◆  『ココスマイル3 〜虹色のメロディー〜(再演)(2004年

◆公演時期   2004年8月18日〜22日
◆会場 東京 銀座博品館劇場
◆演出、振付 桝川 譲治
◆脚本 作詩 長田 育恵
◆作曲 水野 良昭
◆振付 紀元有由、羽永 共子
◆舞台美術 南 雅之
◆照明 中山 仁

あらすじ

ひょんなことから別荘地『来夢館』で、はちあわせしたバレエサークルと合唱サークル。
練習場所をとりあって大混乱!
でもこの『来夢館』どこかおかしい。
古ぼけたピアノ、映らない鏡。おまけに女の子のおばけまで・・・・・?
すべての鍵をにぎるのは、一枚の古い楽譜・・・・・

(ちらしより抜粋)

観劇感想

ココスマ3の再演、当然のごとく楽しみにしていました。
合計5回観劇しました。

最近の私は『雅』や『東京メッツ』を観る機会が多く、
ダンスや歌の感覚がライブ的になっていて、
ミュージカルの感覚とは、ずれているかもしれません(変な説明ですみません)
ご了承下さい。

前回もそうでしたが、ココスマ3では、ダンスではなく歌がメインです。
ここが、『東京メッツ』や『雅』を観ているせいか、パワーが少ない気がしました。
もっともっと観客に対してパワーを与えてくれるものだとばかり思っていましたが、
なぜか淡々と終わった気がします。私の感覚が変わったせいでしょうか?
どうやら、観劇を続けると慣れてきました(笑)
特に千秋楽は、どちらの組からもパワーをもらいました。

音響なのか、マイクのせいなのかわかりませんが、
音が大きすぎて、声が聞こえにくい部分が多かったです。
ここはなんとかしてほしいです。
マイクの不備もあり、音声が入っていない時もありました。

たぶんですが、あかねが姉の手紙を読む場面、
公演の後半は音楽を小さくしたように思えます。
その前までは、あかね役の裕佳梨さんの声が小さく、
音がかぶってしまい、聞こえにくかったんですよね。
千秋楽は、すごく良く聞こえました。

今回、ココ、あかね、あかねの父親のナンバーがありますが、
私的には、ここのナンバーの印象度が高いです。
たしか前回は無かったと思います。
3人、お互いの気持ちがぶつかりあいをする感じで私は大好きです。
歌唱力というよりも気持ちって感じかな?
すごくいいナンバーだと思います。
ただ、両方のココ、福井さんの歌唱力は弱い。
譲治さんしか、ちゃんと聞こえないです。
ここはすごく残念でした。いいナンバーなのに……
勢いというか、歌唱力では届くのことのできない、ココの気持ちは伝わりますが…

ジョーズカンパニーの舞台は、今までかなり拝見しているのですが、
Mバージョンの初日、これはその中でもちょっとイマイチな出来でした。
ひとりがセリフを噛んでしまうと、他の子たちも『間違わないようにしなきゃ!』と、
逆にプレッシャーになり、連鎖反応的に、それが伝わってしまったのかもしれません。
二回目の公演は、無事ことなきをえましたが……
ど〜しても初日は気になったので、記載しました。

ココがあかねを探すためカラクリ屋敷を探索しますが、かなり探したはずなのに、
ようやくあかねを見つけた時は、疲れた様子をひとつも見せませんでした。
不思議なココならではのスタミナなのでしょう(笑)
ちなみに千秋楽の清羅ちゃんは疲れた演技をしていました!
誰かにアドバイスされたのか?自分でしたのかはわかりませんが、
なかなかやりますね。


最後に千秋楽のお楽しみ。
あまり書くともったいないので、簡素に書きます(笑)
S、Mバージョンのメンバーが一気に登場。
ダブルキャストの相手と一緒に舞台たつのは、出演している子たちも楽しいでしょう。
観ているこちらも本当に楽しいです!
それ以外にも、譲治さんがからんだ部分もあり、面白すぎです(爆)
『フレンズ』の公演では、これが観られなかったので、
前回の『ココスマ3』以来ですね。
これがあるから千秋楽は絶対に行きたくなるんですよ!

