トニー賞授賞式2011 見どころの感想

   

「見どころ」を放映していたので、その感想。

やっぱりアメリカは凄いな~と毎回のことながら思いました。
その地域とはいえ、みんなが観てる。
観るのが当たり前、日常生活の一部だもの。
すべてが本物。
日本はAKB総選挙とか・・・

 

私的に気になるのは「ミュージカル作品賞」その候補。

 

「天使にラブ・ソングを」
これは映画でも有名ですよね。
そもそも、その主演のウーピーゴールドバーグがプロデューサーですから。

 

「キャッチ・ミー イフ・ユー・キャン」
これも映画で有名。
実在の詐欺師がモデル。
で、その人が服役を終えて、FBIで35年間働いていたとか。
現在62歳。
ちなみに長男もFBI勤務だそうです。
このプロデューサーが、川名康浩という日本人というのも興味深い。

 

「スコッツボロ・ボーイズ」
9人の黒人青年たちの物語。
黒人差別の題材を、ややコメディにして演出。
こういったことをできるのが、やっぱりアメリカは凄い。
日本ではね~

 

「ブック・オブ・モルモン」
この題名を聞いた時に、ちょっと危険な香りはしました。
と思ったら、やはりすべてが危険なため、これだけ映像が無し。
アフリカのウガンダに赴任した、新米の宣教師コンビが巻き起こす、
ドタバタコメディーだそうです。
ひじょうに危険だな~
ちょっと「ライオンキング」のパクリもあるかな?
「オマージュ」とも言えますが。
脚本と楽曲が「サウスパーク」の人なんですね。
異業種?という感じでしょうか?
それができるのもアメリカ。
ブラックジョークが連続とのこと。
「ハクナマタータ」のパクリみたいなのも・・・危険。
これ、子供には違う意味で、見せられるのかな~?
って、観客の子供にインタビューで、子供たちが観てました。
日本だとちょっと・・・私には抵抗あるかな。

 

そこで審査員のひとりがコメント。
「演劇ファンが高齢化しているため、
新しい観客をつかみたい。
実験的な作品が増えている」とのこと。

 

話題変わって、「ミュージカル・スパイダーマン」
今回はノミネートされていません。
というのも、演出が危険。
事故も多発。
簡単にいうと、「ピーターパン」のようにフライングがあるのですが、
さらに高速。
女優が怪我をしたりしています。
本公演は6月14日で、現在はプレビュー公演とのこと。
事故多そうですけど、面白そう。
ちなみに、1週間の運営費用がおよそ8000万円だそうです(笑)

 

「演劇作品賞」は4本。

 

「エルサレム」
森の中のトレーラーで生活する不良中年の話。
これは日本では流行らなそう・・・

 

「マザーカー・ウィズ・ザ・ハット」
立ち直ろうと努力する麻薬密売人、
恋人は麻薬中毒のまま。
この話しも日本ではちょっと。

 

「ウォー・ホース」
第一次世界大戦の軍馬と少年との友情話。
とにかく馬の人形がすごい。
いうなれば、ライオンキングに出てくる象がさらに本物に近くなった感じです。
微妙な細かい動きがすごい。

 

「グッド・ピープル」
精神障害をもった娘をもつ、シングルマザーの女性の話。

 

演劇作品は、
みんな生活に密着した普通の話しがけっこう多いですね。

 

「ミュージカル・リバイバル作品賞」

 

「ハウ・トゥ・サクシード 努力しないで出世する方法」
「努力しないで出世する方法」という本にしたがって行動する青年が、
ビルの窓拭きから、超一流企業の理事になるまでのストーリー。
あれ?どっかで聞いたような内容。
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」ってまさか・・・まっいいか。
あくまでオマージュってことでしょう。

 

1961年が初演。
まず主演が「ハリーポッターシリーズ」のハリーこと、ダニエル・ラドクリフ。
超ウルトラ有名ですよね。
ミュージカルは初挑戦。
映画のあいまにも、リハーサルに参加したそうです。
ハリーポッターの撮影が無い時は週9時間のダンス・トレーニング、
撮影中は週末に3時間。
歌のレッスンは3年間続けたとのこと。

 

子役で歌がイマイチだな~と思っていた子も、
1、2年、ヴォイストレーニングをすると、本当に激変する人がいますからね。
実際にいましたし。
それだけトレーニングすれば、歌の苦手な人も克服できるということ。

 

演技主体だけでなく、ミュージカルにも挑戦するという、
チャレンジ精神、気合がすごい。

 

もうひとつの作品が「エニシング・ゴーズ」
1934年が初演。
ニューヨークからロンドンに向かう、豪華客船を舞台に、
歌姫リノと友人ビリーを中心に、
4組の男女が巻き起こす、ロマッチックコメディ。

 

一番驚いたのは、船のシーンでのナンバー。
水兵とも一緒にって・・・
これって、アルゴミュージカル招待状は101才の水兵の場面にそっくり。
セットもそっくり。
これのオマージュだったのには驚き。

 

ひとつ思うのは、題材が過去の時代が多い。
これは日本と似ています。
懐古主義というわけではないけれど、
今の時代の歌よりも、昔の歌の方が心に響くせいでしょうか?

NHK BSオンライン

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