「プリンプリン物語」5話6話の感想

   

5話

プリンプリンがヘリコプターに乗せられてとある豪邸に連れ去らされたことをモンキーから知った、
ボンボン、オサゲ、カセイジン。

一方、ランカーに捕まったプリンプリンは、ふかふかの絨毯、素晴らしいベッドがある部屋ではあるが、
ドアにはカギ、窓には鉄格子、ある意味軟禁状態。
そこへ、ヘドロがランカーの命令により、ご馳走を持ってくる。
逃げられないことに腹をたてるプリンプリン。
意外にじゃじゃ馬なところがあるプリンプリンに驚くヘドロ。

ランカーの元に戻ったヘドロは、今度は侍女をつけるよう命令される。

ランカー邸にこっそり近づいて様子をを見ようとカセイジン。
3人の中で一番すばしっこいオサゲが候補に。
そのままで行くよりは、女の子になった方がいいとカセイジン。
その方が怪しまれずにすむと。
(それはまた微妙ではあるが)

オサゲは女の子に扮装して、早速ランカー邸に近づく。
怪しまれずに中に入る方法はないものか?と考えていると、
警護にあたっていたシドロ、モドロに出くわす。
「どこかで見たような?」と疑りの視線をオサゲに向けるシドロ、モドロ。
ところがその時、侍女を探そうと外へ出ようとしていたヘドロが現れる。
侍女を探す手間がはぶけたと、オサゲを侍女として登用。
少し声がおかしいことに違和感は感じていたが、風邪のためと勘違い。

カメラワークと、シドロ、モドロの立ち姿の演技。

オサゲからのゴシショットで、後ろにシドロ、モドロ。
オサゲに焦点を与えつつも、訝しげに見つめる二人のカメラワークは素晴らしい。
そして、人形としてただ立っているだけでなく、演技をしている。
舞台でいうところの、言葉を発しなくても演技をしているという感じ。じつに細かい。

ランカーのひとり芝居。
雰囲気的に本来であればミュージカルナンバーがあったかもしれない。
それはおいといて。

貧しい生まれで、わずかな金のために人に使われ働いた。
朝早くから夜遅くまで、汗を流し、涙を流し、血を流し、金のために働き続けた。
今は大富豪。

ちょっと待って。
あくまでこれだけの生きざまだけだと、「ミュージカルアニー」のオリバー・ウォーバックスのようだ。
ウォーバックスは武器商人、死の商人はありませんけどね。
あくまで生い立ちだけを見ると似ている。

そしてお金もちになっても欲しいもの。
愛と身分。
身分はともかく、愛は、これまたオリバー・ウォーバックスとも似ている。
「自分と幸せを分かち合える人がほしい」
それがウォーバックスにとってはアニーであり、ランカーでいうところのプリンプリン。
あくまで極端な例ではあるけれど、似ている。

ヘドロに連れられた女装したオサゲはそのままランカーの元へ。
特に怪しまれることなく、今度はプリンプリンの部屋へ。
入ってきた人物がオサゲであることに気づいたプリンプリンは大喜び。
早速脱出の話かと思いきや、オサゲは部屋においてある豪華な食事を見つけ、
まずは腹ごしらえ。

お腹いっぱいになったオサゲは、ベッドでひと眠り。

6話

そもそも元のこの番組は月~金曜日の5回。
そのため、6回目は週初めの月曜日にあたるため、前回までの振り返り。
海外ドラマでもよくありますが、その最先端をいってるな~プリンプリン物語は。

熟睡して起きたオサゲ。
じつはすでにこの部屋から出るためのカギを持っていた。
侍女であることを理由に、ヘドロから普通にカギを預かったという。
オサゲを頼りないと思っていたプリンプリンは、一気に方向転換。
オサゲに喜びのキスをホッペに。
(ある意味ギャップ萌えか)

ランカー邸の外で待っているボンボン、カセイジン、モンキー。
あまりの豪邸にカセイジンは、自分たちの手にはおえない人物ではないか?と推測します。
警察に相談したほうがいいのではないか?と。
ボンボンは反対。
「プリンプリンは俺たちの友達。俺たちの力で助けよう。一生懸命やってみて、それでもだめだったら、その時は助けてもらおう」
(ここで警察を呼んだら話しが終わってしまいますからね。冒険になりません)

一方、ランカーの部屋。
プリンプリンとランカーが結婚しようとしていることに気を悪くしているヘドロは、
ランカーにふさわしい結婚相手を絵画で説明。
(マリリン・モンローっぽいのはともかく、中国の江青に似た肖像画も。じつは前も名付けをするミュージカルナンバーで出ていました。社会風刺。ちょっと皮肉ってる。今だったら、検閲に引っかかるかも)

そして突然キングコングの画。
それにいたく驚き、恐怖の表情を浮かべるランカー。
ランカーは猿が嫌いだという。

そして最後はヘドロの肖像画。
ランカーはこれにも拒否反応。
気持ちが悪い、ヘドロが出ると。
(けっこうひどいな)
そしてその額縁がヘドロから割れたグラスへ。
この演出もにくい。

この様子をこっそり見聞きしていたオサゲは再びプリンプリンの部屋へ。
鉄格子の入った窓にはモンキーが。
そこでオサゲは外にいる仲間と連絡をするため、手紙を書くことに。

ランカー邸の外で待っている、カセイジンとボンボン。
そこへアルトコ中央テレビの花のアナウンサーが通りがかる。
さらにそこへ、タイミングよくモンキーがオサゲからの手紙を持って帰ってくる。
手紙には「プリンプリンは無事。敵はランカーという男」

花のアナウンサーは、二人にランカーの別荘はどこかと尋ねる。
テレビへの出演交渉とのこと。
人手が足りないから、何から何までしなくてはならない。
(この当時から人件費削減を暗示していたのかな(笑)ただNHKの給料は高給取りですが)

カセイジンはふと思いつきます。
花のアナウンサーのアシスタントになれば、怪しまれずにランカー邸に入ることができる、と。
無理やりアシスタントになる、ボンボン、カセイジン、モンキー。

プリンプリン物語 - NHK

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