気になった役者さんは…

ココ役の今泉舞ちゃん。
一瞬ですが、美心ちゃんのココに思えました。
ほんのちょっとだけね(汗)
存在感というか、雰囲気というか、
生まれもった彼女の個性は、たしかにココに適役だと思います。
実力的にはまだまだだとしても、その雰囲気、そしてやる気に賭けたのでしょう。
笑顔はとっても可愛いです。本当にココって感じ。
荒削りな感じですが、悪くはありません。こういうココは好きです。
ただ………
やっぱり、カツゼツはイマイチなところがたくさんありました。
聞きとりずらく、何を喋っているのかわからないところもあります。
そうそう、気になったところのひとつに『ピカピカの歌』というセリフがあります。
舞台上でも重要なセリフのひとつだと思います。
ここにあまり気持ちが入ってないように思えました。
『ピカピカ』でさえ聞き取りずらかったです。
『若手作曲コンクール』というセリフもカツゼツがイマイチ。

基本はダンスの子かな?
側転するところとか、ひじょうに綺麗でした。
ただ、歌は…イマイチですね。
声は大きいけど、歌自体は得意ではないはずです。

ココのイメージは意外と薄かったです。
言ってはいけないことですが、あえて言います。
西島来美ちゃんや、山本愛星ちゃんのココからはすごいパワーをもらいました。
が、やはり彼女からは薄いです。
次回に期待します。

もうひとりのココ役、林清羅ちゃん。
いろいろと噂には聞いていましたが、演技を観るのはこれが初めてです。
笑顔がとても可愛い女の子です。表情もいろいろと変化して楽しいです。

なにか、独特な『清羅ワールド』を持っている子ですね。
まさに独自路線のココ。
自分にある『個』をひじょうに大事にして、自己顕示欲が強いココ。
そういった意味合いもふまえ、独特なココの演技は良かったと思います。
ただ、問題は歌。
ハッキリ言って厳しいでしょう。
1幕はパワーをセーブして、2幕に声量を大きく出すこともありました。
にしても、やはり歌唱力は弱いです。
ココ、茜、茜の父親の3人のナンバーは厳しすぎです・・・・・
もうひとりのココの今泉舞ちゃんも歌唱力は弱いです。
ココスマ3は歌がメインなのに、ココは歌唱力が弱いというのは、とても残念でした。
おそらく、この二人を『ココ』に選んだ理由は、二人の独特な存在感からだと思います。
そして、彼女たちから伝わる勢い。歌唱力は二の次だったのでしょう。
ココスマ3の舞台の中でも言っているように、歌がうまいいヘタではなく、
気持ちが大事なのだとも思います。
気持ちは十分にわかりますが・・・・・・・・・・・
やっぱり歌唱力はほしいな〜と素直に思いました。
千秋楽。
これで最後ということもありますが、すごい声量。
『ええ〜!こんなに伸びがあったんだ〜!』と驚きました。
パワーをセーブしていたのかどうかわかりませんが、
千秋楽は、演技も、歌もかなり良かったです!
千秋楽の清羅ちゃんだけを観れば、彼女にハマル可能性大です(笑)


清羅ちゃんには、勢いを強く感じます。
勢いありすぎて、セリフが先行する場面が多々見られました。
ここは難しい判断ですね。
止めてしまうと、彼女の個性を摘んでしまうことにもなりかねませんから。

前述した『ピカピカの歌』というキーワード。
どちらかといえば、清羅ちゃんの方が、
この言葉の意味を良く理解して喋っていたように思えます。
『ピカピカ』の発音もバッチリでした!

特徴的なのは、独特なスキップ。けっこう面白かったです(笑)
変なポーズもありますね?あれは清羅ちゃんが考えたのでしょうか?

ワカナ役の吉田紗也加ちゃん。
うん、かなりいいです!
表情がとても豊かだし、セリフもハッキリしていて聞き取りやすいです。
瞳が大きいため、目の演技ばかりが目立つかもしれませんが、
微妙に上下に変化する、まゆげの変化が私は気に入っています!
演技力も抜群で、存在感もすごくありますね。
富田麻帆ちゃんのような・・・とは言いすぎですが(笑)
そのレベルにいくであろう未完の素質を感じました。

気になるのは、前回もそうだったのですが、
あかねを平手打ちする場面。
弱い感じでペタンとするような平手打ち。
やっぱり、よくわかりませんでした。
本当はもっとピシリとしてほしいのですが、
相手がアイドルだし、傷になったら困りますから仕方ありません。
最終日に期待します。
が、最終日も弱々しかったです。
前のココスマ3の千秋楽では、
麻帆ちゃん、真理央ちゃんのほほを思いっきり打ってましたけどね(爆)


