◆  後楽園ファミリーミュージカル 『七つの海のティコ』

◆公演時期   1994年7月〜8月
◆会場 東京ドーム前、特設テント劇場
◆演出・脚本 原 勲夫
◆振付 田村 連
◆作曲・音楽監督 山口 秀也
◆美術 本江 義治
◆衣装 石井 朋子
◆音響 小幡 亨
◆照明 高見 和義
◆舞台監督 山岡 均
◆プロデューサー 山田 比古三
(注)山口秀也の秀は王へんがつきます

あらすじ

海の大好きなナナミは11歳の元気な女の子。
海洋生物学者の父スコットと、
その相棒のアルと一緒に木造船ペペロンチーノ号に乗って、
幻のヒカリクジラを探す旅を続けています。
ナナミの一番の友達はシャチのティコ。
シャチが怖いと言う人もいるけれど、ティコは大丈夫。
ナナミが小さな頃からの親友なんですから!
宝の地図を持っているという少年トーマス、
ヒカリクジラを追いかける、もうひとつの船スコーピオ号。
なんだかまた、新しい冒険の予感。
(パンフレットより一部抜粋)

観劇感想

東京ドーム前に作られた、特設テント劇場のミュージカルです。
テントとは言ってもとても広く、夏場でしたが空調が良く効いていて、とても快適でした。

制作がイマジンなので、イマジン・ミュージカルといってもいいと思います。
1日2公演の日が多く、それを夏休み中やってましたから、
役者さんたちかなり体力が必要だったと思いますね。
そんな疲れなんて、舞台上では当然のことながら微塵も感じ取れませんでした。流石です。

内容的には、十分楽しめるものでした。
一番問題であった、シャチのティコをどう表現するかでしたが、
映像を使ったり、潮吹きを使ったりして見せ場を作っていましたので、
それほど違和感は無かったと思います。
まぁ、あまりティコ自身が活躍する場面ないんですけどね。

敵(?)といってはおこがましいですが、おどけた悪者も好感持てます。
曲もいいですね。口ずさめる曲。こういうのって、子供たちには重要です。

気になった役者さんは・・・

やはり、まずは主役の樋口智恵子ちゃんでしょう。この時13歳。

すでに『ギャング』や『アルゴ』等で舞台経験を重ねているので、落ちついた演技でした。
パンフレットは、ほほが、かなりふっくらしています(笑)
本人の本当の性格がどのようなものかはわかりませんが、
少なくともナナミの元気で明るい性格は、舞台上でいかんなく発揮されていました。

ミュージカル・ナンバーで、
『お金なんか無いけど〜夢がたくさんあるわ〜』は特に印象深いです。
この当時、決して歌は上手い方ではありませんでした。
声量はあるけど、聞き惚れるような声ではないです。

ダンスもそれほど多くはなかったから(智恵子ちゃんの部分)ダンスの評価は難しいですね。
それに、ちょっと視線が智恵子ちゃんより、
トーマス役のかないまりこさんの方に行ってしまうもので・・・
かないさんの実力がありすぎて、仕方ないんですけどね。
でも、智恵子ちゃんも十分に頑張ってました。

ある意味、本当の主役は彼女かもしれません。

トーマス役のかないまりこさん。

パンフレットにはあまり詳しく書かれてませんが、
かなりの実力を持った舞台役者さんであることは間違いないです。
少年役は、まったく違和感なし。セリフの言い回し方が、なんとも言えずうまい!
さらにはダンスシーンも見惚れるほどの出来。
これだと、ちょっと智恵子ちゃんが追いてけぼりをくっちゃいますね。

アル役の山中堂司さん。

コミカルや演技を得意としているせいか、アニメのアルとうりふたつ。
大ベテランさんなので、文句のつけようがないです。
智恵子ちゃんやまりこさん、子供コンビ(?)とのからみは、なかなか絶妙でした。

シェリル役の相川恵里さん。

アイドルが舞台ということで、どんなものかな〜と注目していましたが、
なかなか良かったです。
まず一番驚いたのは歌の実力。思っていたより悪くなかったです。
声量がそれほどあるわけでもないため、
多少聞き取りにくいところもありましたがが、許容できる範囲ですね。
演技も無難にこなしていて、特に違和感はありませんでした。
ダンスシーンは、ほとんど無かったと思います。

スコット役の名高達男さん。

今回は物静かなお父さんという役なので、特に大きな印象が残る役ではありませんでした。
ただ、その存在感はとても大きいです。
演技については、一本気の通った物静かなお父さんをきちんと演じていました。
夜の船のシーンとか、相川恵里さんと話している部分とか、とても良かったです。

アンサンブルとして、
元南青山少女歌劇団の片岡香奈子さんと、福島愛さんが出演しています。

福島さんはレポーター役で頑張ってました。喋りに微妙に特徴ありますね。
片岡さんは、お店の売り子等をやっていました。あの微笑は健在!
ダンスシーンも多く、二人のダンスはとても見応えありました。
そういえば片岡香奈子さんて、高瀬友規奈ちゃんに似てますね。
微笑を浮かべるところなんて、そっくりです。

総括

ベテラン、若手が入り交じって、とにかく安心して観られる舞台でした。
途中休憩もあったから、およそ1時間30分ぐらいあったかもしれないです。
結構長丁場でした。
お決まりの最後の曲『君と、君と君と、また会おう〜』は、いいですね〜
みんなで指さし合うのって、なんか楽しい。

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