「プリンプリン物語」3話4話の感想

   

3話

前回に引き続き「あなたの身の上、私の身の上」
まだこの番組を引っ張るのか。
プリンプリンのミュージカルナンバー「わたしのそこく」も再び。

番組を見ている、ボンボン、オサゲ、カセイジン。
カセイジンの予感。
「悪いやつもこの番組を見ている。だから、今にきっと何かが起こる」

番組が終わり、アルトコ中央テレビからプリンプリンが出てくる。
そこに、ボンボン、オサゲ、カセイジンが出待ち。
カセイジンの悪い予感を伝えていると、
新聞記者を名乗るヘドロが登場。
プリンプリンの写真を撮る。

アジトへ帰ったヘドロは部下であるシドロ、モドロにプリンプリンの写真を見せ、
誘拐をしてこいという。
二人とも嫌な顔をするが、さらに上司であるランカーから命令ということで、
しぶしぶ承諾する。

テニスコートのライン引きをしているボンボン。
オサゲと交代し、ボンボンはプリンプリンの元へ。
オサゲがお腹をすかし、ライン引きをさぼっていると、
ハンバーガー屋を装ったシドロ、モドロが登場。
オサゲがハンバーガーにのせられて、プリンプリンの居場所をシドロ、モドロに伝えてしまう。
そのことで妙案を思いつく、シドロモドロ。

砂浜にいたプリンプリンのところにオサゲが現れ、
「テニスコートに男の人が大事な話しがあるから来てほしい」と伝える。
自分の祖国を教えてくれる人かもしれない、そう思ったプリンプリンはテニスコートに向かう。
ボンボンも一緒についていこうとするが、
「人に聞かせられない大事な話しだから、5分後に来てほしい」と男の人に言われたため、
待ってほしいとオサゲ。
(ハンバーガーにつられている)

疑うことなくテニスコートにいるシドロモドロに対し、私の祖国のことを知っているのかと聞くプリンプリン。
写真でプリンプリンであることを確認したシドロモドロは、ハンバーガーの屋台にプリンプリンを押し込む。
モンキーも戦うが連れ去られてしまう。
(意外と弱いなモンキー)
モンキーが笛を鳴らす。
すると、砂浜にいたボンボン、オサゲ、カセイジンの耳にもその音が聞こえてきた。
「何かが起こった!」
テニスコートへ急ぐ3人。
がしかし、すでにテニスコートはもぬけのからであった・・・

祖国とは?

プリンプリンがボンボンに聞きます。
「ここは君の国でしょ?ここが好き?どうなの?」
ボンボンは首をかしげます。
「さぁ~」
素っ気ないボンボンの返事に残念がるプリンプリン。
「どうしてそうなの?」
そこにカセイジンが割ってはいります。
「そんなこと考えたことがないからです。好きとか嫌いかなんて、他と比べてみなければわからない」
プリンプリンはまだわからない。
「そうかな~?本当にそう?比べてみないとわからないことなの?」

ここのかけあいは意外と深い話。
「祖国が好き?」
これは愛国心ともとれる。

「他と比べてみないとわからない」
好きか嫌いかは、比べてみないといけないことなのか?

そもそも私のツッコミとしては、
プリンプリンの祖国が戦争状態でも好きな国でいられるのだろうか?
なんて考えてしまう。
社会風刺がきいている。

4話

砂浜にいたボンボン、オサゲ、カセイジンの耳にホイッスルが鳴り響く。
プリンプリンの身の上に何かが起こった!
テニスコートに駆け寄るが、時すでに遅し、プリンプリンの姿はない。

オサゲがハンバーガー売りの二人づれのことを話す。
「プリンプリンをひとりだけここによこせ。そしたらハンバーガーをただで食べさせてくれる、と」
オサゲを叱責するボンボン。
そんな時、カセンジンが白いラインが森へ伸びていることに気づく。
その森の中からヘリコプターが飛び上がる。
しかもラインがヘリからぶら下がっている。
すでにモンキーがヘリ乗っていた!
(ラインって、石灰かと思ったら紙のような大きなヒモだったとは。)
そのヘリを追いかける、ボンボン、オサゲ、カセイジン。

オサゲは自分のせいでプリンプリンがさらわれたことを後悔する。
そして、自分の手で助け出すことを心に誓う。

3人が走る疾走感あふれる演出は素晴らしい。

プリンプリンを乗せたヘリが、ランカーの屋敷に到着。
その手前で、モンキーはヘリから降りている(なかなか賢い)
ヘドロがプリンプリンを銃でおどしながら、ランカーの部屋へ。

ランカーと初対面するプリンプリン。
ランカーは録画していた「あなたの身の上、私の身の上」をプリンプリンに見せる。
「プリンセスよ、あなたは自分の故郷がどこなのか、自分の国がどこにあるか、それを知りたがっている。それを私が探してあげよう」
その言葉に驚くプリンプリン。
「無理よ、そんなの」
「なぜ?」
「赤ん坊の私が海の真ん中で拾われて15年になるわ。その間、いろんな人が探してくれた。プリンセスを海に流しちゃった国なんて、世界中どこにもなかったわ」
「それは探し方が悪いのだ」
「あら?あなたならどうやって探すの?」
「私には莫大な資金があり、数多くの優秀な部下がいる」
いぶかしげるプリンプリンに対し、ランカーは「あなたの身の上、私の身の上」のVTRを止める。
「私の率いる組織がどれほどのものか、わかりやすく解説するカセットVTRを見てもらおう」
(カセットVTRという表現は当時としては画期的だったのかも)

国際犯罪シンジケートの概要。
フランスのパリの郊外にある建物が中央本部(ベルサイユ宮殿?)
イギリス、ロンドン、アメリカ、ニューヨークは自由の女神の頭の中。
モスクワ支部(クレムリン宮殿?なぜかソ連とは言わない)北京支部。
このふたつは近頃仲が悪いとのこと。
ここでプリンプリンが一言。
「ほんとかしらね?」
(中国とソ連。仲がいいのか悪いのか。今でも謎ではある。国境近いですから)

「これだけの組織を動員すれば、あんたの祖国なんてすぐに見つかる」とランカー。
それにプリンプリンは答える。
「No no no no no no thank you」
「あなたみたいな人に探してもらいたくないの」
驚くランカー。
「あなたみたいな人?」
「そうよ。あなたみたいな人、私好きになれないわ」

「そりゃいかん、そりゃいけません。断じていかん。プリンセスよ、あんたはこの私を好きにならなければならないのだ。
祖国が見つかって、プリンセスという身分が確かめられたその時、怪人ランカーと、プリンセス・プリンプリンは結婚する」
卒倒するプリンプリン。
(そりゃそうだが、いきなりプロポーズに結婚まで考えるランカーは、ある意味すごい。優柔不断でないことはガチ)

プリンプリンを探す、ボンボン、オサゲ、カセイジン。
飛び去ったヘリの行き先を知っているモンキーも加わり、いざランカーのアジトへ。
(モンキーは人間の言葉は理解できる。ここはけっこうキーポイントだ)

卒倒したプリンプリンはベッドで寝ていた。
ランカーはヘドロに話す。
「わしは身分がほしい。プリンセスと結婚すれば、プリンスということになる」
(なるほど。すでにお金は山ほどあり、欲しいものは全て手に入る。別の価値観としての身分か)

ランカーのアジトを発見する、ボンボン、オサゲ、カセイジン、モンキー。
さて、捕らわれの身のプリンプリンをどうやって救出するか・・・


プリンプリン物語 - NHK

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