「big family~歌族の帰り道」を見た簡易感想

      2015/02/20

口パクではない、
若いパワーを感じる。


詳細な観劇感想は後日書くので、
話の内容は割愛。
ネタバレもほとんどしません。
でも、出演者、誰もが素晴らしかったです。
イストリプロデュース公演vol.3ということで、
「100年分の声援を」 「腰抜け男ども、義理と人情は...女が見せてやる!」
に続いて。
というか、私全部観てますね。
今回思ったことは、
どちちらかというとホームドラマ。
もちろん、独特のコメディはあるけれど、
家族がメイン。
上記2作品と比べて、
エンターテイメント性としては乏しいと思う。
ただ今回は、
「こういった内容の舞台もできるんだぞ!」という感が見られる。
ギャーギャー騒ぐだけの、お馬鹿なコメディ、
だけではなく、社会風刺っぽいこともできる、
なんてことを、あくまで私の妄想として感じました。
あと今回は、ほぼ全員にスポットが当たる。
出演者がひとりひとりピックアップされます。
家族のみならず、恋人まで。
そういったアピール部分があるのは、
出演している役者たちも気合が入るでしょうね。
それぞれの個性を発揮できるもの。
蛇足ながら、観に来てくれた友達にもアピールできますし。
最近は音楽番組なのに口パクが多く、
私なんて閉口しますが、
この舞台は口パク無し。
その点で、普通に嬉しい。
特に私の席からは、広瀬双葉の声が良く届きました。
しかもパンフレットを見ると、彼女が振付担当なんですね。
テレビの向こうのアイドルを応援するのもいいけれど、
舞台でこれだけ頑張っている子を応援することもいいと思う。
今回の舞台ってわけではないけれど、
かわいい女の子がたくさんいる。
しかも、実力もある。
そういった子が舞台で演技をする姿、
観ていて胸にくるものがあると思う。
本気で頑張ってる姿を観れば、
口パクと比べて胸に響くものが絶対にある。
ほぼ主役の仲圭太なんて、
今回も本当に良かった。
たしかにおいしい役ではあるけれど、
ダメな父親役、それでいて、最後の娘を守る姿。
今のテレビドラマはつまらない(私は)
彼の方が10倍気持が伝わってくる。
もちろん、舞台とテレビドラマとは全然違うけれど。
ものすごくいい演技だった。
大塩未来のほんわかした笑顔、そして八重歯に癒される。
小池久美子のちょっとツンケンした態度も面白いし、
かなり無理がある子供役の小久保亜佑子も末っ子役を頑張ってました。
他の各恋人、彼氏もうまいけれど、それは後日。
ただ、裏の主役は是澤洋文かな?
彼は完全にキーポイントでしょ、男の中では。
「腰抜け男ども、義理と人情は...女が見せてやる!」
でも良い演技をしたけれど、
今回もじつにいいと思う。
三枚目役は抜群にうまいもの。
男が好きになる役者かな?
それから次世代のエースとして、
四女役の大脇由美恵も素晴らしいと思う。
ものすごく良い演技をする。
観ていて見応えあるし、引き込まれる。
後述する中村裕香里とはまた違った、
元気で愛嬌ある、次世代のエース候補。
彼女を発見しただけでも、この舞台を見る価値ありました。
今後もますます伸びていくことでしょう。
私が舞台観劇素人だったら、
間違いなくまず彼女を好きになる。
それぐらい魅力的な女の子。
今後の活動も気になります。
そして中村裕香里
今回は久々にどちらかと言えば、
大人しく素直で天然な役。
当たり役というわけではないけれど、
彼女のキャラ的に言えばやりやすい役柄。
天然で素直で、男に尽くして、そして身を引く。
ちょっぴりせつない、可憐な女性の役でした。
今回、彼女は歌のソロもあります。
子役時代から、歌にも定評ありましたから。
下手なわけがありません。
さすがの一言。
ただ、ひとつツッコミを入れるとすれば、
子役あがりの女優たちもレベルアップしているわけで、
歌唱力については、さらに上の段階にいっている人もいます。
そこが難しいところではあります。
ま~普通に観るぶんには全くわかりませんが。
「100年分の声援を」では、
家庭環境に問題がある難しい役、
「腰抜け男ども、義理と人情は...女が見せてやる!」では、
普通の子がなぜかヤンキーになってしまうという弾けた役。
特にこの2作品の間の中村裕香里の成長は凄まじかったです。
そして後日観劇感想も書きますが、
「LIFE ~未来のあなたの為に~」では、
超ド天然、斜め方向アニヲタのウェイター役。
この役は天然ということでハマリ役でした。
女優である以上、いろいろ役を演じなければなりません。
でも、残念ながら、人それぞれの性格、個性によって、
当たり役もでてくれば、
本人の雰囲気とマッチしていない、ミスキャスト、
なんてのも出てきます。
その点、中村裕香里に関しては何でもできる。
こういう女優は珍しい。
彼女だけではありませんが、
これだけの実力をもった女優が、
世間一般に知られないのはもったいないし、
寂しい。
過去に私のサイトでは、子役メインで紹介しましたが、
今は知り合いを作らないため、
今までの子役がみんな大人になって活動をしています。
そろそろ、私のサイトでも、
「こんな女優がいるよ」とか、
「番組プロデューサーさん、事務所の関係者さん、
一度のこの女優を見て!」
なんて、アピールしたほうがいいかな~?
と思うようになりました。
なんでもいいから、何かしらのきっかけになってほしい。
朝のNHK連続テレビ小説の主役に、いきなり新人が抜擢!
だっていいと思う。
(昔はオーディションがあったのに、今はしてませんからね。)
私は偉くもなんともないけれど、
実力ある子が埋もれるのは寂しい。
今回の舞台、
私が観た回は満席でした。
このカンパニー?と言っていいのでしょうか?
なんというか、
「SET」や、「キャラメルボックス」の、
若手のギラギラした雰囲気にとても似ています。
今後間違いなく箱、キャパを広げてくるでしょう。
どちからというと若手の男性目当ての女性の観客が多いけれど、
男性も増えてくるでしょうね。
可愛い子たくさんいますし。
そうなると、相当人気がでてくる劇団になるかもしれません。
今のうちにチェックしていた方がいいでしょう。
テレビドラマを見るよりも、
舞台を観るほうが断然楽しい。
そういった人がもっともっと増えて、舞台を観てほしい。
そして、役者さんには、
いつかテレビドラマに出演して、
視聴率を盛り返してほしい。
なんてことも思います。
それがいい循環だと思うけれど。
「big family~歌族の帰り道」

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