「プリンプリン物語」35話36話の感想

      2017/11/11

35話

ボンボンがメリーとの夢を見ていると、プリンプリンによって起こされる。
ボンボンの枕もとには、王冠と「あとはたのむ。ジョン・エンド・メリー」という垂れ幕があった。

王様を押しつけられたと思ったボンボンは憤慨。
オサゲに空港や港に行って二人を探してほしいと伝えるが、
カセイジンが言葉をさえぎる。
「その必要はありません。今日は飛行機の便も船の便もありません」
ということは、二人はまだこのオサラムームー島にいる。
ボンボン、オサゼ、カセイジンは彼らを探しに部屋を飛び出した。
とそこに、久々のカセイジンの予感が発動!
「ボンボン、あの二人は捕まりません」

一方、ジョン・ターカーとメリーはハングライダーを持って崖の上を歩いていた。
そして、そのまま崖の上から飛びだって行った。

その行く末を見守るプリンプリンたち。
ボンボンも為す術がない。
三つ子の息子が帰ってくるまで一カ月。
仕方なく、ボンボンは王冠を頭につけ、12.5世のあとを継ぐことに。
ボンボン1世になるのか?

一方パリのランカーは、秘書のヘドロからある報告を受けていた。
「前の王様が逃げ出して、ボンボン1世が王様の位についた」と。
パリの仕事が一段落し、ランカーは近いうちにオサラムームーに行き、
プリンプリンの顔を見てみたいと物憂げに・・・

王様になったボンボンは、王様らしい王様になると宣言。
「俺は俺の力でこの国を変えるんだ。
この国は働かなくても食べ物が手に入る天国のみたいなところだ。
だからと言って、毎日毎日何もしないで寝て暮らすなんて間違ってる。
俺はこの国の人たちの根性を叩き直してやる」

そこへ少年が通りかかる。
「子供は学校へ行くもんだ」
「学校ないもん。建物はある。でも先生が来ない。働かなくても食べ物があるから、先生が来ない」
「この国の学校の先生は食うために働いているのか?教育はどうなる?子供たちの将来は!」
そのボンボンの言葉にカセイジンが首をかしげる。
「ボンボンは王様になったとたんに、言葉づかいまで変わりましたね」
オサゲモ首をかしげる。
「なんだか難しいこと言ってるな~」

「俺は決心した。俺は俺の力でこの国を変えるんだ!」
そのボンボンの言葉にプリンプリンも神妙な顔つきに。
「ボンボンにそんなことができるかしら?ボンボン1世に。まずはお手並み拝見ね」

35話の考察

王様になったボンボン。
自分が国のトップになった時どうなるか?
よくあるお話しですが、今回はそれがボンボン。
オサゲとか、カセイジンも今後似たような回が出てくるかも?

子供たちにも、少しだけ政治のことを伝えている感じもします。
オサラムームーの話もまだまだ続きそう。

36話

久々にボンボンのギター。
山、海、氷原、命懸けで駆け抜けた人がいた。
自分にとっての山は?海は?
そう、ボンボンにとって命懸けでやるのことはなんなのか?
それを今見つけた。
それが「王様」だ。

そこへシドロ、モドロがテープレコーダーを持って登場。
オサラムームーの国歌が流れる。
「なんにもしないの、なにより一番良いことだ・・・」
その国歌を聞き、ボンボンは否定する。
そこで、オサラムームーの国歌を作り直そうと、新しい国歌を披露する。
「働け、働け、起きて働け」
今度はプリンプリンが首をかしげる。
そこへ今度はマイホームが登場。
「しばらく見なかったけど、どうしてたんですか?」
と、プリンプリン(たしかに、そうだ)

マイホームは、ことの成り行きがわからず、
今度はジョン・ターカーの紙芝居ならぬ、ボンボン1世一代記の紙芝居に。
と、思いきや、紙芝居ではなく映像として今までの経過が凝縮して流れて終了。

その時、マイホームが大声をあげたため、プリンプリンたちが驚く。
「ワットさんを探さないと。居所不明。今朝から姿が見えない」
世界的有名な私立探偵なのだから自分で探せば?とプリンプリンたちに言われ、
自分でもそれを思い出し、その場をあとにするマイホーム。

と、ここでカセイジンの予感が発動!
「ワットさんが、思いもかけぬ重大な事件を引き起こすに違いない。」

その頃、ワット博士は黄金バットを捕まえようとしていた。
(そうそうあった。たしか、この黄金色のコウモリの住処が黄金なので、捕獲する人が多い、だったような?)

再び王様のボンボン。
国歌の次は、学校。
子供たちを学校行かせ、塾にもいかせようと考えるが、
オサゲもカセイジンも乗り気ではない。
それに気分を害したボンボンは、王様の部屋から出て行くよう二人に話し、
二人とも外へ出て行く。

それを見て、プリンプリンがボンボンに話しかける。
「ねえボンボン、君の今の態度、よくないと思うな。頭から馬鹿にしたり、怒鳴りつけたり、そんなこと、友達同士ですることじゃないと思うの。ねえポンポン、違う?」
「そうだな。そうだったよ」
「わかってくれたのね?私の言うこと」
「うん」
「いいわ。私が島の子供たちを集めてきてあげる」
そういってモンキーとともに部屋から出ようとするプリンプリン。
「私、一所懸命、何かをしようとする時の君が好き」
(この表現が微妙だ。それでも男は、その一部分のフレーズだけで勘違いしてしまう生き物なのだ)

外に出たプリンプリンの前に消防車が。
運転しているのはモンキー。
これで島の子供たちを集めることができる。
「今日から学校が始まります。王様のところへ集まってください」
島を駆けめぐるプリンプリンの消防車。
と、ワット博士を見つけるプリンプリン。
「ワットさん。マイホームさんが心配して探してますよ」
「しー」
「何をしているんですか、ワットさん?」
「黄金バットを捕まえるのよ」
「黄金バット!」

36話の考察

自分がトップになった時、回りが見えなくなり、自分を支えていた人たちのことを忘れてしまう。
そんなことを言いたかったのではないだろうか?

どこの国でも似たようなことはある。
それを意識してるかのような社会風刺。
子供だし、プリンプリンに言われたら直してしまうよね。

ある意味、プリンプリンがサポート、参謀、解決者として、
これからも物語を引っ張っていくことを印象付ける内容。

「黄金バット」はけっこうキーポイントのフレーズだった気がします。
これから何回も出てくるし、何か大きな秘密があった気がしますね。
プリンプリン物語 - NHK

 - テレビ