公演時期 | 2009/8/26→28 |
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会場 | 茅ヶ崎市民文化会館 小ホール |
作 | 烏帽子 |
演出 | MUTSUMI |
振付 | AI |
歌唱指導 | 長谷川悦子 |
あらすじ茅ヶ崎にあるイースト学園ダンス部が県大会に向け、 強化合宿のために伊豆高原に向かう。 幼なじみのヒカルとアカネの再会。 選抜メンバーの決定に納得がいかない部員も出てくる。 崩れかけたチームワークをヒカルとアカネは元に戻すことが出来るのか・・・ (パンフレットより抜粋) 感想「湘南★スーパートピックス」関連は一度は観てみたいと思い、 今回ようやく初観劇となります。 基本は発表会に近い。 中身とかメッセージ性がイマイチ伝わらない。 ヒカルとアカネが小学生の頃、互いに転校して、 高校で再会というのがテーマとは思うけれど。 オリジナル曲も無いから、 その音楽が本当にその場面に適した曲なのかわからない。 生徒や観客に伝わる、セリフっぽい曲が無いのは痛い。 ほぼ最初の方でドロボーのくだりがあるのですが、 ここが良くわからない。 というか最初から最後までこれがただ単に窃盗犯なのかもわかりませんでした。 パンフレットをもう一度確認して普通にドロボーだと気付いた感じ。 何も知らなければ、何かの精霊とか、 他の理由から入り込んだのかと思いましたから。 しかもこの話しがすぐには続かない。 少し時間が経過した後に、 2階から降りてきた女子生徒がお化けが出たということで、ようやくつながる。 ここのつながりはわかりづらい。 この時系列の変化はわざとやっているとは思うけれど、改善した方がいいような。 ナギサは足をくじいたのですが、 すぐに立ったりしたのはちょっと驚く。 そもそもナギサの話しをもう少しふくらませておかないと、印象に残りづらい。 もっと最初から敵対心あおっても良かったような。 セリフも無く、とつぜん歌から始まり、そのナンバーだけで終わるシーンが多い。 特にダンス部顧問の安達先生が外に散歩に出かけるシーンは、 意味がわからなかった・・・ 暗闇で懐中電灯の光と、 色をつけた光を組み合わせたダンスっぽいものをやっていましたが、 私は良くわかりませんでした。 というか、白の発光がやや目に痛い。 このカンパニーは、けっこう衣装チェンジが多いな~と思いました。 子供メンバーは、けっこう変えていました。 特にマユミ役の山田さきは、ものすごく変わっているが印象深い。 残念ながら、私はが観た回は荒居直子が出ない回でした。 私は荒居直子の演技が好きだから、観られなかったの残念無念。 気になった役者基本は相原えみりと、池田彩の舞台。 この二人がメイン。 ふたりのナンバーは素晴らしい。 ここが一番好きかな。 ふたりとも演技は抜群にうまいし、経験者だし。 相原えみりのヒカル役秀逸。 ラブリーズの安達あげ葉役は三枚目でまた違う雰囲気ですが、 今回のヒカルは男子役。 雰囲気が落ち着いている。とりたててキザでも面白系でもない。 いつもより低音だったかな?喋りもうまい。 歌唱力もいいんですよ。 池田彩とのナンバーは最高でした。 ダンスは言うまでもなく素晴らしい。 久々に女子で男性役がうまい!って思いました。 今後、彼女が男性役の舞台もありうるかもしれない。 それだけ物凄く秀逸。この少年役は。 アカネ役の池田彩ドラゴンファンタジーはかなり濃いメイクだったので、 こちらは普通の女子生徒で薄化粧。 こっちの方がいい。 背が低いから、中学生に見えなくもない。 子役時代から演技力は抜群ですし、 ダンスは天下一品だもの。ここは批判する余地もない。 ただ歌唱力は、たまに裏返ったりしていましたが、そこはご愛嬌かな? 特別に下手でもないし、相原えみりとのかけあいナンバーは良かった。 ミサト役の岸有紀子クセはあるが、なかなかいいダンスをする。 意外と印象深い。 ナギサ役、近内小雪ダンスがいいな。 ヒカルの妹、ルナ役の信田れいか面白い存在。 出番もすごく多い。 ルックスかわいいし、ミニスカも多いから、足の脚線美もきわだちました。 演技も良くやっていると思う。 ダンスもいいしね。 彼女は今後伸びていく可能性をすごく感じた。 ただまぁ~これからですけど。 アズミ役、三戸部瞳正直、特に印象に残ったのは相原えみりと、池田彩と、信田れいかと、 もうひとり、三戸部瞳。 ひとり芝居の場面もあって、このカンパニーでも重要視されているのがわかる。 このアズミ役の雰囲気も面白い。 思いをよせる男子のことを、恥ずかしがらずにベラベラ喋ってしまうところとか。 三枚目役っぽいことをやらせると光る。 ヒカル役の及川翔声の声量だけは良く出ていた。 「アカネちゃ~ん」 子供の時はこれでいい。 総括この湘南スーパートピックスはダンススクールなので、 ダンスのうまい子が多い。 それにプラスして、ミュージカルの演技や歌も勉強させるみたいな感じだろうか? 物語としてはヒカルとアカネが中心なので、 せっかく他にも生徒がいるのだから、 せめて、ナギサやユイカ、ミサトの話しをふくらませてあげてもよかったかも。 ただ、新人かどうかはわかりませんが、 信田れいか、三戸部瞳は面白い存在。 彼女たちが役者としても成長してくると、 ミュージカルの幅が広がる・・・ような気がします。 それから・・・やっぱりオリジナル曲は欲しいです。1、2曲ぐらいは。 ※敬称略 |