「プリンプリン物語」1話2話の感想

   

1話

1話はそもそもあらすじ的なもの。
基本、本編とは関係ない。
が、本編につながるプロローグ的な意味合いもある。
アナウンサーがプリンプリンの生い立ちについてオファーをするとか。

他は出演者紹介。
人形以外で、三波豊和がNHKのディレクター?とし出てきたところがみどころか?

2話

ここからが本編。

発端としては、アルトコ市のアルトコ中央テレビのアナウンサーが、
番組「あなたの身の上、私の身の上」に出演してほしいと、プリンプリンにオファーしたこと。
そもそもどうやって、プリンプリンに謎の過去があることをアナウンサーが知り得たのかが謎だが。
(後半にその事実がわかります。なるほど。15年前に話題になっていたのか)
ま~それはそれとして。

私は海が好き。
プリンプリンの身の上話が始まる。

今から15年前、アルトコ県、アルトコ市に漁師。
その漁師ふたりが200海里よりずっと沖の公海にいた。
(200海里という言葉がよくでてきますが、じつは排他的経済水域が200海里。
けっこう深い話)

その広い海の真ん中に宝物のような立派な箱が浮かんでいたと言う。
公海だから、誰のものでもない。
だから拾ってきたという。
(今、考えると「ジョジョの奇妙な冒険」の第3部のようにディオの首があるかもしれない、なんて憶測をしてしまう)

開けて見ると、煙とともに、ガラガラをもった猿、赤ん坊、王冠。
(猿=モンキーだが、この猿は謎だ。箱の中で食べ物は?空気は?赤ん坊のお世話は?ただ者、いやただケモノではない)

何人かわからないが、漁師たちは自分たちの義務として、
赤ん坊を育てようということとなった。
おむつも、哺乳瓶もすでにモンキーが持っていた。

そこで名前をつけることに。
名前をつける漁師のミュージカルナンバー
(ミーとか、ケーとか、ピンクレンディー。時代だ)
ふと見ると王冠=王女=プリンセス=プリン=プリンプリン
ということで決定。

この後、役所に向かうのだが、この演出が素晴らしい。
家の中から外へ(クロマキーか?)
左方向に向かっていたと思いきや、正面に向き、最後は、背中を向けて歩く。
(後ろの雲も左から右が、上から下へ。最後は前に役所が)
基本その場での動きなのに、動いているように思える演出は素晴らしい。

戸籍係→係長→課長→部長→市長へ話が伝わっていく。
どこの国のプリンセスがわからないため、市長が新聞記者、ラジオ、テレビ局を呼び、
外務省の遺失物係まで。
「プリンセスの落とし物あり。心当たりの国は、至急連絡せよ」
世界中に呼びかけたが、どこからもどこの国からも何の連絡もありませんでした。
そして、あっと言う間に15年。

プリンプリンのミュージカルナンバー「わたしのそこく」


まず思うことは、石川ひとみは舞台女優でもなく、ミュージカル系の女優でもない。
歌手である。
なのに、なんというか、舞台の雰囲気がすごく伝わる歌い方。
私も舞台系のサイトを運営していて、
歌がうまい方をたくさん観てきたけれど、ここまで歌だけで情景を思い浮かぶことができる人は、ごくわずかしかいない。
あくまで声だけだが、清純で、まっすぐで、嘘が無い声質。それがプリンプリンに合っていた。
この歌い方は、他の人と比べることができないと思う。
素晴らしいとしか言いようがない。

「あなたの身の上、私の身の上」の番組を見ていた、
プリンプリンの友達(どうやって友達になったのかは今後明らかになるのか?)
ボンボン、オサゲ、カセイジン。
「みんなが見ているよ」とオサゲ。
「そう、みんなが見ている、悪い奴も・・・」とカセイジン。

敵役となるランカーが、そのテレビ番組を秘書のヘドロとともに見つめていた。

プリンプリン物語 - NHK

 - テレビ