公演時期 | 1996年5月3日~5日 |
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会場 | 北沢タウンホール |
脚本 | 福田陽一郎 |
作詩・作曲 | 玉麻尚一 |
装置 | 羽鳥芳幸 |
照明 | 大串博文 |
音響 | 秦大介 |
歌唱指導 | 前野敦子 |
小道具 | 中村エリト |
衣装 | 白石丞 |
メーク | 横山美津恵 |
舞台監督 | 野村巧 |
企画・発案・脚色・構成・演出・振付・制作 | 郡司行雄 |
あらすじ1933年シカゴ。ギャング同士の争いに巻き込まれて父を失ったビル。クラブに集まった仲間たちは、なんとかビルを慰めようとします。「 新しく、自分たちの手でクラブを経営しよう!」みんなの意見が一致します。しかし、そう考えたのも束の間、クラブ経営を狙うギャングのボス、ドン・ワルサーが現れ、仲間たちは落胆の色を隠せません。そして、ビルたちは大人たちとの対決を決意することになります。 観劇感想「GANG」がどういう舞台であるかは、 2001年(春)の「GANG」を参考にしてください。 ここでは、ちょっと、歌の話をしたいと思います。よく舞台では、 「最初の数分間で観客を引き込ませなくてはダメダ」とか言われます。 それだけ導入部分は重要だということだと思います。 魅惑のミュージカルナンバーオンパレードこの「GANG」では「ギャングス・オーバーチュアー」にあたりますが、 この曲大好き。 本当に観客が引き込まれそうになります。 歌だけでなく、ダンスシーンも素晴らしく、最初の導入部分として最適。 「あいつらには負けない」のナンバーも、 個々のセリフがあっていいです。 セリフがある役者さんにとっては、重要な場面です。 当然、観ているこちらもそれに注目していますから。 「あなたが見つけてくれたから」 このナンバーは鬼門。 まず、ローズ役の子の歌唱力が問題。 いつもだいたいこの部分でひっかかります。 そしてリリーの歌唱力。 まぁ、リリーはある程度歌えれば大丈夫なんですけど。 この二つがうまく組み合うことができれば、すばしい曲に変貌します。 本当に心にしみ入る感じ。 ただ、なかなかうまくはいかないんですけど。 「男の子って、どうして?」 ここは、けっこう年齢の低い女の子が登場する部分であり、 彼女たちにとってはメインでしょう。 けっこう好き。 「ジャイオ!ラオフー」 ど~しても瀧本瞳さんのイメージが焼きついている(笑) 殺陣のシーンもあるし、動きは重要です。 もちろん、動きながら歌いますから、その時の歌唱力も重要となります。 その動きと、歌唱力をうまくまとめたのが、 瀧本瞳さんのランランだったんですよね~ 「僕たち大人を尊敬したいんだ」 この詩、なかなかいいですね~ 大人の私にもグサッと突き刺さるような感じです。 タバコは吸いませんけどね。 あんな風に歌われたら、大人たちも観念せざるをえないでしょう。 ある意味、正論な解決方法かもしれません。 気になった役者リリー役の浅川千裕もう、とてつもなく素晴らしかった! ルックスは可愛らしいし、くるくる変わる表情の変化も楽しい、 演技もなかなかうまい! 歌はマズマズなんですけど、そんなの気にならないくらいの存在感でした。 彼女を見ているだけで、本当に楽しかったです。 Wキャスト、もうひとりのリリー役の水野奈央子詳しくはわかりませんが、彼女もアイドルみたいですね。 浅川千裕リリーが、私的には好きなので、 どういう感じになるか楽しみでした。 特に、これといった悪いところはないですね。 ルックスは良いですし、演技的にも安定してました。 ランラン役の大木香枝普段は縁の下の力持ち的存在なのですが、今回はランラン役です。 さすがに瀧本瞳さんのランランを観てしまってるため、 その後釜というのはかなり厳しいですよね。 やはり、なんと言っても歌唱力の差。これはやもえないですが、 「ジャイオ・ラオフー」の見せ場が、ちょっとね・・・ ワルサー役の郡司行雄ついに本人登場しました(笑) やはり、この人が出るだけで舞台がしまりますよね。 ピリリとしたムードが舞台上に残ります。 そして軽やかなタップ、初めて観たのですが、 とってもカッコ良かった~! 単純に、観ていて爽快でしたね。 問題は、ワルサーもWキャストなので、 郡司さんの回を観ていないとこのタップも観れないんですよね~ Wキャスト、チータ役の福田奈実もうひとりのダブルが、近藤花さんですからね~正直厳しいです。 花さんに負けないようにと、 頑張っているのは観客席からも感じとれました。 ただ、やはり歌は、向こうの方が一枚上手です。歌の表現力も。 演技的には、それほど悪くなかったですよ。 たぶん相当なプレッシャーあったでしょうね。 チェリー役の小野田亜美可愛らしいルックスですね。 後にアルゴにも合格しますが、この時はイマイチでした。 たしか、喉痛めてたでしょ? チェリーのソロの部分、聞き取りづらかった印象があります。 ピックアップ他にも後にアニー役となるマーガレット役の田畑亜弥ちゃん、 アニーズ、アルゴでも活躍する保科綾子ちゃんが出ています。 この二人ともルックスがいいし、舞台上の存在感もあるため、 この当時から人気者でした。 ※敬称略 |