公演時期 | 2001年11月18日 |
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会場 | 五反田 簡易保険ホール |
作・演出・振付 | 郡司行雄 |
作詞・作曲 | 玉麻尚一 |
美術 | 孫福剛久 |
装置 | 宮原修一 |
音響 | 柴田道幸 |
照明 | 山田茂 |
舞台監督 | 今井聰 |
あらすじ
観劇感想基本的に、セントラル子供タレント、劇団が多数出演するミュージカルです。 原作、演出、振付を郡司行雄さんがおこなうというので、早速拝見しました。 とりあえず、第一部、第二部とあるのですが、 一部はファッションショーや発表会のたぐいなので、 割愛させていただきます。 二部、本題のミュージカル『CHANCE』です。 まず、ミュージカルを観る以前に問題なのが、客席の雰囲気でした。 一部で出演された子供さんや親御さんが、 舞台が始まってから、入ったり出ていったりするので、 観ている観客としては、とても落ち着きません。 子供たち(0~3歳)がたくさんいるので、 騒いだりする子もいるし、通路を走り回る子もいる。 いくら子供とはいえ舞台が進行しているのに・・・ しかもこちらはチケットの代金払って観にきてるんですよ。 ちょっと残念ですね。 さて、本題。 全体としては、まずまず、まとまった舞台だったと思います。 音楽が玉麻さんなのですが、昔観た舞台、『パワーオブ・ピース』に似ていたな~ そんなことを思っちゃったりしました。 人数は多かったのですが、 しっかりした柱の三人がいるので、それほど違和感は無かったかな? タップも見応えありました。 できたら、落ちこぼれ(?)役の数人をもっと活躍させてほしかったです。 反抗して、もっと対決できるような役所にしてほしかったな。 なんか中途半端な形で終わってしまったんですよね。 ダンスのレベル的には、あんな感じかな? かなりの大所帯なので、まとめるのが本当に大変だったと思います。 簡易保険ホール、広いですからね~ うまくバランスよく、配分するのがたいへんですよ。 しかし、問題は、末永遥でしょう・・・ 気になった役者で書こうとしたけど、先に書かずにはいられません。 チラシのメインに写真が載っているにもかかわらず、 舞台に出た時間は、わずか30秒ぐらい・・・ しかも今さっき台本を読んできたかと思われるほどグタグタ。 さらに、超短いセリフを噛んでる・・・・・・ いくら他の仕事で忙しいとしても、そのくらいちゃんとやってほしいです! ほんと、舞台を一生懸命やっている人に失礼ですよ、あの態度は! 髪の毛を何度もいじくったりして、何を考えてるかわかりません。 あの登場シーンだけで、今までの舞台の流れが止まってしまうほどでした。 とにかく、最悪です・・・本人の責任なのか、事務所サイドの無理やり入り込みなのかはわかりませんが。 気になった役者片桐麗役の宗形恵実演技は、なかなか自然な演技で良かったと思います。 歌の方はイマイチかな~ 最後のメインの歌は、クチパクで歌ってほしくなかったです。 あそこは、なんとか頑張って、ちゃんと歌ってほしかった。 一回きりの公演ですし。 岸本麻衣役の柊瑠美NHKの連続テレビ小説のヒロインの子役として、 そして『千と千尋の神隠し』の千尋役の声優として、 超有名人となっています。 そしてその実力は、流石の一言。 間のとりかたもうまいし、言葉の表現の言い回し方もうまい。 今回の役は、やや、弱々しい役でしたが、とてもうまくこなしていました。 ほわほわ~んとした、とてもいい感じ。 歌はマダマダですね。これから頑張ってほしいです。 岡田沙耶加役の石川友里恵さん。歌は抜群に良かったです。 なぜかな~と思ったら、 『プレコシ』というアイドルグループのひとりだったみたいですね。 今はもう解散してしまったみたいですが・・・ 演技も、とりあえず無難にこなしていました。 田村亮一役の竹島利仁男性の中では、この人が一番印象に残りました。 なにより、まず歌がうまかったです。 騒いでいる子供たちも、この人の歌声で静まる、時もありました。 出番的に、あまり多くないので演技をどうこういえるレベルではありませんが、 まぁ~まぁ~だったかな? でも、それを上まわる歌声には、本当に心暖まるものがありました。 総括もっと落ち着いて、 静かに観られる状態であったら良かった、それに尽きます。 内容的にも面白い場面があったと思うのですが、 なかなか頭に浮かんでこない。 舞台自体は面白かっただけに、末永遥の意味不明登場には閉口。 もちろん、セントラルという理由もあるけれど、あまりにも怠慢。 結末が唐突というのも、イマイチかな。 もう少し掘り下げても良かったけど、 それは上演時間の制約があったかもしれません。 キチッとした2時間ぐらいの舞台なら、もっと良かったかもしれないですね。 ※敬称略 |