◆ 『輝く瞬間を止めないで2』〜GIRLS〜 (南青山少女歌劇団)

◆公演時期   1996年8月9日〜11日(東京) 
8月22日〜25日(大阪
◆会場 赤坂Blitz・近鉄劇場
◆脚本・演出 吉村 ゆう
◆音楽監督 玉麻 尚一
◆振付監修 名倉 加代子
◆振付 畠山 龍子
◆インラインスケート指導・振付 百済 克芳
◆美術 大田 創
◆照明 源河 新一
◆コスチューム 清水 亜由美
◆音響 河内 寛之
◆舞台監督 臼田 典生・山地 道信(東京)・名鏡 雅宏(大阪)

あらすじ

新人ダンサーの登竜門でアニー賞を受賞した鏡 真昼。
しかしそのプレッシャーからか、踊ることができなくなってしまう。
転校してダンスのことを忘れようとする真昼だが、
友人たちのダンスの練習やその情熱を見ているうちに、
内なるダンスの心に火がつき、ついに自信を取り戻すことに成功する。
そして栄光の真紅のジャケットを手にすることとなった。

あれから3年。真昼の妹、真夏もアニー賞に挑戦するが、
残念ながら賞を手にすることはできなかった。
姉へのコンプレックスと自分への絶望感。
真夏は踊ることをやめ、ローラーブレードのチームに入ります。
学園では、真昼とともに優勝の舞台を踊った神崎舞が、
教育実習生として赴任。
やる気に欠けるミュージカル部を見た神崎は、
昔の自分たちと重ねあわせ、
なんとか全国ミュージカル大会出場させようと張り切るのですが・・・・・
(パンフレットより一部抜粋)


観劇感想

主役、高野蘭さんとい聞いた時、違和感は無かったですね。
わき役としてすごく光っていたというわけではないけど、
あるていど安定した演技をしていたし、
その取り組みかた、姿勢が評価されたのだと思います。

主要メンバーが数多く卒業し、『ど〜なる南少?!』って感じでしたが、
特に問題無かったですね。
いないなら、いないで、私達がやるって!気迫が感じたような気がします。

今回の舞台、いつにも増して、ひとりひとりのキャラが際立ってました。
これは役者さん自身の実力ですね。
ひとりひとり、すごく印象に残る演技でした。

新しい試みとして、今回はローラーブレードを取り組みました。
悪くないですよ。
せまい舞台の上を縦横無尽と駆け抜けていて、とても楽しめます。
ハプニングとかあるかな〜という、いじわるな気持ちもありますが(笑)

今回のナンバーも、すてきな曲がたくさんありました。
舞台への誘いとなる『憧れだけじゃないよ、わたし!』は、
全員が出演していて、きらびやかで流れるようなダンスシーンも迫力ありました。

自己紹介曲(?)の)『人生いろいろ、色?』のナンバーは、
なんだかんだ言っても、一番好きですね。
個性が出るところ、私的にも一番好きですからね。今回の場合は特に良かったです。

『心のままに』の広橋佳以さんも良かった。
それより前の、高野蘭さんとのかけあい『忘れたいのに』も秀逸です。
さらに印象に残ったのが、『GILRS 芝居中曲』のブランコのところ。
ここはジ〜ンときましたね。田嶋亜弥子さんの不思議な魅力が全開したところでした。

気になった役者さんは・・・

主役、鏡真夏役の高野蘭さん。

ルックスは可愛らしいくて抜群ですけど、演技とかは未知数でした。
でも、十分に主役の大役を果たしましたね。とっても良かったです。
先程も述べましたが、やはり彼女の取り組む姿勢がいいですね。
端役でも、真剣に取り組んでるっていうのが彼女の場合伝わってくるんですよ。

もちろん、他の女の子だって一生懸命に取り組んでいるのとは思うのですが、
彼女の場合は自然と伝わってくるんですね。
変な話、私的には演技やダンスや歌がヘタでも、
それに取り組んでいる姿勢が真面目な人を応援したくなるんです。
彼女はその典型ですね。

どちらかというとダンスが得意なので、そのダンスの冴えはきわだっていました。
俊敏な動き、軽やかなでリズミカルなダンス。

一見スピード感が目立ちますが、小さな体ながらもパワーを感じるダンスでした。
歌唱力はまずまずですけど、なにより歌いかたがいいですね。
感情を込めて歌う歌い方というのは、けっこう賛否両論わかれるけど、
この年齢であったら、それほどこだわる必要ないんじゃないかな?
彼女の素直に感じた表現を、歌として伝えられたと思います。

神崎舞役の河内浪江さん。

おおっ〜懐かしい役だ〜!
ただ、『輝く瞬間を止めないで』の神崎舞という役は、
あまり目立たないので大きな印象はないんですけどね、
今回の役は、3年後という設定。
まぁ〜落ち着いた役って感じかな?

