見応えありましたね!
商業演劇ではなく、制約されない舞台はじつに清々しいです。
島根県立三刀屋高等学校「三月記 ~サンゲツキ~」
基本は卒業生代表の田中と、ダメ教師・山本の二人芝居のコメディ。
途中、自殺をしようとする鈴木が登場します。
すごい長セリフでたいへん・・・・・
しかもエンディングにビックリ!このドンデン返しは意外!
一気に深い話になる転換の脚本はなかなかやりますね!
北海道釧路北陽高等学校「ラスティング ミュージック」
小さな島にある高校が舞台。将来に不安を抱く高校生たちの話。
ピアノが一週間で弾けることができるか?
う~ん、普通な感じ。あまり印象はない。
いろいろな個性が出てくるのは楽しいけれど、とりたてて目新しさはない。
前述した話とは矛盾しますが、商業演劇としては人は入らないですね。
山梨県立甲府昭和高等学校「全校ワックス」
あいうえお順で集められた5人の生徒たちが、校内のワックス掛けの作業を始める。
その単純な会話の中からいろいろな本音が・・・
かなり淡々としている。たしかに大人受けはいいかもしれない。
今どきの高校生はこうあるべきもの・・・というような感じ。
それから、劇作家・演出家の平田オリザも言っているが、最後のくだりはいらなかった。
ここは同感。
同志社高等学校「ひととせ」
たった一人の演劇部員、牧原咲。彼女は新入生募集に力を入れるが報われず、
一人で文化祭に参加するため稽古に励む・・・
ひとり芝居ということで、楽しみにしていました。
う~ん、うまいのですが、それほど取り立ててうまい子ではないです。
なにより、意外と華がない。
このぐらいの演技であれば、ジュニアでもやれる子が幾人かはいますよ。
過大評価しすぎ。
それから生放送で本人にマイクが向けられるが、
かなりマニアックだ(笑)
けっこうよく喋るタイプだし、自己主張が強い。
こういう人でないと、ひとり芝居はできないのかも。
ちなみに私でしたら、「三月記」が一番好きですね。
青春演劇は、全国大会の予選は前年度。
夏~秋に地区大会・県大会。上位入賞で冬場のブロック大会。
ブロック大会で上位に入った学校11校だけが翌年夏の全国大会。
3年生でキャストに入ってる人は卒業してしまうんですよね。
また受験の問題もあったり、テレビ放映されることで、
他のところに模倣されたりと、いろいろ複雑な事情があるのもつらいところです。
NHK:青春舞台2006