公演時期 | 1995年8月23日~9月9日 |
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会場 | 八王子いちょうホール等 |
原案 | 鈴木貴司 |
脚色・脚本 | 西村智博・玉麻尚一 |
演出 | 西村智博 |
音楽 | 玉麻尚一 |
振付 | 岸理恵子 |
音響 | 藤井正昭 |
舞台美術 | 田中忠一 |
照明 | 小松三男 |
衣装デザイン | 高橋明子 |
歌唱指導 | 川島豊 |
舞台監督 | 居上貞之 |
あらすじ動物たちの居場所は日に日に少なくなってきていた。 人間たちが、動物たちの居場所に建物を建ててくるからだ。 動物たちは安心して暮らすことができない。 人間たちの行いに怒る動物たちだが、 ことは、そう単純な問題ではなかった。 人間の悪い心を増長させる機械、 『電波増幅機』が加担しているということを、 動物のリーダーであるピッキーは、お告げで聞きます。 人間たちを説得しようと、ピッキーは人間界へと降りていきまが、 人間の言葉を喋ることができません。 そんな時、優しい心を持つ高校生、勇太と出会い・・・ (パンフレットより一部抜粋) 観劇感想市民ミュージカルだがレベルが高いどちらかといえば、市民ミュージカルに近い舞台です。 もちろんプロの方や有名な舞台に出ていた役者さんもいるので、 安心して観ることができます。 環境のことをテーマにした舞台で、なかなか筋が通っていたと思います。 説教じみたことはないので、ぜひ家族で観てほしい舞台ですね。 玉麻尚一のミュージカルナンバーは印象に残る音楽を有名な玉麻尚一さんが作られていて、耳に残るフレーズばかりです。 「この頃、変だ!」のナンバーとか、 とか「なんだかんだ言って~」の赤ほっぺのナンバーとか、 親しみやすい曲が多いです。 私的には、「しおりの約束」が一番好きですね。 小さい時の勇太と明希の歌、そして大きくなった時の二人の歌。 さらには4人のかけあい。なかなか絶妙でした! まだこの曲、私覚えてますからね~(笑) もうひとつ「探して 一緒に!」の曲も好きです。 「見てるだけじゃダメ~」という歌詞がいいです。 なんとはなしに観客に訴えていて 観客も「そうかもしれん」 な~んて、いつの間にか思ったりしてしまいます。 気になった役者勇太役の安田麻人か弱い、本当に優しそうな雰囲気の少年です。 まだ変声期をむかえていなかったので、かなり幼く感じます。 でもその性格もあいなってか、勇太はハマリ役でした。 伝説の「GANG」の初演の舞台も踏んでいるので、 演技力は問題なしです。あの独特な雰囲気がバッチリマッチ! 明希役の岸あず美彼女も伝説の「GANG」の初演の舞台に立っています。 演技力、歌唱力、そしてダンスにも定評ありますね。 今回の役どころは不良でありながら、心優しい少女という、ありがちな役。 う~ん、どちらかというと優しい部分が残ってるかな? ちょっと不良っぽい部分を出すのは難しい感じがしました。 「おばあちゃん~」のナンバーは秀逸! 歌唱力抜群の彼女の歌声は、はかなげで最高にいいです! ダンスシーンも迫力があって、観るものを釘付けにします。 すべてにおいて安定している女の子ですね。 彼女が中心の舞台と言っても過言ではないでしょう。ほんと大満足。 大仁田厚子役の相橋愛子役名が役名だけに、とてもパワフルな役どころでした。 たぶんけっこうベテランさんだと思うので、 演技力、歌唱力はなかなかのものです。 ただ、歌の歌いかたでは好き嫌いわかれると思いますね。 高音の伸びを効かせた歌いかた、 私的にはあまり好きではないんですけど。 遥夏役の竹内リサ美人です。 役的には、勇太が好きなのにそのことを伝えられず、 しかもその勇太が明希のことを気にかけているのを知っているというもの。 でもなかなか、そのしどろもどろの役どころをこなしていました。 歌はまだまだかな。 ピッキー役の竹村淑意外に演技が上手いので驚きました。 はかなげな表情が、なかなかいい! これは新発見でした。 こういうことがあるから、小さなミュージカルも観に行くんですよね。 歌も、まずまず頑張ってました。このピッキー大好きです。 赤ホッペ役の伊牟田結衣彼女はどこかで見たことあったかな? それともお姉さんか妹さんかな?たしか有名な人だったと思います。 演技はいいですよね。とぼけた感じ、すごくつかんでいました。 歌は上手いのかどうか微妙。 わざとおどけた歌、歌ってたのかも知れないので。 「なんだ、かんだ、言って~心配だ~ピッキー」だっけかな?良く覚えてるな私。 ピックアップそうそう、アルゴにも出ていた、林なつきちゃんも出ていました。 ダンスシーンでは、華麗に踊っていました。 総括市民ミュージカルとはいえ、とても楽しい舞台でした。 もちろん、実力がある役者さんがいたからこその舞台ですけどね。 (注)この舞台はダブルキャストです。しかしながら、私は南極組しか観ていないので、このような感想になりました。 ※敬称略 |