◆ 「ラブリーズα〜ありがとうの詩〜」「ラブリーズ〜君に捧げるハーモニー〜」


◆公演時期   2009年12月29日〜1月12日
◆会場 下北沢 小劇場 楽園
◆演出・作曲 桝川譲治
◆脚本・作詞 長田育恵/白川政彦

あらすじ
放課後になると集まってくる、学年も制服も性格もバラバラな4人の女の子。
いろんな依頼に応えて駆けつける、4人だけの応援チーム、ラブリーズ。
今回の依頼は・・・・・
(パンフレットより抜粋)
観劇感想

前回とはまたメンバーが異なります。
「ラブリーズα〜ありがとうの詩〜」は新作。
前作で演じた方も同じ役で出演。
「ラブリーズ〜君に捧げるハーモニー〜」は前回と同じ作品で、
出演者が岡本美歌役の日美野梓をのぞいて、全員がラブリーズを初めて演じます。
この違いですね。

全くどうでもいい話ですが、いまの流行りか、
観客のボブカット率がけっこう高いのには驚き。
そういうところを観察する私も私ですが。

「ラブリーズα〜ありがとうの詩〜」
前回よりも、歌とダンスが多めです。
ストレートプレイながら、これは嬉しい。
話しの内容的には、
前半はあいかわらずラブリーズの日常会話。
これはこれで楽しいです。
淡々としたストレートプレイを観客に見せつけるので、初見の人は大変ですが、
ここを入り口として、舞台の素晴らしさを見いだしてほしいという意味合いもある。

後半は話の流れから、エリカが登場。
両親を亡くした孤独な少女。
この役を大木梓彩が演じます。
難しい役。
彼女とラブリーズのメンバーとのやりとりが後半のメイン。

この話しの中で一番思ったことは、
「ありがとう」という言葉と、「孤独に甘えるな」という言葉。
これはすごく印象的でした。
家族愛・・・というのは、ちょっと難しい感ありますね〜ここは微妙かも。
なかなか観客には伝わりづらい。

気になった役者は・・・

その、杉本絵里歌役の大木梓彩は、帽子を深々と被って暗闇の中登場。
そして一人芝居。
見せ場ではある。
だが、いかんせん暗い。
しかも演出上、帽子を被っていることもあってか、表情も見えない。
ということで、声だけで観客を魅了しなければいけないのだが、
ここは正直観ていてつらかった・・・
まだまだ経験を積み重ねないと。
明るくなってからの、表情がわかる大木梓彩はまだいいのだけれど、
暗闇での演技は難しいです・・・

喧嘩というほどの喧嘩ではないけれど、迫力にはかける。
本気の殴り合いではないから当然なのだけれど、本気さは伝わってこなかったです。
しかもその怒りの矛先が、アゲ葉のパワーに簡単に止められるというのも不思議。
意外とアゲ葉って力が強いのかな?

TEAM夢は・・・率直に言ってめちゃくちゃ面白い。
次も観たいと思わせる雰囲気でした。
キーポイントは・・・ま〜みんなキーポイントなのですが(汗)
守口翼役の吉永まりやは、お茶目なリーダー。
そんなに真面目真面目していないし、
みんなを明るくまとめよう〜と思いつつも、自分も楽しんじゃおうという感じ。
観ていて面白いし、飽きない。
さすがベテラン。場の雰囲気作りがうまい。
なにより声に張りがあって、よくとおったことも要因のひとつかも。
歌う場面でも彼女の声はよく聞こえました。
今回の舞台は翼がメインのようですし、吉永まりやはひじょうによくやったと思う。
今まで吉永まりやをかなり観てきましたが、一番いいかも。

森田小雪役の田代りさも、ある意味超ベテラン。
まいった。
去年も出演していますが、さらに良くなっている。
小雪役を完全に自分のものにした・・・と思う。
去年の小雪そのままの性格を受け継いでいるし、
カツゼツバッチリだし、演技も申し分ないし、笑顔もかわいいとくる。
安定感はピカ一でしょ。
小雪が静かな性格なので、それほど目立ちませんが、
吉永まりやとともにTEAM夢を支える要。
「葉っぱのフレディ」クレア役でもそうとうレベルアップしたな〜と思ったのですが、
それ以上に良くなっているもの。
この成長は本当に驚き。
率直に言ってすごい。
2010年、田代りさに注目せざるをえない。それほどの素晴らしさ。
あとは、やっぱり歌の声量がもうちょいあると嬉しいかな。
そこだけ。

