蜷川幸雄と若手の役者

2009/12/21 2015/03/08

たまたま首都圏ネットワーク見ていたら放送されていました。
あいかわらず、すごい迫力。

昔に比べるとそうでもなくなった・・・なんて話を聞きますが、
この映像を見るかぎりそんなことは全くなく、
物凄く怖いです。
若手の劇団の旗揚げ公演ということで演出をしているのですが、
大学生相手かな？すごいバチバチなやりとり。
自分の年齢より上の人間に対してもガンガン言いますから、
下だとなおさら。

で、役者の演技に納得いかない。
感情が伝わってこないそうです。
そこで考えたのが、泥を頭から被らせる・・・
またすごいことを。
男も女も、全員泥まみれ。
そこでよ～やく役者たちも吹っ切れたのか、
感情表現が良くなったらしく、
それを見ていた蜷川幸雄が新しいアイデアを発想。
舞台に田んぼのような泥を作り、そこで演じさせます。

たしかに今は泥くさい人はいないな～
なんでもかんでも潔癖症のごとく綺麗な感じ。
時代が時代なので仕方ないけれど、
たまには土、泥まみれになることも必要なのかも。

自分に満足するな。
考えるより感じろ。
やっぱり厳しい世界だな～と素直に思いました。

と、急に字幕。