彼女は歌もいいですね!
しっかりとした歌声で、心にしみ入るような感じでした。
気持ちのこもった歌声は秀逸です。素晴らしいです!
舞台は初めてのようですが、NHK教育テレビの『虹色定期便』に出ていたらしいです。
私的な感想で申し訳ないですが、
誰かに似てるな〜と思ったら、
昔、NHK教育テレビの『いってみようやってみよう』に出演していた、
米田裕香里さん(ゆかちゃん)に似ていました。(猿のポッケが出てくる番組)
ちょっとマニアックでごめんなさい(汗)

同じくワカナ役の松田ひかるちゃん。
前回は富田麻帆ちゃんが演じた役をやるということで、かなり心配しました。
ひじょうに重要な役ですからね。
で、今回のひかるちゃん。
私が観た回は、特ににセリフの間違いもなく、まずまず無難にこなしていたと思います。
セリフ回しもやさしく柔らかな感じで、
お姉さんの実里ちゃんとのハキハキした喋りとは対象的。

思うに、ひかるちゃんの演技は、順序立てて計算している演技だと思います。
天才肌タイプではなく、努力型。
すごく気持ちが伝わってきました。

彼女は歌声もいいですね。
伸びがあり、すごく優しい感じで歌いあげます。
歌がメインのココスマ3に、なくてはならない歌声ですよ!
ただ歌がうまいせいもあって、歌い終わりのセリフは声が小さい気がします。
急にポリュームが小さくなった感じ。
そこはちょっと気になりました。

もうひとつ気になったのは、
彼女の演技、似ているんですよね、
今年の始めに行われた『フレンズ』のイクミ役に。
なにかもうひとつ、特徴付けがほしいです。
『あっ!なんか違うな〜!』という変化がほしい。
イクミとワカナの性格が同じだけなのかもしれませんが、
私としては、そこが気になりました。
ちなみに、実里ちゃんはそのあたりをうまく使い分けをしているので
(Kiddy2003 不思議なアメ玉のあづさ役等)
ひかるちゃんも頑張ってほしいな〜と思います。

ラブ役の上野紗也加ちゃん。
ムチャチータのメンバーのひとりですね。
彼女を観るのは初めてです。
可愛らしいルックスで、演技も頑張ってました。
本当の性格はわかりませんが、
おとなしい役の演技は、すごく良かったです。
物静かな感じが、とてもよくでていました。
ただ、歌は微妙ですね。
上手いのか、イマイチなのか、ちょっと判断難しいです。
そんなに大きな声で歌う場面もありませんでしたから…
伸びはありますが、ある音域で止まっていたような気がします。

ひとつ思うのは、最後のダンスシーン。
ハッキリ言って、ダンスしている時の方が楽しそう(笑)
ココスマ3はダンスシーンが少ないので、ここで弾けたい感じが見えました。
ダンスの実力は折り紙つきです。

同じくラブ役の永嶌愛里ちゃん。
Mチームで一番気になったのが彼女です。
舞台は、『新・オズの魔法使い』等もやっていて、かなりの実力者のようです。
ちなみに茨木あゆみちゃんや富田麻帆ちゃん、小高奈月ちゃん、高橋愛子ちゃん等が、
出演していた『長靴をはいた猫』も出演していたみたいですね。
私も観劇したのですが、出演していたことを全く覚えていないです。ごめんなさい(涙)
僣越ながら……この舞台のことは、消し去っていいような気がします(汗)

では本題。
ラブ役は関しては、ダブルが上野紗也加ちゃんなので、
大丈夫かな〜?と思ったのですが、全く杞憂に終わりました。
まず、とにかく演技がうまいです。
柔らかで物静かな演技は、
上野紗也加ちゃんのように、きらびやかな『華』はありませんが、
暖かで優しい息吹を感じさせます。
可愛らしいルックスに表情付けもいいし、見ていてとても楽しい!
そして、彼女にとって一番の魅力は歌唱力でしょう。
かなりうまいです。歌唱力に関しては、間違いなく上野紗也加ちゃんよりも上です。
上野紗也加ちゃんは、ある音域までしか声が伸びませんが、彼女はその上をいきます。
すごく伸びる歌声にビックリです!
これこそ、歌がメインのココスマ3でしょう!

