公演時期 | 1995年8月7日~10日 |
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会場 | 日本青年館 大ホール |
脚本 | 友澤晃 |
演出 | 八木橋修(SET) |
音楽プロデュース | 高見沢俊彦(THE ALFEE) |
振付監修 | 名倉加代子 |
振付 | 岩下佳代 |
作詩 | 秋元康・友澤晃・高見沢俊彦 |
作曲 | 高見沢俊彦 |
美術 | 土屋茂昭 |
照明 | 源河新一 |
コスチューム | 清水亜由美 |
音響 | 小幡亨 |
舞台監督 | 名鏡雅宏・川口七郎 |
エグゼクティブ・アドバイザー | 石ノ森章太郎 |
あらすじ不治の病により、短い命が今にも燃え尽きそうな修道女マリサ。 彼女のたったひとつの願いは、 幼い頃、母が良く口ずさんでいてくれた歌が聞きたいということだった。 マリサの願いを叶えようと、 イチモト、ナオズミ、ウチムカイ、三人の修道女たちが、 マリサを捨てた母親探しの旅に出ます。 しかし、彼女たちはほとんど修道院から出たことがない、いわば田舎者。 都会の刺激に押しつぶされそうになります。 観劇感想舞台は日本青年館。 ちょっと今までとは、趣がちがいますね。 ニッポン放送主催、エグゼクティブアドバイザーに石ノ森章太郎さん、 演出が劇団「SET」の八木橋修さん、 音楽プロデュースにアルフィーの高見沢俊彦さん、 振付監修に名倉加代子さん、 さらには南少メンバーによるユニット活動など多彩です。 内容的には、まずは音楽。低音ベースの曲が多かったかな? けっこうズシーンと来るものを感じましたね。 題名にロックが入っていることもあり、ロック調が多かったです。 それと今回は久々にダンスシーンが多かったと思います。 ダンスが得意な女の子は待ってました~!って感じでしょうね。 やはり目立つのは、菊沢さん、十川さん、世永さん、西條さんかな? 「夢のような日々」「あなたを忘れない」は、とても良い曲でしっくりきますが、 なによりも、それを歌っている千葉さんが良かった。 彼女のルックスと表情、歌声、作詞という感じで、心に伝わってきました。 気になった役者主役、イチモト役の千葉紗子最初に聞いた時は驚きました。 たしかに「マーガレット戦争」で、 かなり良くなったなぁと~と思ったんですけど、 そこからいきなり主役とは! しかし、いざ蓋を開けてみると、 主役に選ばれて当然だな~という演技でした。 もともとこのイチモトという役自体が、彼女に合ってました。 彼女本当の性格はわからないけど、たぶん同じような気がします。 おっとり系で優しくほがらかな表情の千葉さんの演技は、心が和みます。 これが和み系、癒し系キャラっていうのかな? ダンスは特にこれといって話すべき内容もないのですが、 歌唱力は抜群に良くなりました。 主役ゆえ、当然ソロがあるのですが、 歌がうまいというより歌い方がいい。 それにプラスしてあの和み系の表情。観客は癒されて当然でしょう(笑) この主役抜擢は、当然の人選だったと思います。 本当にすばらしいイチモト役でした。私は文句無し。 ナオズミ役の菊沢美和やはり彼女がいないとね(笑) またしてもナンバー2の役ですが、 それだけ彼女の存在が大きいということ。 ちょっとダンスとは御無沙汰でしたが、 今回の舞台では彼女のダンス、大いに発揮してくれました。 歌もいい。大きな日本青年館でも、まったく問題にしません。 修道女から普通(?)の服装に戻った時は、ほんと笑わせてもらいました。 ウチムカイ役の堀川由理演技に幅ができてきたのがわかります。かなり余裕も見受けられました。 ただ、私的にはあまり彼女の演技好きではないんですよね。よくわからない。 ちょっと低音で特徴のある声なので、癖がある。 十川貴美子さんと組んで「Skirt」というユニットアイドルでデビューする。 ルックスは抜群ですから。 ナブ役の世永亜美また不良役(笑) でも、「マーガレット戦争」のザザとは違うので(当たり前)、 安心して観られました。 人をガンガン殺すという非現実的な役より、 やはり不良ぐらいの方が役としては飲み込めたのでしょう。 十分に本領を発揮していました。 怒った表情とか、ザザよりも遥かにいいです! 浮浪者の役もなかなか良かったし、その後のダンスもすてきでした。 これが世永亜美の実力だぁ~!って感じでした。 メグロ修道院長役の河内浪江一番年上で、回りの修道女を見守るという役でしたが、 本当にうまく表現されてました。 歌唱力もアップしていたので、かなり練習していたことだと思います。 重要なソロがありましたから。 アケチ役の飯尾麻耶ある意味、一番笑えました。今回は良い役をもらった。 ボケ系キャラの飯尾さんが、 じつは二重人格で裏ではこんなことを考えてる・・・ なんて発想しちゃいますよね。 裏表がある役、すっごく良かったです。 ニヤリと笑うシーン、今でも記憶に残ってます。 ようやくにして彼女の覚醒が始まった。 トクガワ役の坂爪加奈優しい言葉とコギャル言葉が同居するトクガワ。 なんか一番坂爪さんに近いんじゃないでしょうか?(笑) そう思うと、おかしくってしかたないです。 モリタ役の駒崎香織お嬢様系お得意キャラで有名な駒崎さんでしたが、 今回はそれを払拭させる役、そして演技でした。 モリタ役、なかなかいいですね~! おもいっきり、自分を爆発させてる感じ。 きっと最初は苦労したことだと思います。 それを乗り切って、この役を自分のものにしたんでしょうね。 私的にかなりハマリました! ヤガワ役の十川貴美子まぁ、いつもと同じ、あっかるいコギャル系の役ですね。 たしかに演技が出来る子だから、こういう役になってしまうのだけど、 なんか違う役やらせてほしい気もする。 「Skirt」としてのダンス、歌も素晴らしい。 見てて惚れ惚れしました。 でもこれだけっというのは、ちょっと寂しいです。物足りない。 キユウ役の田嶋亜弥子ハッキリいってメチャクチャ綺麗になりました。 今回、メインでないけれど、 けっこう前に来る役でしたので注目していました。 地味な印象を受けますが、表情はいいです。 千葉さんタイプかな? ダンスもけっこう頑張ってました。 ピックアップ私的に高野蘭のレイセイ役が印象に残りました。何かふんわりしたおとぼけキャラ。これが後に主役へとつながることになろうとは、この時は気づくことすらできませんでした。 総括楽しい舞台でした。 なにより、千葉さんの演技にメロメロです(笑) 全体的にも、まとまっていて飽きるという部分がありませんでした。 今回は、メインのキャラクターが少なかったせいかもしれません。 ほとんどイチモト、ナオズミ、ウチムカイの3人でしたから。 でも、それはそれで良かったです。 ただ、ひとつ思ったのは、 ここまでやってしまうと次はどうなるのかな~という心配でした。 すでに次回作を考えてしまうあたり、やはり不安だったのかな? ※敬称略 |