安達アゲ葉役の堀江聖夏は、初舞台ですか。
う〜む。
まさか「花やしき少女歌劇団」の初期に観ていた子が「ラブリーズ」に出演するとは、
時の流れを感じます。
アゲ葉役は、ハッキリ言って、ラブリーズの中で一番難しい役だと思います。
演者によって思いっきり変わります。
舞台をかき回す感じですから。

で、その堀江聖夏ですが・・・
驚いた。
かなり面白い。
ツッコミどころいろいろありますが。
まず、けっこうグラマラスになりました。
じつはここが一番の驚き。
セクシー的な雰囲気。
となりに田代りさが並ぶこともあるのですが、全然違うもの(汗)
女性はいろいろありますからね、女性的な魅力全開でいいと思う。
それはそれとして、もうひとつ驚いたのは、声の張り。
カツゼツはまだまだだけれど、とにかく声がよく出ている。
これが一番大きい。
演技やカツゼツがいまいちだとしても、
声に張りがあると、意外と違和感を感じない。
さらに堀江聖夏演じるアゲ葉が、天然ボケキャラ。
後述する橋本わかなとは、まったく違うとらかえかたのアゲ葉。
これが面白すぎる。
ある意味ずるい(笑)
なんだか不思議と引き込まれるんですよね。
死語になりますが、ブリっ子キャラと天然ボケの組み合わせ。
なんというか「聖夏ワールド」という感じ。
演技的には、吉永まりやや田代りさが物凄く秀でているのですが、
「聖夏ワールド」のせいで、TEAM夢の方向性さえ変えるほど。
それほどの力を持つ・・・ような気がします。
一番印象深いところが、「カウッ!カウ!」と食べてるシーンですね。
面白すぎだよ、堀江聖夏。

このキャラ見たら、彼女の虜になるでしょ。
それだけものすごく魅力的
今後に期待のもてる女優のひとり。
ただ、天然ボケキャラ以外の役ができるかどうかの心配はありますが。
それでも、ハマリ役があること自体すばらしいことだと思う。

久野里沙子役の塩川ちひろは、
「ココスマイル6〜夏色のキャンバス〜 2009」のそのみ役で、
それほど印象に残りませんでした。
あえていうのなら、ダブルキャストの土屋美晴とは背丈が全然違うな〜くらいですね。
ということで、今回はしっかり拝見しました。
う〜む、一番思ったことは、声に張りがない。
カツゼツはほどほどにいいのだけれど、小劇場でマイクも無いところですから、
大きな声は出してほしいな。
演技は良く頑張ってると思うけれど、正直、リサコの性格はつかみづらかった。
他の3人に比べると地味。
オープニングでのひとり芝居は、まずまず頑張っていました。
過去に久野里沙子を演じたのは、
荒瀬眞依 麻生梨里子 田村花恋 今泉舞
この4人の個性が物凄く強かったので、比べるのも可哀相なのですが。
後述する稲葉美月にも同じことが言えます。
別に前の4人をマネしろなんて思いませんが、
里沙子が埋没する恐れもあるので、己の個性は強く出してほしいな〜と思います。
と、小学六年生に対し偉そうに能書きをたれる私も、たいした人間ではありません。

TEAM虹

ペンネーム・ネギマって、
あ〜ここで、各チームの特色を出しているんですね。
初めて知りました。
前回も似たようなことをやっていましたっけ。

守口翼役 椋木えり
「ココスマイル6〜夏色のキャンバス〜 2009」では、メインキャストでもあるナツメ役。
う〜〜〜ん、驚いた。めっちゃ成長している。
ココスマイル6の時は、まだ、荒々しさ、とげとげしさがあり、軽い違和感を感じました。
今回それが一新されています。
これは、そうとう稽古積んだでしょ?
すごく自然な演技になっている。ぎこちなさがない。
低音ヴォイスもじつにいい感じ。
DJとかニュースキャスターとか、本当に似合いそう。