まりも役の佐藤すみれちゃん。
今回Sバージョンで一番気になったのは、間違いなく彼女でしょう。
ルックスは、かなり可愛いです。
笑顔が抜群だし、表情の変化もあります。本当に初舞台なのでしょうか?(笑)
演技も良くできているし、歌も頑張ってるし、ダンスも見応えあります。
この年齢で全てにおいてバランスとれすぎ(笑)
声質が意外と船越真美子ちゃんに似てます。
セリフ回しもうまいですが、勢いがありすぎて聞き取りずらい時もありました。

歌唱力も、まずまず頑張っていたと思います。
声はかなり大きかったです。
全員がそろったときに、音程がずれる『虹の大地』を歌うのですが、
その音程のずれた歌を、すごい大きな声で印象に残りました(笑)
ひとつ気になったのは、歌う時。
肩に力が入りますね。ここはちょっと気になりました。

特に印象深いところは、ダンスシーンで足を前に伸ばす場面。
ここがひざをまっすぐに伸ばして、本当に直線的なんですよ。
くの字に曲がる人もいるのですが、彼女はピシッとしています。
おそらく、ダンス得意でしょうね。
前半部分は、ココよりも彼女の方が印象強いです。
ちょっとまだ早いかも知れませんが、彼女がココをやっても良かったかも。

もうひとりのまりも役、佐達ももこちゃん。
佐藤すみれちゃんのココとは性格が全く違い、とっても面白かったです!
素っ気なく、自然〜な感じ。
にもかかわらず、非常に積極的で、
何事も自分のペースで消化してしまう、まりもでした。
ダンスに秀でている女の子だとは思いますが、
ダンスだけでなく、歌も良かったです!
この子も、歌、演技、ダンスと、ひじょうにバランスがとれています。

リサ役の関谷彩花ちゃん。
かなり痩せたそうです(本人談)
私はよくわからなかった(爆)
まっ、それは置いといて……

おそらく、前回も観た人は、
リサ役のイメージを今井沙那恵ちゃん、白数美里ちゃんの、
どちらかのイメージを思い浮かべることと思います。
彩花ちゃんは、美里ちゃんのようにリーダーシップをとりつつ、優しい感じのリサでした。
で、私的には今井沙那恵ちゃんのきつめなリサ役が好きなので、
イメージ違いました(爆)
これは仕方ないですけどね。
彩花ちゃんの性格自体、もともと優しいですから。
コマキに対する場面など、きつめな部分も出しているのですが、
私からしてみると、まだまだ物足りないです。
もっと突き放していい感じがします。
二回目の観劇。
この回はすごく出来がいいです!気の強さがきわだっていました!
厳しく、怖い感じがいいですね!
修正できたようで、私的には大満足です!

セリフ的には、コマキたちに対する時の『どういう意味?』というセリフが印象的。
この一言。簡単そうで難しいですよ。
感情的に、いろんな意味が含まれていますから。
ここをどういう言い方で言葉を発するのか興味を持って見てました。
彩花ちゃんは……普通でした(汗)

Mバージョンのエンディング(?)ではソロのダンスがあります。
彼女のダンスは言うまでもなく秀逸。
彩花ちゃんと言ったらダンスですから。
ただ、前回はここを富田麻帆ちゃんが踊っていたと思います。
彼女に比べると、まだまだオーラ不足かな〜と思いました(爆)

同じくリサ役の駅田友香里ちゃん。
彩花ちゃんとは、また違ったリサですね。
イメージ的には、今井沙那恵ちゃんのような、少し冷たさがの残るリサだと思います。
正統派なリーダーで孤独感を持ち合わせする気質の持ち主・・・のようなリサでした。
他の人に対しても『辞めるなから勝手にやめれば?』と、
相手のことを特に意識しないリサの演技、秀逸でした。
『どういう意味?』というセリフは、
どちからと言えば冷たい感じで相手を突き放する表現のように思えました。
彩花ちゃんのリサ役もかなり気に入っていますが……
こちらも、かなり出来がいいです!!

コマキ役の松田実里ちゃん。
彼女がこの役に決まった時、私の頭の中ではすでに想像がついていました。
そして、その想像どおりのすばらしいできに私は大満足です。
彼女はなんとってもカツゼツの良さ。セリフの聞き取りやすさが秀逸。
今回は聞き取りにくい子が多く、実里ちゃんが話すとすごく安心するんです。
そういう意味においても、実里ちゃんは必要でしょう。
本当、実里ちゃんのようにもっとハッキリ喋ってほしい。

彼女は、弱々しい役もうまいですが、私としては、敵対(?)する役の方が好きです。
彼女の実力が一番発揮される役だと思います。
憎まれ役がうまいし(失礼!)相手を挑発する感じもいいです!
今回、けっこうみなさんおとなしい感じなので、実里ちゃんの怖さは必要でしょう(笑)