仕事の時と、アフター5の時の印象が違うということだけど、
そんなに変わってる印象はないです。
なんか一人でお姉さん化してますね(笑)
演技は、いつもの、のっぺりとした演技で、あまり好きではないです。
彼女の場合、歌かな?ちょっと気持ち入りすぎなんですけどね。
悪くはないけど、う〜んっ感じ。

橘百合子役の飯尾麻耶さん。

真面目一直線という感じの役で、ちょっと飯尾さんに似てますね(笑)
今回はかなり目立っていて、ファンとしては嬉しいですね。
ダンスは元々うまかったですけど、今回は歌の印象が強いかな?
歌唱力がさらにアップしていて、大満足でした。

速水のぼる役の広橋佳以さん。
前回の『聖歌物語』に引き続き、男性役です。
ここからかなりハマッテきましたね(笑)
今回、本当にすばらしかったです!

基本は高野蘭さんと広橋佳以さんの双璧っ感じ。
演技は流れるように自然だし、ダンスもうまい。
でも、印象的には歌が残りましたね。

高野蘭さんとかけあいのところは、実にすばらしい!
あそこは本当に名場面ですね。
『聖歌物語』でも頑張ってましたけど、
彼女が本当に開花したのは、この舞台かもしれませんね。

金田恵役の久積絵夢さん。

いや〜パンフレットに本人も書いてますけど、性格そのまんまでしょう(笑)
そのせい(?)もあってか、金田役はもう、凄すぎでした!
たわいない間のとり方や、不機嫌そうな表情もグッド!
『人生いろいろ、色?』のナンバーは、メチャクチャ最高でした。
絵夢さんの歌い方も好きなんですよね〜

高木ちか役の十川貴美子さん。

またまたコギャル役の十川さん(笑)
まぁ〜この時の南少メンバーからすると、彼女しか適任者いませんからね。
元々演技がうまい子なので、『演技が良かったという表現を使いずらいです。
良く研究したコギャルでした。

彼女もまた、ダンスが得意なんですけど、歌の方が印象残りました。
絵夢さん同様、『人生いろいろ、色?』のナンバーは秀逸です。

高村真理役の池田淑子さん。

ある意味、一番ぶっちゃけた演技を見せてくれました。
今まで、南少のお嬢様系の役を演じたのは、駒崎香織さん、世永亜美さんが主ですが、
その三番目に加わっていいでしょう。それほど素晴らしいお嬢様ぶりでした。

『放課後』であるていど実力の一端は見せたものの、
その後はちょっと隠れてしまいました。
でも、今回の高村役で爆発してくれて本当に良かったです!

明るい三日月瞳の笑顔がいいですね。
お嬢様だから、ちょっときつい部分もあるけど、
意地悪タイプのお嬢様には見えないですね。
どこかに優しい部分がある感じがします。

ダンスもいいのですが、彼女も歌がいい!
感情を込めるような歌い方ではなく、スラッして流す歌い方なのですが、
気持ちのいい流し方なんですよね。心地よい響きって感じ。
かなり良かったですね。

田沼千秋(ブランコ)役の田嶋亜弥子さん。

今まで地味〜な存在でしたけど(失礼)、
今回は前面に出ていてすごく印象に残りました。
観客に訴えかけるような演技でしたよ。

『ブランコ的の性格なの?』と思ってしまうほど、
ブランコの役になりきっていて良かったです。
彼女の演技ちゃんと観たのは、これが初めてかも。

歌はハッキリ言って、それほど得意ではないと思うけど、
誠実さというか伝えたいことを歌にしているって感じが出ていて良かったです。

特に『GIRLS 芝居中・・・』のナンバー。
ここは秀逸ですね。なぜかはわからないけど一番印象に残っています。
やはり、田嶋さんの印象が強いんでしょうね。
ここが見せ場のひとつでもありますから、
その訴えかける瞳は、観客に十分に伝わったことでしょう。

原田尚役の飯田未さん。

男役は彼女と広橋佳以さんにお任せって感じ。
ただ、頑張っているのはわかるんだけど、表情がまだ固いですね。
ダンスは頑張ってました。

ーラーブレードのダンスとか、新しい試みもありましたから。
やはり欲をいうと、もう少し弾けてもいいですけどね。
そうしないと演技の幅がせまくなってしまいますから・・・

山本れい(サンタ)役の篠原有加さん。

う〜ん、久しぶりに見るメインキャラの彼女の演技。いいですね〜
今回は、マスコットキャラ的存在かな?
金田(久積)に良くいじめられるんですけど、そのかけあいも面白い。
南少の必需品です(笑)

宝のりこ役の遠藤雅子さん。

彼女のパワーもビシバシ伝わってきましたね。
メインのメンバーとして出たのは今回が初めてだったと思います。
その力の入れようはハンパじゃないですよ。
観てるこちらまで、その威圧感が伝わってきました。
宝のりこという役じたい、かなり気の強い役なのですが、
それを思う存分、舞台で発揮することができたみたいです。
なかなかの好演でした。

総括

とても楽しめる舞台でした。
ベテランメンバーいなくても、まったく問題なしです。
南少の方向性としては、これでいいと思います。
学生生活関連という題材は、やもえないんですけど、
冒険するには勇気がいると思いますから・・・・・



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