公演時期 | 2003年8月4日~5日 |
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会場 | かめありリリオホール |
脚本 | 福田陽一郎 |
原案・脚色・演出・振付 | 郡司行雄 |
作詞・作曲 | 玉麻尚一 |
美術 | 孫福剛久 |
照明 | 山田茂 |
音響 | 柴田道幸 |
あらすじ
観劇感想「GANg」がどういう舞台であるかは、 GANg2001年(春)を参考にしてください。 今回もダブルキャストです。 運良く、両方のキャストを見ることができました。 何度も観て「GANg」の内容を知っているためか、 ほんと、ハズレはないですね。 素直に楽しめるファミリーミュージカルです。 「ドンワルサー」のナンバーですが、 前はたしか、ガンマンズが女性を持ちあげていた時間が、 長かったような気がしたのですが、気のせいでしょうか? ちょっとパワー不足な感があります。 ビルの時の阿川麻美ちゃん、ローズ役の佐々木未来ちゃん。 ふたりとも気になったのですが、歌う時に感情移入しているせいか、 涙声でソロを歌います・・・・ここは、なんか変な感じ。 (ビル→オーバーチェアの部分。 ローズ→「あなたが見つけてくれたから」のナンバー) せっかくのソロなんだから、しっかり歌ってほしい。 聞き取れないくらいないら、歌ってほしくない。 すごく苦痛でした。 演出として、どういう意図なんでしょう? 気になった役者アマリス役の児玉まりなどうやら風邪をひいていたようですが、 のどがガラガラでした。セリフが聞き取りにくい。 お金を払って観にきているお客さんがいる以上、 やはりプロとして、体調管理には気をつけてほしい。 歌とセリフは残念でしたが、 ダンスレベルは、ひのうちどころがないほど素晴らしい! 前に蹴り上げる打点も高いし、後方へ伸ばす脚力も高い。 敏捷性が高く、切れもある。 ダンスにかけては、おそらく今回ナンバー1でしょう。 内輪の話ですけど、3キロやせました! 観ている私自身、彼女に対して痩せた印象を受けていたので、 その話を聞いて納得しました。 がんばったよ、まりなちゃん。 ただ、これをキープしてほしい(汗) ジャンプ力、かなりあるんですよ、彼女。 もし見る機会がありましたら、要注目ポイント。 ちょっと気になったのは、「困った」「どうしよう」という演技。 ガンンマンズに対しての恐怖心の演技なのですが、 片手をアゴというか頬に当てて、それを表現します。 見た目は、歯が痛いとしかも思えない(爆) このへんは直してほしい。 「GANg」のストーリーとはまったく関係ないですが、 彼女を観ているだけで、楽しいです。なぜか笑えます(汗) まりなちゃんとセリフの掛け合いをする役者さん、 よく笑わなかったな~と感心します。 次はコメディに挑戦してほしいですね~! ビル、ランラン役の森下紗奈今回は、一番彼女が安定していました。 MVPでしょう。 ビルとしては、すごく格好良かったです。 背は高いし、背筋もピシッとしています。 目もパッチリで、まさに美少年という感じ。 歌唱力もあります。なんというか、とても丁寧な歌い方。 ひとつひとつの単語を理解しながら歌っている。 という印象を受けました。 演技的にも、凛々しいビルを好演。 爽やかで、夏の青空のような晴々とした演技。 変わってランラン役。 ビルとは別人(笑) すごく美人さんです(爆) 歌い方は、落ち着いていて優しい歌声。 重要な「ジャイオ・ラオフー」のナンバー。 歌唱力はマズマズとしても、殺陣は迫力不足。 もう少し切れがほしい。 リリー役 秋元麻衣過去にマーガレット役、アマリス役として出演しています。 その彼女がついにリリー役。時の流れを感じます。 背も、かなり高くなりました。 ルックスは可愛らしい。 笑うと目が無くなるところもいい。 ロングの髪の毛はストレートで、見栄えが良かったです。 リリーとしてピッタリな髪形! リリー役としては、頑張ったほうでしょう。 歌唱力はマズマズ。 決して「うまい!」と言えるレベルではありませんが。 演技も頑張ったほうと言えるでしょう。 気になったのは、怒った時の場面。ちょっと迫力がないかな? さらに気になったのは、テンポ。 彼女、セリフのテンポが早いんですよ。 急ぎ急ぎやっている感じ。ここはかなり気になりました。 ダンスはお見事。 まりなちゃんの次くらいに良かった(笑) 足を上げる打点も高いし、後方へ上げる打点も高いです。 細身の体で踊るので、とても見応えがありました。 ローズ役の高崎美季子意外にいい!(汗) 表情が豊かで、喋り方というか声質がカワイイですね。 