コマキ役ということでソロが多いのですが、実里ちゃん、バッチリ決めてます。
意外と今回は歌唱力が弱い子が多いので、実里ちゃんの歌声はすごく印象深いです。
透きとおって、そして気持ちの入った歌声。すばらしいです。
……というか、他の子の歌声が、あまり印象に残らないんですけど……

同じくコマキ役の荒居直子ちゃん。
2002年のココスマイル3でもコマキ役でした。
ベテランさんなので、演技力は抜群にうまいです。
ただ、気になったのは歌唱力。
正直、今回の直子ちゃんの歌からはあまりパワーを感じませんでした。
どこか体調の具合でも悪かったのでしょうか?
荒居直子ちゃんと言えば、歌唱力に定評があることは有名です。
期待していた方も多かったと思います。
それが、ここまで歌に伸びがないのは凄く残念でした。

イズミ役の中島亜友美ちゃん。
端正なルックスで、美人タイプです。
セリフがそれほど多いわけではありませんが、
喋りがしっかりしているし、声も良く出ていました。
ただ、演技的にはもうちょっと頑張ってほしい。

同じくイズミ役の志村理恵ちゃん。
私は、前回のフレンズでも観劇しています。
基本はダンスの子です。
前回は、演技がまだまだかな〜という感じでした。
がっ、今回は出来がかなりいいです!
表情付けもうまくなっているし、セリフ口調もかなりなめらかになっています。
さらには歌もうまくなっている!
すごく驚きました!
これは相当練習を積んだことでしょうね。
その成果をこの舞台で十二分に発揮できたことと思います。
Sチームのエンディングのソロのダンスでは、彼女が踊っていました。
適任でしょう。
私的には彼女の成長した姿が見られて、大満足です!

ハッチ役の佐藤絵理香ちゃん。
東京リトルメッツでも観ていましたが、演技まで観るのは今回が初めてです。
で、『ええっ〜!彼女の喋りってこんなにアニメ声なの〜?!』と、まず驚きました(笑)
で……あの声だと、担当はアルトなんだ!そっちもビックリ!

同じくハッチ役の竹田真恋人ちゃん。
背が高く、足も長いです。見栄えがいいですね。ここが凄く印象的。
演技は…まぁ普通に良くできていたと思います。
声質がイマイチなので、セリフがやや聞き取りづらいですね。

アユ役の塚越眞夏ちゃん。
まず思ったのが、すごく大きくなりました!
去年の『ベスト・ドリーム』の時より、10センチも背が伸びたそうです。
彼女の場合、ただ背が高いだけでなく、足が長いんですよね。
眞夏ちゃん=大きな声というのが、定説ですが(笑)
今回は、演技、そしてセリフの発声がすごく良かったです!
この成長は驚き!
セリフとしては、『お花が咲いてるの?』が印象的。
歯切れがいいし、声も良くとおっています。
もう少しセリフがあると、もっと彼女の良い部分が見られたことと思います。
表情もうまく使い分けてます。これは相当努力したでしょう。

ソロの歌声は、上手いし、声量があるし、伸びがあるしで。申し分ありません。
これだけ成長した姿を見せてくれると、本当に嬉しいです!

クック役の中谷千波ちゃん。
今回、セリフがイマイチでしたね。
『フレンズ』では、こんなに悪くなかったのに……
もしかしたら、どこか体調が悪かったのかな?
元々はダンスの子だから、ダンスシーンはすごく見栄えがあります。
が、やはり、演技部分がイマイチの印象が強く、この回は残念でした。

同じくクック役の栗田栞ちゃん。
意外に印象度高いです。
『ダンスだけの子かな〜?』なんて思っていたら、
いじわるな表情付けもうまいし、セリフ回しもいいです。
歌も、なかなかうまい。パランスとれてますね!
正直言って、クック&イズミはSバージョンの方が印象度高いです。
コマキのわきに隠れがちですが、
栗田&志村コンビは、自分自身の役を十分に発揮していたと思います。
コマキをたてるため、大きな演技ではありませんが、
両者ともにわき役として輝いてました。

ジュン役の大田原杏珠ちゃん。
そんなに出番があるわけではありませんが、
喋り方がすごく可愛らしいです。
ダンスもなかなかうまいです。足も良く上がりました。

同じくジュン役の岡田真菜実ちゃん。
ルックスはとても可愛らしいですね。
一番印象に残っているのは、最後のコーラスの場面。
佐達ももこちゃんと、ふたりだけだと思いますが、
テンションが高いリズムのとりかたでした(笑)

