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輝く瞬間を止めないで 1993年 春 観劇感想

満足度星星星星空星
公演時期 1993年5月2日~4日 
会場 パルテノン多摩大ホール
プロデューサー 伊藤功
演出 矢島公紀
振付 五十嵐薫子
脚本 吉村ゆう
歌唱指導 平野民子
舞台美術 原芳典
照明 渡辺俊道
衣装 木鋪ミヤコ
音響 村田孝
舞台監督 堀江寛

あらすじ

新人ダンサーの登竜門と言われるアニー賞を受賞した鏡真昼。 しかし、観客の熱い視線の中それがプレッシャーとなり、 踊ることができなくなってしまいます。 消沈した真昼は、他の学校へと転校します。 その学校では、ちょうど創作ダンスのコンテストが行われようとしていました。

メンバー発表。 しかしそれは、エリートチームとクズチームという、 明らかに実力差のことなる組分けでした。 クズチームは当然のことながら、やる気がおきません。 やっても負けるとわかっているからです。 そんなクズチームを見て、真昼は黙って見過ごすことができませんでした。 自分の実力を隠しつつも、彼女たちにダンスを教えていきます。そして。

観劇感想

たしか、TBSの深夜番組を見ていたとき放映していたのが、 南青山少女歌劇団の『風がはこんだ少女』でした。 主役の大越史歩さんの演技、そして個性豊かなキャラクター。 彼女たちのあふれんばかりのエネルギーに圧倒されました。

思っいたったがすぐ行動。 そう考えた私は、とにかく舞台を観てみようということになりました。 場所がパルテノン多摩だったので、けっこう遠かったです。 内容的には、とても満足できるものでした。

主役が大越さんではなく福島さんだったので、 ど~かな~という不安もありましたが、それを払拭する演技に感動です! 多少意味不明なキャラもいましたが、お嬢様の鷹鳥の印象が強かったせいか、 それほど深く考えることなく舞台に集中することができました。

曲は、『栄光のジャケットを着たい』が一番いいですね。 たしかに自己紹介ナンバーではあるんですけど、テンポがあって好きです。 『いつか夢見て』も好きです。それに絵夢さんの『自分の心の中に』も!

気になった役者

主役、鏡真昼役の福島愛

ダンスの実力は言うまでもなく上手なのですが、 演技はどうかな~?と思って見てました。 なんと言っても主役ですから。 でも、取り越し苦労に終わりました。 十分に主役の重責を果たしました! どことなく影があり、か弱そうでありながら実力を秘めている真昼。 その性格を、うまく表現できていたと思います。

鬼頭ゆか役の大越史歩

南少の大黒柱です。 優しい系、おとぼけ系などの役をやってきましたが、今回は気の強い敵役! かなり怖い役でしたね(笑) でも、演技はまったくもってお見事って感じ! やっぱり彼女は何をやらせても画になります。 素晴らしい!

トモ役の西條由利香

彼女の評価って結構わかれるんじゃないかな? 私も嫌いではないが、あまり深い印象をもつことはありませんでした。 ダンスはマズマズ頑張ってるけど、なんか華がない気がする。

翔子役の菊沢美和

ダンスと言ったら、やはり彼女を最初に上げないといけないでしょう! ダンスーシーンは本当に迫力あります。そして鋭い目つきも! 翔子は気の強い役どころですが、本当にマッチしていて、すてきでした! 独特のセリフ回しもいいですね。

神崎舞役の世永亜美

う~ん、正直、この時の印象は薄いです。 役自体も、性格不透明で中途半端でしたから。

森常奈美役の河内浪江

南少のビデオ『風がはこんだ少女』で好演していたので、 かなり期待していたのですが、私的にはいまいちかな~ 意外に演技の幅がせまく感じました。 ビデオの役の演技とあまり変わらないんですよ。

米田緑役の飯尾麻耶

元アニーということで、演技、表現力は本当に豊かな女の子です。 でもなんか南少に入ると影が薄いんですよね。 元々性格が優しい系+ボケ系?ということもあるみたいですけど。 今回の緑(ビリー)という役は、かなりの落ちこぼれの役でしたが キャラ的にはあっていました。

鷹鳥役の駒崎香織

一番ハマッテましたね(笑) お嬢様系キャラはお任せって感じです。でも本当に上手でしたよ。 目で演技しすぎると良く言われますが、まぁ~しょうがないですね。 この当時は、そうだったかもしれませんが、経験を積んで行くごとに、 それほど違和感は持たなくなりました。 原さゆり役の片岡香奈子

この役は大越史歩さんか彼女が適当だな~と思っていたら、やはり彼女でした。 規律正しい真面目な性格のさゆり、彼女にピッタリですね。 演技はしっかりしていて、安心して見ることができました。 そしてダンスも一級品。これまた見応えあります。 きつめな表情が多いですけど、笑顔もなかなかいいんですよ!

ファンキー役の久積絵夢

その実力を誰しもが知っているゆえに、この役はもったいなかったです。 だって、ダンスがほとんどないんですよ。 たしかに出番はあるんだけど、 ダンスの実力がある人を見せないっていうのはちょっと。 ほんと、もったいなかったです。 そのぶん、というわけではないですが、素晴らしい歌唱力を発揮してくれました。

鷹鳥家のお手伝い・ミナ役の堀川由理

すでにこの時から、大きくなる片鱗がありました。 この時点で、かなり足が長かった印象があります。 表情、そしてダンスも良かったです。

鷹鳥家のお手伝い・レナ役の小村美佳

『風がはこんだ少女』ではピーター役で好演していたのですが、 今回は地味な役で、ちょっと残念でした。 ホワワ~ンとした表情がいいんですよね。

総括

とても楽しく見ることができました。やはり彼女たちのパワーはすごい。自分の脳が活性化されましたね(笑)ミュージカルアニーとはまた別方向の楽しさがあります。エンターテイメント、アイドル要素も満載ですから。満足度はとても高い。

※敬称略
キャスト表