「トニー賞授賞式2013」の感想。

   

録画が多過ぎて、
ようやくこれを見ることができました。


私は英語が堪能ではないので字幕スーパーありは有り難いです。
プレゼンテーターに「glee」のシュー先生こと、マシュー・モリソンも登場。
今回はオープニングから、かなり凝っている。
現在行われている舞台が小出し小出しに登場。
「キンキーブーツ」やら「マチルダ」やら、「ピピン」やら、「モータウン」やら、
「スパイダーマン」や「マンマ・ミーア」「ライオンキング」
マイク・タイソンまで登場します。
今回は子役が多いことから、「託児所はどこ?」なんて歌詞も。
「ブロードウェイに口パク疑惑はないよ」なんてのも面白い。
凄過ぎる。
これだけでも見る価値ある。
というか、普通にお金払える。
こんな見応えのあるショー、
まー日本では無理でしょうね。
全部が本物だもの。
これはアメリカの良い部分。
しかし、リハーサルどれだけかかったことか。
トニー賞の番組自体がショー。
特に司会者のニール・パトリック・ハリスが凄い。
「ピピン」のサーカスさながらのジャンプ力もさることながら、
オープニングは歌いっぱなし、ダンスもするし、マジックも。
今回はブロードウェイで上演中の作品の仲間が、
各賞を紹介。
これはいい演出!
「シカゴ」「ライオンキング」「ロック・オブ・エイジス」(一番笑えた)
アニーとウォーバックスも紹介してました。
それからモンスターエンジンの「私は神だ」のネタのような人もいた。
喜劇と悲劇の精という役割でしたが。
どうやらプロンプターがあるらしく、
そこにセリフが書かれているんですよね。
だからそれが出てこないと、役者も紹介のことまでわからないので、
「待ち」になります。
テレビ批判も面白い。
「テレビで稼ぎまくる俳優たちに乾杯」
「私の番組2本打ち切り」
「でも舞台が故郷、テレビなんて・・・」
「テレビなんて最低!」
と、言っておきながら本音はテレビに出たい。
この1年で亡くなった、
ブロードウェー関係者の追悼というのを入れてくるのも素晴らしい。
当然、各舞台のナンバーが登場。
「マチルダ」
子役の演技、ダンス、歌はたしかに凄い。
ただ、私が一番感じたのは、
かわいい女の子とか、かっこいいイケメン男子とか、
そういった子役ではなく、
千差万別に選ばれた子役がそれをできることに驚く。
日本だと、これはなかなか難しい。
日本の子役の場合は最初からモデル系のイメージ優先がありますから。
たとえばダンスができる太っちょ、なんてなかなか劇団にもいません。
演技はてきるでしょうけど、ここまで歌って踊っては難しい。
アメリカはそういったシステムがあるのでしょう。
ただ演劇は別にして、
日本の学校でこんな活発なクラスありませんけど。
それは舞台。
「チアーズ」
古き良き、80年代ぐらいのノリかな?
ちょっとラップ多いナンバーでしたが。
「シンデレラ」
日本で言う、「森は生きている」みたいな感じです。
普遍的。
私服からドレスの一瞬の変身はいい。
舞踏会がメイン。
意外と王子役の声が低くてビックリ。
日本だとイメージ的にもっと若いかな?
「モータウン」
これも古き良きアメリカ。
ダイアナ・ロスとか、有名人を演じる役者が総登場。
マイケル・ジャクソンがいる、「ジャクソン5」なんてそのまんま。
あの歌声そのもの。
めっちゃ面白い。
ここ楽し過ぎる。
「アニー」
『It's the Hard-Knock Life』
うーん、もちろん日本とは演出、振付が違いますが、
特に言うこともない。
『Little Girls』
海外ドラマ「glee」シーズン4 18話は衝撃的だった。でも話しましたが、
スー先生役だった、こちらではミス・ハニガン役のジェーン・リンチ登場。
超怖い。
ひとくせ、ふたくせ、みくせぐらいありますからね、この人は。
歌詞もかなり変わっていて、アメリカ向け。
というか、ミス・ハニガンの心情的な内容。
ここの演出は日本とかなり変わっています。
アニーズが登場して、ダンスもたくさんしますから。
ある意味、主役はミス・ハニガン。
そして、この後の舞台裏のレポーターで、
たまたまアニーが通ったところ、
「アニー!」なんて声をかけることも憎い。
この場面ではありませんが、サンディも登場。
あんなフワフワな毛ではなく、
どちらかと言えば普通。
「クリスマス・ストーリー」
こちらも子役メイン。
タップもあります。
大人の女性がメインなので、特に面白みもないかな。
「ピピン」
完全にサーカスそのもの。
つまらないわけがない。
でも、やっぱりどうしても危険をつきものだから、
練習量も当然のことながら、
指導している人も大変でしょうね。
一歩間違えば舞台中止にもなるほど。
パートナーを絶対的に信用しないとできない演目もありますし。
見てるこちらが緊張する。
「キンキー・ブーツ」
ベルトコンベアー上のダンスとか、けっこうここも危険。
神経をとがらせながらの舞台でしょうね。
一部分しか見ることはできませんでしたが、
ここだけでも楽しい。
そして一番最後にトニー賞の総括。
司会者のニール・パトリック・ハリスが、
今の今まで舞台であった出来事をラップで歌いあげるという、
とんでもないパフォーマンス。
作ったばかりの歌詞を歌う。
さすがに歌詞はプロンプターに出てたかもしれませんが、
それを初めて生で歌うんですからね。
24時間で作るとか言ったレベルではありません。
プロ中のプロ。
トニー賞の授賞式そのものがショー。
楽しかったです。

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