ただ、演技は確実に良くなっているのだけれど、
椋木えり演じる守口翼役は独特。
サバサバした雰囲気、真面目で男っぽい。
チームリーダーとしてみんなのことを考えているけれど、かなり真面目色が強い。
あくまで私の印象だと、面白味には欠ける。
吉永まりやのような、ちょっと茶目っけのあるリーダーの方が面白い。
演技経験の差なのかもしれない。

森田小雪役 武田めぐみ
前回に続いてき小雪役。
あくまで私の印象としては、ちょっと小雪役の雰囲気変わったかな?
少しだけど、能動的になった感じ。
私は軽く違和感を感じました。
前回の印象が強かったせいかな?
ただ、演技的には申し分ないです。
ベテランですし、言うことない。
私的な感想として「葉っぱのフレディ」のクリスより、小雪役の方が私は好き。

安達アゲ葉役、橋本わかな
彼女も前回に続いてのアゲ葉役。
彼女は一昨年の「ココスマイル4」去年の「ラブリーズ」「ココスマイル6」と、
観るたびに成長しています。
ルックス抜群の美少女キャラなのに、
ハイテンションなアゲ葉役を演じますからね。
本当に恐ろしい子。
カツゼツばっちりで、おそらくほとんど噛まなかったと思います。
声の張りもあるし、表情の変化もあるしで、じつに楽しい。
歌を歌うところも、よく声がとおる。
TEAM虹の中では一番安定しているし、彼女が要だと思う。

彼女のアゲ葉はギャル系ハイテンションなお馬鹿キャラ、
同じくアゲ葉の堀江聖夏は、天然おっとり系のボケキャラですからね。
ここが全然違う。
橋本わかなも独特な雰囲気は持っているものの、
堀江聖夏はそれをさらに上回ります。
このキャラ設定は、好みの問題ですが。

それから色白の肌が特に印象深い。
スキンケアどうしているのか、聞きたいぐらい(汗)
マネキネコダックのギャグ、私は好きだけどな〜

久野里沙子役 稲葉美月
まさか彼女がこんなメインキャラを演じるとこになろうとは、
正直、私は思い浮かびませんでした。
だからこそ、すごく楽しみにしていました。
う〜む、前述しましたが、里沙子役ってこんな感じでしたっけ?という印象。
人それぞれ、とらえかたが違うのは十二分にわかるのですが、
少なくとも雰囲気が小雪とかぶる。か弱い感じ。
稲葉美月としては大役、初めてだったことでしょう。
緊張している感がすごくわかる。
自分が演じていない時の視線が定まっていなかったり、
セリフ、カツゼツ、いろいろ勉強。これもいい経験。
ルックスは癒し系でかわいいですから、今後に期待したいです。

「ラブリーズ〜君に捧げるハーモニー〜」

前回と話の流れは同じ。
出演キャストが一新。

TEAM空
メンバーを見るかぎり、
基本は遠藤優美子がひっぱらないといけない舞台。
初めて観た藤井真世も頑張ってはいるけれど、
場数は、遠藤でしょ。
藤井真世のツバサは、けっこうおとなしめ。
もっと強く全面に出てきても良かったな〜なんて思います。
中原穏乃が超ハイテンションキャラのアゲ葉ゆえに、
ピックアップされすぎな感もある。
私としてはここを遠藤優美子のまったり感で抑えてほしかったところ。
さらに石川楓子の可憐さで中和したいのだけれど、
意外と強く意固地な雰囲気の小雪なので、受けタイプの女優がいないのがつらい。

