◆  『葉っぱのフレディ 〜いのちの旅〜 2004』

◆公演時期   2004年3月30日
◆会場 戸田市文化会館
◆企画・原案 日野原 重明
◆脚色・作詩・演出 犬石 隆
◆総合プロデュース 黒岩 祐治
◆音楽監督・作詞・作曲・編曲 玉麻 尚一
◆作曲 金子 貢
◆振付 中川 久美/関根 玲子
◆歌唱指導 岡崎 亮子
◆美術 斎木 信太朗
◆照明 山田 茂
◆衣装 本谷 智子
◆音響 実吉 英一
◆原作 レオ・バスカーリア

あらすじ

いのちというのは、永遠に生きているのだ。
春に生まれた葉っぱのフレディ。
夏には人間に木陰を作り、秋には紅葉してみんなの目を楽しませ、
冬、風にのって母なる大地へ帰っていく。

人間の心の移り変わり、そして、短い葉っぱの一生・・・
いのちはめぐる・・・・・

(パンフレットより、一部抜粋)
観劇感想

2000年の観劇感想は→こちら
今回は、白組の方だけの観劇です。
さて感想ですが、私としては初演の時よりも遥かに良い印象をもちました!
初演の記憶もところどころ断片的なのですが、
とにかくも、今回の公演の方が印象に残ったことは確かです。

基本的にはエンターテイメント性のミュージカルではなく、思想的なものなので、
ミュージカルの面白味を得るには微妙なところです。
ここが好き嫌い分かれる所以でしょう。

舞台前にはオーバーチェアがあり、これから始まるぞ〜という気にさせてくれます。
(初演の時にはあったかな〜?)

一番印象的なところは、ルーク先生がメアリーに話すところです。
『人生の終わる時・・・』ここがとても印象深かったです。
人は老いる時、死が近づく時、人生の終わりを感じ、恐怖します。
そのたとえが、今でも心に響いてきます。

カミキリ虫のダンスも良かったです。その時の黄色の照明も効いていました。
(初演はこのダンスあったかな?)

雪が舞い落ちる演出ですが、あの雪の落ち方は特殊ですね。
たぶん、折り方に工夫があるのでしょう。
コンコンと降り積もる雪の感じが、すごく表われていました。

ソロがところどころありますが、基本は合唱ですね。
また、これは初演と同じように、
葉っぱの話、ルーク先生とメアリー、クリスとマークという違ったシーンが、
繰り広げられるわけですが、今回は不思議と違和感ありませんでした。
なんでかな〜?不思議だ。

御大、日野原先生も登場しましたが、今回は長話は無く(汗)
普通にお話していただきました。感謝です。
あのお年で舞台に立つだけでも、本当にすごいですよね。
最後は自らの足で階段を降りていきます・・・・・
私が言うのもたいへんおこがましいのですが、立派です。

気になった役者さんは…

フレディ役の高橋愛子ちゃん。

やっぱりすごいです。
演技はまさにフレディそのものだし、
セリフ口調も滑らかでありながら非常に心がこもっていて、
こちらの心に響いてくる感じです。
そして、それよりもなによりも、今回は歌が素晴らしかったです!
透きとおる声でいて、柔らかな歌声。
本当、聞き惚れます。

ルーク先生役の越智則英さん。
いやぁ〜、本当に落ち着いたすばらしい演技でした。
お年寄りの心の叫びというか、私も身に染みる思いです…

ダニエル役の村上郁海ちゃん。
彼女の演技を観るのはかなり久々です。
『GANg』や、『キディ』等で何度か観劇しました。
まず、セリフ口調が素晴らしいですね。
すごくハキハキしていて聞き取りやすいです。
今回の役は真面目な役でしたが、ストレートすぎる感情表現の役なので、
演技的にはやりやすかったと思います。
私的には、もうすこしクセのある演技をやらせたい気もします。
ちょっとひねくれた役(笑)
そういった役柄も、きっとうまくこなすことでしょう。
それは違う舞台での楽しみにとっておきます。
彼女は歌唱力もなかなかありますよ。

メアリー役の小山菜穂ちゃん。
アルゴではおなじみです。
たしか初演はクレア役でした。
私的には、こっちの菜穂ちゃんの方が好きですね。
悩んだり奥深い演技の方が、彼女独自の味わいある表現力が発揮されます。
メアリーの微妙な心の演技を、うまく演じていたと思います。

クリス役の勝目雪菜ちゃん。
雪菜ちゃん、こういう演技うまいですね〜!(笑)
特に恋に恋している時の雪菜ちゃんの演技は抜群!
純情っぽいところが、またいいんですよ!
嫉妬に怒り心頭の時の演技も良いけど、私的には前者の方が好きです。

クレア役の皆本麻帆ちゃん。
う〜ん、とりあえず無難にこなしていた気がします。
印象深いという感じを、私は受けませんでした。
もちろん、普通にこなすところがすごいんですけどね。

ウェンディ役の斎藤美代さん。
ウェンディって、かなり活躍するんですね!
初演はどうだったかな〜?ちょっと忘れました。

彼女の流れるようなダンス、そして表情も素敵でした!
見せ場がたくさんあって、私的には大満足です。

葉っぱ役の関谷愛里紗ちゃん。
当サイトにコメントをいただいたこともあり、拝見しました。
背が低いこともありますが、けっこう目立ちますね。
ダンス表現も柔らかでうまかったです。

個別に観る部分では、彼女に注目してしまい、
他にもたくさん有名どころが出ていたのてすが、
チェックできませんでした。申し訳ございません。

総括

とにかくも、初演とはまったく違って、すごく楽しめる舞台となっていました。
さすが犬石先生の演出といったところでしょう。
おそらく、あくまで私の勘ですが、
初演は演出の時間、あまり無かったんじゃないでしょうか?
今回は、かなり練り上げた・・・・・ような気がします。
素直に楽しめる舞台となりました。

『エンターテイメントで、すっごく楽しい〜!!』
という舞台ではありませんが、
教育的に、お子さまと『命の大切さを』語り合うきっかけになる舞台だと思います。


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