NHK「クローズアップ現代~ 数字のカラクリ・データの真実~」を見た感想
なかなか面白い統計学のお話でした。
冒頭に、
犯罪者の95%が犯罪を冒す1日前にこれを食べていたので、規制した方がいい?
等の設問があり、
私はこれがすぐに引っかけだなと思い、
おにぎり、またはご飯かな?と思ったら、予想通りご飯でした。
偉くもなんともないですけどね。
つまりは、犯罪に関わっていない人のパーセンテージも、
比較して考えるべきだと言うこと。
意外とこのトリックに騙される人が多くでビックリ。
それだけ何%というマジックで、
信用してしまう人が多いということでしょう。
私は超変人ですから、まず最初に疑うことしか考えません。
他の比較対象としては、大学に合格した72%以上の人が、
すでに受験をする前に不動産で部屋を確保していた。
このカラクリはサンプルの偏りで、
もともと自信のある、実力がある受験生が対象であったとのこと。
ちまたにあふれる%表示には気をつけないと。
そしてそもそも一番の怪しさ全開である視聴率。
2~3%のずれはある。
それはそれとして、私が思うのはやっぱりこのサンプル対象。
たとえば、NHK等が世論調査をするコンピューターによる、電話でのランダム調査。
私、一回だけかかってきましたが、本当に昔ながらの音声表現で驚きました。
本当にこれが正しい調査かどうかは別として、これはまだランダムにできる。
ただ、視聴率の場合は、そもそもその機械を家庭に置かないといけません。
まずそこに訪問して置かせてもらう。
その時に例えば、高齢者のみに多数置いたり、
一人住まいの家だけに置いたり、
偏りを出そうと思えばできますよね。
そもそも設置していいと思う人と、
設置してほしくないと思う人の思考にも偏る。
バランスをとるために、その家庭の家族構成を尋ねるとしたら、
それにOKする人と、身分を明かしたくない人との差が出てきます。
自分が見ている番組のデータがダダ漏れになると心配する人、
そんなの知ったことではない、謝礼をもらえるからと考える人もいる。
家に設置する以上、ランダムはかなり難しい。
テレビ業界、そうは言っても「視聴率」重視。
秋ごろから録画再生率も調査するようですが、
それもどういう調査方法になるのか、物凄く疑問。
前にも言いましたが、
これから1週間全録画、または1カ月全録画が主流になってきた場合、
そもそも視聴率は意味をなすのかな?
数字のカラクリ・データの真実 - NHK クローズアップ現代