石川佳純「NHK プロフェッショナル」の感想

   

平野美宇、伊藤美誠、早田ひな、さらには下の選手の台頭。
昨今は石川佳純の東京オリンピックの出場が危ういという話しも多い。
ただこの番組を見るとその理由がよくわかった。

公式ボールの変更

まずこれが大きい。

公式ボールの変更がある。ボールの材質がセルロイドからプラスチックに変わり、ボールに回転がかかりづらくなったことで、回転を生かした石川の卓球が通じなかった。

私はこのことを知らなかったので、
いざ知ってみるとその影響がいかに大きいことかに驚きました。
とくに、若い世代はそれに対応できますが、
ベテランほど今までパターンでやってきたことをいきなり変更するとなると、
その対応が遅れる。
会社でも、仕事の内容が今までパターンと変わることに凄く似ている。
長く慣れていて手際よくこなしていた人ほど、大きな変化は弱い。

このため、石川佳純は自身のスタイルを変化せざるをえなくなった。

「負けず嫌い」ゆえのフォーム、スタイル、ラケットの変更

彼女のキーワードは「負けず嫌い」
これがしょっちゅう出てくる。
子供の時からのようだ。
これは凄いと思う。
逃げない。
自分に対しての逃げない、負けないということ。
こういう精神がないと上達しないのは、当然と言えば当然。
私なんて、回避、スルーしてばかり。
「守り」安全優先ですから。
ああ、ダイエットだけはスルーしてないか(笑)

1.フォームの変更
長年積み上げたフォームを2017年から変える。
ベテランになればなるほど、今までパターンを変えるのだから並大抵のことではない。
変えたことによる失敗もあるだろう。
前のままの方が良かった、と思うかもしれない。
それも考慮した上で、変化することに自分を納得させた。
変えることに対する「負けず嫌い」がここで発揮する
2.スタイルの変更

強烈な回転とパワーで打ち抜くフォアドライブから「高速卓球」への変化。
ボールが卓球台から上がりきらないうちに早いタイミングで打つ、スピードに重きをおいた卓球

公式ボールの変更ゆえに、この対応をせざるをえない。
平野美宇なんて、特にこれですからね。
このスタイル変更も「負けず嫌い」
勝つためだ。

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3.ラケットの変更

これは直近で変更したことに驚く。

 卓球の女子ワールドカップ(W杯)は2017年10月28日、カナダのマーカムでシングルスが行われ、石川佳純(全農)は1回戦で敗れた。サンスポ

「高速卓球」にするためのラケットの変更。
今までのラケットと比べ、ボールがの軌道が伸び、相手台の奥までいく。
低いボールが台ギリギリにいくため、相手は切り返しずらくなる。
その反面、ボールのコントロールが難しい。
いつもより伸びてしまうため、台から出てアウトになることも多い。
急にラケットを変えたため、その発展途上のため、この大会は負けてしまったらしい。
本人いわく「負けた気がしない」というのもそのためだ。

かつて、
水谷隼が ラケットにラバーを貼る際に使う「補助剤」の禁止の徹底を
ラバーは確認しづらいですからね。
ここの問題はあるんですけど、普通にやっていて確かめようがない。
だからこそ実力でやるしかない。
X線検査とか、物質調査とか、簡易的にできないものなのかと。

練習量

四天王寺羽曳丘中学校時代は、
マンガ、雑誌、テレビ等は見ることがなく、卓球三昧の毎日
今でもほぼ毎日卓球漬け。
小さい頃からアスリートの環境で、それが今でも。
こうしないとトップの中国人の選手には勝てないでしょうね。
スポーツでもトップを維持する人は日常、当たり前の話。
我々一般人とは違う世界なので、だからこそ応援したくなる。

天然ボケで、忘れ物が多いことも。

子供の頃の指導者が懐かしい思い出話しとして語っていました。
これは今でもですね。
それが魅力でもある。

番組として、時系列がわかりづらい。

今回の番組の作り方として、時系列がさかのぼったりするのでわかりづらい。
しかも年月日が記載されていない時もある。
それでいて、また振り返り。
ナレーション変わり。
本人インタビュー。
そして最後に近況。
番組構成としては良くなかった。
ディレクターひとりなのかな?
何人かいて、編集作業もゴタゴタだったかも。
一般の視聴者向けの構成ではない。

卓球全日本選手権15日開幕

おもいっきりこの番組が、番宣と思われるように、開幕しています。
おそらく17日ぐらいかな?
ちなみに平野美宇は「情熱大陸」に出演することを、今年の目標に掲げた。と。
「プロフェッショナル」と似た番組ですよね(笑)
ちょっと面白い。

これから始まるオリンピックより、こちらの方が面白そう。
NHK プロフェッショナル 仕事の流儀

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