ハル役の春原葵ちゃん。
イメージ的にはお姉さん的役割ですね。ピアノも頑張ってました。
演技も少しツン!とした感じで良かったです。
セリフもハキハキとした口調でいいですね。
彼女は元々歌の人なので,歌唱力は抜群。
ソロは聞きごたえありました。

同じくハル役の中村裕香里ちゃん。
相変わらず笑顔の可愛い女の子です。
彼女は表情づけが抜群にいいです!
困った表情、悲しい表情、じつに繊細。演技も良くできていました。
私的には、今回は歌が一番良かったです。
『フレンズ』の舞台よりも、遥かに成長しています。
可愛らしく澄んだ声量のある歌声、申し分ありません。
もうひとつ良かったのは、前半部分の発声練習でのお笑いシーン。
ここはハッキリ言って、裕香里ちゃんの方が面白い(笑)

リツコ役の中井千紘ちゃん。
彼女もなかなか可愛いですね。
表情の変化も、観ていて楽しかったです。
演技もうまいし、セリフ回しもなかなかいいです!
正直、ダンスだけの女の子だと思ってました(笑)
もう少し、長く観たい女の子です。
ひとつ気になったのは、2幕最初の場面。
ひとりだけ、なぜかテンション高いです(爆)
なぜか、ヒップホップ系の振付でした。
別に、悪いとかいうわけではなくて、面白かったです。

ルイ役の近藤亜紀ちゃん。
『フレンズ』の時から注目していました。
今回は、『フレンズ』の時よりもセリフがたくさんあります。
なかなか頑張ってくれました〜!
セリフは優しい感じですね。発声も良かったです。
演技も良いけど、やっぱりダンスの方が生き生きしているかな?
ひとつだけ。
ちょっと目が泳ぐことがあるので、
これからは視線に気をつけてほしいな〜と思いました。
二回目の公演では、視線は泳がずに修正してくれました!

同じくルイ役の野田紗貴ちゃん。
この子も近藤亜紀ちゃん同様に演技うまいです。
セリフ時の声もハッキリしていました。

サトミ役の舩橋理佳子ちゃん。
初日は緊張していた感があります。

間宮あかね役の福井裕佳梨ちゃん。
う〜ん、微妙だ(汗)
CDを出しているとは思いますが、
舞台の歌とは違うため、舞台上の歌唱力としてはイマイチでした。
おそらく演技的な感情をそのまま歌に込めているのだと思います。
悲しい状態のまま歌っているので、
何を歌っているのか、ほとんどわかりませんでした。
演技も…いいんだか、良くないんだか、わかりません。
悲しく落ち込む部分の演技は良かったと思いますが……

エンディングでは前転もするので、体が柔らかいことを証明しています。
単純な運動ですが、意外と鍛え上げた肉体だと思います。
できたら、もう少し踊ってほしかったですけど(笑)

堀田美咲役の柳志乃さん。
いいですね〜!
当たり前のことですが、演技はこなれていて抜群です!
恋(?)に関して、ちょっとドギマギするところも、純情そのもの(笑)
それにつけても歌唱力。聞き応えあります。
今回は他の人の歌唱力の印象度が低いので、
志乃さんの歌声は特に印象残っています。
素晴らしいとしかいいようがないでしょう、彼女の歌声は。

エンディングでは、みんなと一緒に振付をしますが、
あんまりやっていると、彼女自身が楽しくて前に出そうです!(笑)
志乃ちゃんが昔を思い出して踊っちゃいそうで、ハラハラしました!

荻野真人役の国友よしひろさん。
前回の松岡英明さんも独特な雰囲気がありましたが、
国友さんは松岡さんとは違う演技で、新たな荻野像を演じてくれました。
流石ですね〜!
でもなによりも、国友さんは低音のソロがすばらしいです!
彼の歌声によって、ココスマイルの舞台が引き締まる感じがしました。
この舞台には、絶対に彼の歌声は必要でしょう。

柳さん、国友さんの歌が印象度が高いということは……言わずもがなです。
頑張ってほしいです。

譲治さん、星芝さんは、特に言うことなしです(笑)

総評

すべてはココの役者さんの力量でしょうね。
歌、頑張ってほしいな〜というのが、やっばり正直な感想。
ふたりの持ち合わせる『個』と『存在感』は、十二分に活かされていたと思います。

西島来美ちゃん、山本愛星ちゃん、
ふたりの先人が偉大すぎたのかも(爆)


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