久野里沙子役の遠藤優美子の演技力は抜群。
ちょっとおっとりしたリサコ、やっぱりうまいな〜
4人の中で一番安定しているし、セリフづかいはしっかりしているし、言葉の覇気もある。
他の3チームのリサコに比べて、
自分の個性をよく出しつつも、独自のリサコ役を研究した成果がよく出ていると思う。
ただ、正直もっと茶目っ気たっぷりで、可愛らしさを出しても良かった。
手でハートを作るところとか、まだ恥ずかしさが見える。
コメディチックな雰囲気作りが今後の課題のような気がする。
遠藤優美子の演技は玄人好みだな〜とつくづく思う。

守口翼役 藤井真世
藤井真世の演技、いつかは観たいな〜と思ったのですが、
ようやく叶いました。
まず一番最初に思ったことは、「笑顔」
すごくいい。めっちゃいい。
こんなに笑顔を作るのがうまい子だったとは驚き。
「金八先生」では、こんな表情、たしか無かったような・・・

セリフはしっかりしているし、カツゼツもいいし、声の張りもいい。
舞台女優として安定していると思う。
一応ツバサはラブリーズのリーダーなのだけれど、
彼女のツバサ役はそんなにリーダーリーダーしていない。
穏やかな感じでまとめるタイプ。

最初に中原穏乃とかけ合い漫才のようなことをする場面があるのですが、
ここのバランスは違和感ありました。
ちょっとバラバラな感じ。
まだ慣れていなかったせいかな?
藤井真世、そしてツバサ役の個性は伝わりました。
玄人好みの演技派タイプだと思う。
今後、どんな女優になるのか楽しみです。

森田小雪役 石川楓子
ルックスはあいかわらずかわいい。
昔から全然変わらないのはすごい。
いままで演じてきた人よりも、彼女の小雪はけっこうサバサバ系。
守ってあげたい・・・という癒し系でもないし、
おっとり系でも、ほのぼの系でもないし、
はかなげで奥手という雰囲気でもなく、積極性があって能動的。
この小雪役は好き嫌い別れますね。
ただ、「ジリジリ」のセリフ遣い、私は好きだな〜
「ゾクッ!」と悪寒が走るほど。
(暗転したり、音楽の影響もあるとは思いますが)
ギター弾きはご苦労さまです。
石川がやるとは意外でした。

安達アゲ葉役 中原穏乃
第8回 エターナルファンタジー演劇大賞2009では、
「聖橋・特別賞」を受賞したほどの逸材(ま〜たいした賞ではありませんが)
彼女がこのアゲ葉役をどう演じるのか?
とても楽しみにしていました。
う〜む、なるほど、そういうアゲ葉できましたか。
かなりハイテンション。ハチャメチャに近い。
きつめな性格で、ガンガン突き進む感じです。
ここまで激しいアゲ葉だと、好き嫌い別れるな〜
特徴ありすぎて、この空チームのキーポイントすぎる。
4人のバランスが崩れかねない。

それから、アゲ葉役はハイテンションをあまりにやりすぎると、
本人の可愛らしさが失われるんですよね。
堀江聖夏も、橋本わかなも、後述する森本祐加も、
おちゃらけた中にも可愛らしさを残している。
だから、アゲ葉役にも嫌味がない。
中原穏乃は期待している女優のひとりではあるけれど、
このアゲ葉に関してはあまり可愛らしさを見いだすことができませんでした。
また次の時は、ハイテンションキャラ設定がありつつも、
中原穏乃の可愛らしさが表現できると嬉しいな。

最初は意外と声で出ていませんでしたが、後半になって出てきました。
もうちょい最初から声だしがあると嬉しい。
スタイルはめっちゃ細い。
ダンスは切れ切れ。ここは文句ないほどすばらしい。

岡本美歌役 日美野梓
第7回エターナルファンタジー演劇大賞 2008年
MVPですからね。へたなわけがない。
この役が決まった時に、無難にこなすんだろうな〜と予想していましたが、
その予想どおり、素晴らしい岡本美歌役でした。
歌も演技も、そして何より声の張りが違う。
他のラブリーズのメンバーの声が小さく思えてしまうほど、
登場時の声の張り、発声はすごい。
やはり小劇場なのだから、ひとりひとり声に張りをださないと。
友達同士で会話をしているんじゃないんだから、声は張り上げてほしいな〜
彼女の岡本美歌は完璧すぎるので、感想を割愛したいぐらい。
本当に素晴らしかった。

