昨年末、NHKで放送されていたのをようやく見ました。
思うんですけど、
ブルーレイレコーダーを買って以来、
どんどん予約ができるし、どんどん録画がたまっていきます。
テレビのオンタイムで見ることがほとんどなくなりました。
あってもニュースぐらい。
録画がたまりすぎて、見る時間がないほど。
これから、そういう人が増えていくでしょうね。
視聴率も、もう意味が無いかもしれません。
さて、劇団四季 ミュージカル「嵐の中の子どもたち」
簡単に内容を言いますと、
小さな村で、子供たちの親が全員出掛けてしまい、
嵐にあって戻ってこれなくなってしまった。
残ったのは子供たちだけ。
どう生活していくのか?
みたいな感じです。
ファミリーミュージカルとしては、うってつけの舞台。
仲間の絆を前提に、
大人がいない場合の対処方法。
君は○○が得意だからこれを、とか適材適所に役割分担を与える。
命令されるのが嫌いの子供ははみ出していく。
そして対立。
友情。
バランスいいです。
この内容で私が頭に思い浮かべるのは、
楳図かずおの「漂流教室」
これは今読んでもすばらしいマンガ。
小学校がまるごと未来へ。
大人たちは次々にいなくなり、残ったのは子供たちだけ。
委員会での各役割分担、
ペスト、病気、手術もありますし、
少学1年生の屋上の場面(ここもすごい)
誰々のせいでこうなった、というこじつけのせいで刑罰。
食料を巡っての争いもあります(こちらはかなり過激ですが)
まず思ったのは、テレビのカット。
集団でいる場面で、カメラは2人だけをピックアップ。
その後、その2人がアクションを起こす。
つまりはその2人がアクションを起こすことを、知っていてのカメラサイズ。
演出も、スイッチャーも、カメラマンも、全員把握してないといけませんから、
この撮影をするだけでも大変だと思います。
クローズアップもいっぱいありますし、
撮影するスタッフは大変だったことでしょう。
なんと言っても、カメラ割りが大変。
劇団四季ということで、あの四季特有の喋り方はそのまんま。
私は知っていますから、どうってことありませんが、
気になる人は気になるでしょうね。
あくまで、舞台用ですが。
全員があの口調のため、
キャストそれぞれに対する個性は全くないです。
この人は特徴のある声質だな~、とか、
優しいとか、柔らかとか、おっとりとか、早いとか、
そういうものが全くありません。
もちろん、役そのものの性格付はあるけれど、
セリフとしての個性は無し。
思うに、四季はキャストの個性ではなく、作品が重視。
毎回見るキャストが違っても、同じ舞台を作り上げていく、そういう考え方。
だからこそ、全員が同じなのだな~と改めて感じました。
作品を楽しむことが主体。
とはいえ、下村スカーが観たいとか、サカケンのシンバがいいとか、ありますよね。
作品そのものが観たいのか、キャスト個人が観たいのかは、人それぞれ。
それぞれの楽しみ方。