オウム真理教 松本死刑囚ら7人に死刑執行

   

死刑が執行されたのは松本智津夫死刑囚(63)のほか、井上嘉浩死刑囚(48)、早川紀代秀死刑囚(68)、中川智正死刑囚(55)、遠藤誠一死刑囚(58)、土谷正実死刑囚(53)、新実智光死刑囚(54)の合わせて7人q

ことし3月、13人のうち7人が東京拘置所から全国5か所の拘置所や拘置支所へ移送され、執行の時期が焦点となっていました。

一連の事件で死刑が執行されたのは初めてです。

この事件は特に良く覚えている。
そして数十年たった今、
その事件のことを知らない、流れがわからない人がたくさんいることに危惧する。

若い世代に事件のことを風化させることなく伝えることは、
大人たちにとって重要な役目であると思う。

7人の死刑が執行され、残りの6人はまた後日でしょうね。

地下鉄サリン事件

あの当時、私は時間帯はずれていたとはいえ神谷町に行く用事があった。
巻き込まれていた可能性すらあった。
そのことを今でもふと思い出す。

武装集団化へ

ロシアの銃を複製し、それを大量に作製しようとしていた。
とんでもないこと。
これが海外ではなく日本であった事実。
ドラマのようなことが、実際に起ころうとしていた。
絶対に忘れてはならない。

被害者、遺族

亡くなった方、今でもその後遺症に悩んでいる方がたくさいいる事実。
それを忘れてはならない。

ポアの名の元による殺人の正当化

あくまでオウムから見たポアの意味としては、

「悪業を積む者」は、そのまま生かしておいてはさらに「悪業」を積み、来世の転生先でその分苦しまなければならない。それを避けるためには一刻も早くその生命を絶たなければ(殺害しなければ)ならない。そうすることで、これ以上「悪業」を積むことがなくなり、また「グルとの逆縁」ができるので本人のためにも良い。また殺人を実行した弟子は、「被害者の魂を救済した」ことになるので、「功徳」を積むことになる、という理論。

ようは、悪業を積むであろう人(まだしてなくてもいい)は、
生命を絶って悪業を止めなければならない。
来世の転生先で苦しんでしまうから。
だから、殺害をすることは救済したことになり、
「功徳」を積むことになるという理論。

明らかにどうしようもない、いい加減の理論。
生命の価値を別方向に解釈している。

不可思議な論調を信じてしまう高学歴者

恐ろしいのは、この明らかにおかしい論調を、
一流大学を出た優秀な若者たちが信奉してしまったことだ。
ここが今でも謎である。

理工系出身の人は答えを求めるという。
物事の道理についてわからないことを麻原に聞く。
麻原は信者たちの悩みを全て弁舌で解決してしまう。
文系の麻原の論調、これなのだろうか?

亡くなったことによる神格化

オウム真理教自体は無くなったが、その後継なのか、分派なのか、
彼を崇めているところがあるのも事実。
ただ、それを認めようとはしない。
こういうところが本当に危険。

今の世の中、不安定な心のよりどころとして、
そういったものに頼りたくなる人もいるだろう。
その危うさがある。

亡くなったことにより神格化する懸念はたしかにある。
だが、このままでいても結局はいつか亡くなることもあり、
結果は同じことだ。
残りの死刑宣告を受けている受刑者たちも、順次執行されるであろう。

遺体が聖者への神格化

この遺体の存在、遺体がある場所が聖地化、さらには遺体、骨、毛髪等が100万?
いろいろなことが考えられる。
それを崇めるだろう信者、神格化ゆえの社会への報復も。

それと比較するのは正しいかどうかわからないが、
ウサーマ・ビン・ラーディンは神格化を恐れ、遺体を海に捨てたという。

遺体の引き渡しがどうなるのか、私はとても気になる。
超法規的措置によって、なんとかならないものだろうか?
通常の引き渡しとなれば、
未来に向けての後継の宗教団体が混乱する可能性も考えられる。
注視せざるをえない。

真実は?

そもそもの真実を述べてほしかったという意見もあるが、
麻原彰晃の裁判を傍聴した人によれば、
そもそもそういうことができない雰囲気、状況であるようだ。
ちょっと特殊なという感じではある。
人権派である弁護士は、死刑を推奨していないので、ここは強く責めるところはあるが。

被害を受けた方々も二つに別れているという。
早く死刑を執行してほしいという意見と、早く真実を話してほしいという意見と。
難しい選択ではある。

法務大臣による死刑執行のサイン

死刑制度の有無、
自分のサインによって他人の死が決定する行為に違和感を感じ、
死刑を執行しない法務大臣も数多くいる。

ということは、本来死刑になる受刑者が国民の税金によって生活している現状にもあたる。
そしてそれは、新しい法務大臣がその飽和を防ぐために執行せざるをえないことにもあたる。
とにかくも、法務大臣によって死刑執行をする、しないというのはなんだがズルイ。
職務怠慢と私は思ってしまう。

死刑制度の賛否はあるが海外ドラマでは

凶悪犯罪が多発するアメリカでさえ、死刑制度に賛否があります。
ただ、海外ドラマ好きの私から言えば、ドラマで凶悪犯罪の犯人を捕まえた時、
死刑制度のある州に移送してしまう。
なんというか、アメリカらしいな~と思う。

忘れてはいけないTBSの行為

報道として、マスコミとしてあるまじき行為をTBSはしてしまった。

スタッフが、弁護士の坂本堤がオウム真理教を批判するインタビュー映像を放送前にオウム真理教幹部に見せてしまったのだ。

普通に考えてありえない。
そもそもなんで編集の場所に立ち入らせるのか?
私は絶対に許されるべき問題ではないと思う。
間違いなく、このことでた坂本堤弁護士一家が亡くなったことが影響していますから。

TBSだけではない、各マスコミのオウムの取り上げ方

当時は奇抜な行動、選挙での活動、秋葉原でのパソコン販売もあり、
各マスコミも数多く取り上げていました。
「朝まで生テレビ」他、各、討論番組にも多く出演。
私は彼のあの言動が明らかにおかしいのに、
それを面白おかしく報道するメディアに強く違和感を感じていました。
メディアが取り上げ、そして信者を増やしたことも忘れてはならない。

nhk

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