海外ドラマ「HOMELAND」シーズン4のライラ・ロビンズの表情が凄い。

   

ネタバレ注意。
この表情は一生印象に残る。

10話「大使館襲撃」
話しが複雑すぎるので、はしょりますが、
簡単に言うと、ライラ・ロビンスが演じるマーサ・ボイドはアメリカの駐パキスタン大使。
とあることから、夫のミスで大使館が襲撃されてしまい、仲間を無抵抗に30人以上を殺されてしまう。
当然のことながら投獄される夫。
そこでの夫との会話。
ここが異様に尺をとる。長い時間。

ちゃんと主役がいるし、そこまで大きな流れの話しではないのだけれど、
尺をとらせたのは演出家が気に入っていたのだと思う。
投獄された夫は妻に対し、全ての責任を取るため自殺をしたいと申しでる。
どうしようもなくダメ夫であきれ果てていたマーサであったが、
まさかの自殺発言に、そこまで考えていたのかとほんの少しではあるが安堵の表情を浮かべる。
投獄されているのでロープもなく、妻のベルトを貸してほしいという夫。
さすがに妻のベルトだと後々問題になるので、夫の貴重品入れの中からベルトを取り出し、
牢屋の中に無造作に投げ込むマーサ。

翌朝。
パキスタンからアメリカへ帰る準備で、車に乗り込むキャリー(主役)に、
マーサの夫、デニス・ボイドがすでに車の中に乗り込んでいることを知らされる。

ちょっと待て。
昨日、自殺するって言ったよね?

もちろん、声には出していませんが、絶対そう思っていたはずのマーサ。
そして、ゆっくり車を覗きこむマーサ。

いた!

すまなそうな顔で、下を向いている夫のデニス・ボイド。

間違いなくクズ!絶対にクズ!

そう心の中で思っているであろう、

まさにこの時の表情!

最高すぎる。
海外ドラマでも屈指の名シーンだと思う。
アメリカの海外ドラマは映画なみにお金をかけるのは当然だけれど、
それにも増して、役者の演技力が秀でている。
この表情ができる日本の役者が何人いることか・・・
そう思ってしまうほどの演技。

正面の映像。
舞台だとこういった表情が全ての観客からわかるものではないので、
まさにテレビ向けだと思う。
本当に凄かった。

私の中でこれに匹敵・・・ではないけれど、
「24」シーズン5は名作だったので、エドガー・スタイルズの亡くなるところとか、
ローガーン大統領役の顔芸、
シーズン5最終話の、妻マーサとマイク・ノヴィックのドヤ顔。

そもそも「HOMELAND」みたいなドラマは絶対に日本ではできませんからね。
内輪の政治ネタならともかく、外国巻き込みますから。

HOMELAND シーズン4

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