話しの根底にあるものは、 「森を大切にしよう」というメッセージ。 「葉っぱのフレディ」の命の大切さとはメッセージがやや異なるが、 自然、森、緑という子供に対してのわかりやすさは秀逸。 脚本が超!子ども向けなのもいい。 また、うちわを使ったダンスの振付練習が復活! 練習復活!練習復活! ま~私の観劇感想を読んで変えたわけではないと思いますが、 これは素直に嬉しい改善。 「チョコボールでチャチャチャ」のうちわの振付は、 今回はかなり簡単になって良かったです。 これなら誰でもやりやすい。 ただ、あとふたつナンバーがあります。 「頭の上で二回パンパン叩いて、足元でドンドンと叩く振付」 ここは簡単でわかりやすい。 ただ、 「右手、左手をあげて手をグルグルさせる振付」 ここはちょっとダンスのタイミングがイマイチ。 観客も戸惑っていました。 公演前の注意事項は、マシュマロ博士とシュガーくん。 テープの録音ではなく、ちゃんと生声。 子供たちの声、反応を聞いて、その場に応じてセリフを変えていると思います。 子供たちの「ハーイ」の声が小さかったら、「もっと大きな声で~」みたいな感じ。 出演は、マシュマロ博士、シュガーくん、キョロちゃん、いちごキョロちゃん、 アイドルユニットにも似た、音楽の妖精3人、ナッピー、ベル(メル?)、ララ、 そしておばあちゃんのアン。 舞台中央のプロジェクターによる映像表現は今回も登場。 今回はダンスが多い。しかもダンスのレベルがまた高い。 マシュマロ博士も、シュガーくんも、ダンスの切れが物凄いんですよね。 子供向けとはとても思えない。 開脚ジャンプもすごいんですよ。 3人の音楽の妖精も、ダンス、歌ともにすばらしい。 ダンスは止まるところはキチッと止まっているもの。 子供の舞台ということで、大きなダンス表現をするところが多かったです。 汗ダクのダンスは、その激しいダンスを物語っています。 クイズ大会があるのですが(二択ですごく簡単) ちょっと長過ぎる気もします。20分ぐらいでしょうか? 森が存在する意義を、子供に教える意味合いもありますが。 物語の流れとしては、ちょっと止まる感じ。 博士の研究所がキョロちゃんの形だったのは初めて知った・・・ 星の木から、「おもちゃの缶詰」ができるとは知らなかった。 この脚本はなかなか面白い。 台所用品で打楽器をするナンバー。 ここはいいですね!素直に楽しい。 森へ行こうのナンバーはダンスが大変。 楽しいけれど、ちょっと長い。だれるギリギリ。 光の森、太古の森、剣の森と、 三つの森を駆けめぐりますが、 特に、剣の森の話が秀逸。 昔、悪い人間が大きな剣を森に突き刺して、命の泉を枯れさせてしまった。 その剣を抜き取れば命の泉が復活するのだが、 抜こうとすると、剣から炎が吹き出したり、 雷のごとく電流が流れ、抜こうとする人間を妨害します。 マシュマロ博士とシュガーくんがなんとか抜こうとしますが、 剣の妨害にあって抜けません。 そこで、うちわであおいで、 観客みんなの力、緑の力(うちわが緑)で手助けする。 この手法はとてもいい。 「ドラゴンボール」で、悟空が元気玉を使うために、 「みんな、おらに元気をわけてくれ~!」みたいな感じ。 みんなでうちわを仰ぐので、後方から風がくるくる(笑) この演出はじつに素晴らしかった。 子供、超楽しいでしょ! 気になった役者、またはキャラクターマシュマロ博士とシュガーくんとのやりとりは、 子供からかなり笑いをとっていました。 ここまで笑いをとったのは初めてかも。 子供ののせ方が抜群にうまい。 マシュマロ博士の筋肉はあいかわらずすごい。 バク点もすごいし、無重力腕たてもあるし、 受け身のとりかたもうまい。 全くもって、身体能力が物凄く高い。 あいかわらず只者ではないんですよね、マシュマロ博士は。 シュガーくんのシガーボックスの大道芸、 今回は5個に挑戦して成功! これは本人いわく、かなりすごいらしい。 アンおばあちゃん役の人は、 セリフがおばあちゃん口調でうまい。 もちろん、本当は若い人ですが、じつに心地よいセリフ遣いでした。 いちごキョロちゃん 去年に続いての二度目の初登場! ちょっと気になったのは、いちごキョロちゃんの声がイマイチ・・・ キョロちゃん自体、性別があるのかどうがわかりませんが、 仮にキョロちゃんが男性だとして、 いちごキョロちゃんは女性なのだろうか? だとしたら、可愛くない声質・・・というか声優さんではないかも。 発声がイマイチなんですよね・・・ 出番がそれほど多いわけではないので、軽く気になる程度ですが。 総括途中にクイズ大会が入ることは、好き嫌い別れるかもしれません。 子供の雰囲気を見ると楽しそうだったので、 気になるのは大人ぐらいかも。 3人の妖精がややサンリオっぽい雰囲気だったのは、けっこう印象深い。 ファミリーミュージカル系だと、表情の雰囲気とか似てくるのかな? ちょっと演技演技しすぎているので、私は気になってしまうのですが。 舞台から降りて客席で子供たちと相槌を打つ回数も今回は多く、 子供たちは楽しかったでしょうね。 1階席だけでなく、2階席まで行きましたから。 マシュマロ博士とシュガーくんのやりとりはいつ観ても楽しい。 そして、森、緑に対する大切さメッセージは意外と奥深い。 「剣の森」の脚本、演出は、子ども向けとしては秀逸で、私は大好き。 子供の視線で観ていいミュージカルは心洗われるな~ たまにはね。 ※敬称略 |