TEAM愛

なんだかんだで、「愛」は栗原沙也加がキーポイントだと思う。
栗原こけたら、みなこけた、という感もある。
栗原が屋台骨としてしっかりしているからこそ、他の3人が光る。
本来であれば、役柄的にリサコがしっかりしてほしいのだけれど、
本橋舞衣にそこまで求めるのは酷。
森本祐加はハイテンションキャラに集中しなければいけないので、
抑えに回るわけにはいきません。
小雪の塩川菜摘は、おとなしい役どころなので、
彼女も演技力あるけれど役柄的に抑えは難しいです。
ということで、栗原に負担がかかってしまいましたが、そこはベテラン、
他の3人をよくまとめていたと思います。

久野里沙子役 本橋舞衣
「ドラゴンファンタジー2009」にも出演していましたが、しっかり観るのは初めて。
ふわっとしていて、おっとり系かな?
喋りがややアニメ声。
歌う時も、ややアニメ声。
初の大役?良く頑張ったと思います。
もうちょい彼女の個性を発揮してほしいところですが、
まだまだ若いし、これから経験をどんどん積んでいってほしい。

守口翼役 栗原沙也加
第8回 エターナルファンタジー演劇大賞2009で、
「最優秀助演女優賞」に私が選ぶほどの実力者。
う〜む、めっちゃいい!
抜群すぎる。
当然のことながら、言葉の張り、カツゼツ、しっかりしているもの。
やっぱり実力ある子が少ない人数の中で舞台をやると映える。
観ていてすごく楽しい。
リーダー役としてのツバサは安定していて、みんなが頼れるリーダーという感じ。
柔軟性があって真面目なリーダー。
歌う場面は少ないですが、歌は本当にいい。
もっと聞いていたい感情にかられる。
「栗原沙也加のひとり芝居でもお金を払える」
と、私に思わせるぐらいの出来ばえ。

森田小雪役 塩川菜摘
「葉っぱのフレディ2009」では、アン役を好演。
なんとなくイメージは残っていたものの、
葉っぱの帽子のせいもありますが、強烈な印象というわけでありませんでした。
今回の小雪役の彼女を観た時、私はかなり衝撃が走りました。
「花やしき少女歌劇団」で、石橋菜津美を初めて観た感覚に近い。
透明感あるルックス、セリフ回しもいいし、表情の変化も楽しい。
雰囲気的には、吉田仁美、清水彩花にも似ている。
とにかく一番思ったことは、彼女が主役の舞台を観たいと強く思いました。
私にそれだけ思わせるほどの女優に今後なる・・・・・かもしれません。
舞台の方が嬉しいけれど、テレビ媒体向けも十分。
2010年「ミュージカル・アニー」のダフィ役ということで、今年は舞台に集中するものの、
以後は他の活動も出てくるかもしれません(予想)
弾き語りのギターも彼女。
私が芸能関係者だったら、ほっとかないほどの逸材。

安達アゲ葉役 森本祐加
まず思ったことは、声の発声が良くなった!
よく響く!!
私が厳しいことを言ったから改善したわけではないと思いますが、
すごくとおる声になりました。これは本当に驚き。
ここまで声をだせるようになりましたか。
見直したよ、森本祐加。

それから、このアゲ葉役。
森本祐加が演じるということで、どうなることか正直不安でした。
優しい役、生意気な役は得意だろうな〜と想像できますが、
超ハイテンションキャラですからね。
正直、前半部分は違和感ありました。
無理してやってる感あるな〜と。
ただ、後半になると「これがアゲ葉なんだ〜」と、じょじょに慣れてきます。
慣れるまでがちょっと大変かも。
ルックスが可愛らしいだけに、時に可愛らしい部分を魅せるのは嬉しい。
ハイテンションキャラのままだと、やっぱりきつくなりますから。
少し落ち着いた優しい表情を時に魅せるのが、アゲ葉の可愛らしさのひとつ。

2008年1月公演観劇感想
2009年1月公演観劇感想

(敬称略)


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