ローズの歌は昔から難しいですが、彼女は頑張ったほうだと思いますよ。 同じくローズ役の佐々木未来どうやら、声優もやっているらしいですね。 とにかく一番驚いたのは、その身長。 かなり、ちっちゃいです。 自分の中でローズという役は、リリーよりやや高いイメージがありました。 おそらく「GANg」史上、一番小さいローズでしょう。 マーガレットと言っても差し支えない(笑) じつは、舞台から降りるともっと小さいです(爆) 演技的には、かなり良かった。 見た目の可愛らしいルックスは、表情の変化もすばらしく、 か弱そう~なローズをうまく表現していました。 特にまゆげの表現がいいです。困った表情や怯えた表情は、かわいい(笑) 彼女、パンフレットより実物の方が100倍可愛いです(爆) さらには、喋り方も、可愛いんですよ~! 歌唱力はマズマズ頑張っていたと思います。 ただ、前述しましたが、涙声になりながらの歌い方はやめてほしい。 歌は歌として聞きたいです。 今まで、そんな歌い方したローズはいなかったのに残念。 ダンスは頑張ってはいますが、ちょっとイマイチ。 もちろん、だからこそ、前面に出てきませんけど。 特に足が上がらないのは致命的。 ランラン、ビル役の阿川麻美まずはランラン役。 落ち着いて、すごく堂々としています。 どっしりとした重厚な雰囲気が感じられます。 ただ、歌は微妙だな~ 特に「ジャイオ・ラオフー」のナンバー 歌にパワーを感じられず、迫力不足の感は否めません。 ビル役、男の子の役ですが、たしかに頑張ってました。 表情付けとかも男の子っぽかったです。 ただ、正直言って、麻美ちゃんに男の子役は似合いませんでした。 厳しいでしょう。 ビルのソロも微妙な感じでした。頑張っていることは認めているのですが。 男の子役は初挑戦ですから、これからに期待します。 ピーチ役の吉岡ひろみパンフレットの写真より実物の方が断然可愛い(笑) 表情もコロコロ変わって楽しいし、意外にヒット! プラム役の井上あゆみプラムらしく、ハキハキとした演技は好感持てます。 雰囲気がしっかりしていて、声質も聞き取りやすいです。 歌唱力は、もう少し頑張ってほしいかな~と思います。 同じくプラム役の山田光恵彼女のプラムも良かったです。井上あゆみさん同様、 声質が良く、聞き取りやすい発声でした。 ジャンプ力もありますね(笑) チータ役の久保川時帆先日、「BEST DREAM」を観たのですが、 それに出ていた久保川真史ちゃんのお姉さんということで、 かなり期待していました。真史ちゃんの演技が素晴らしかったもので。 で、です。 正直、ガッカリでした。 とにかくチータの印象がすごく薄い。 ストーリーに溶け込んで、消えていってしまう感じ。 次で述べますが、ダブルの堀江慎也くんのほうがダントツにいい。 次回、頑張ってほしいな~ チータ役の堀江慎也意外にヒットでした! まだ声変わりしていないのかな? 歌の高音部分も頑張ってました。 チータのソロは、ほんと、高音でたいへんですから。 それをうまくこなしてましたよ、彼は。 ちょっと帽子を深くかぶりすぎなのが、たまに傷。 チェリー役の前野ちひろ毎回出演、ご苦労さまです。 今回はタップの場面に出演。 初めてじゃないかな? ちょっと失敗してしまったところもあるけど、 華麗なステップを見せてくれました。 パンジー役の朝比奈琴音超・小さい子のメンバーの中ではダントツに演技が上手でした。 顔の表情付けがいいですね。玄人好みかも(笑) 同じくパンジー役の澤登ひほりルックスは最強に近いです(笑) 表情付けもいいし、歌唱力もあります。 前の方の席でしたが、彼女の大きな声が聞こえてきました。 有望株になる・・・かもしれません。 ポピー役の小山侑紀可愛らしいルックスですね。彼女は後に大ブレイクすることとなります。実力も半端ない。ってか、「GANg」の舞台に出演していたことにも驚き。経験を積んで、努力をして、今の舞台女優にたどり着いたと考えると感慨深い。 同じくポピー役の長沼ジュリア意外と表情いいです。頑張ってました。 マーガレット役の島田菜摘演技的にはそれほど悪くないです。ただ、ちょっと目が泳ぐことがあるので、 これからそこを頑張ってほしい。 同じくマーガレット役の地村彩乃う~ん、表情が無いですね。ちょっと残念。 まだまだこれからの子なので、頑張ってほしい。 総括良い点、悪い点、いろいろありますが、 「GANg」は目新しい部分が無い分、逆に安心して見ることができました。 来年は新作が登場予定なので、一時休止でしょうか? とにかくも、観にいって良かったです! ※敬称略 |