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ミュージカル「ココ・スマイル2」~約束の金メダル~再々演(2001年秋)観劇感想

満足度星星星空星空星
公演時期 2001年11月2日~3日 3回公演
会場 ティアラこうとう 大ホール
演出・振付 桝川譲治
作曲 水野良昭
脚本・作詞 堀美千子
振付 ウメダヒサコ・羽永共子
照明 飯塚登
音響 実吉英一
舞台監督 沢麗奈
舞台美術 斎藤浩樹

あらすじ

高槻真琴は元長距離の選手。 しかし、トレーニング中、父が自分をかばったために帰らぬ人となってしまう。 それをきっかけに、彼女は陸上から遠ざかっていた。 「駅伝」で県大会出場を目指すために、 春野町と夏川町の選手が合宿を行うことになりました。 春野町チームに所属するはずの高槻真琴。 仲間は参加をうながしますが、彼女はそれを拒み続けます。 そんな時、どこからともなく、可愛らしい小さな少女、ココが現れた。

観劇感想

前回も大好評だった、ココスマイル2の再々演です。 今回は、場所をティアラこうとうに移し、さらには生バンド使用しました。 で、です・・・ ひとつ思うのは舞台が広いなぁ~ということです。 新国立劇場小ホールの一番前と「ティアラこうとう」の一番前とでは、 まったく違い、舞台との距離が遠く感じました。 広い舞台なので、三人で歌を歌っているところは、 かなり寂しく感じました。 さらにはセットと呼べるようなセットがない、本当に寂しいです。 舞台が広いぶん、全員でのダンスは、 まぁ、迫力があって良かったですけどね。

ただ、上手い人とイマイチの人の差が激しすぎて、 けっこうバラバラでした。 オーディションの段階でいろいろあったみたいですから、 仕方ないですけど。 生バンドも、そんなに必要ではないかな? バンドの人が間違えてしまい、歌えなくなってしまうこともありましたね。 あれは、ちょっと残念でした。 バンドの音が大きくてセリフが聞きづらいところもありましたし、 難しいですよね、いろいろ。 ただ、別方向の解釈としては、生バンドで歌えるというのは役者にとって光栄なことではあります。 そういった部分に関しては素晴らしい取り組みだとは思います。少し改善の余地があるかな。

そして、やはり人が多すぎ。 やっぱり、もう少し人数を絞ってやってほしかったです。 誰が誰だかわかりにくかった。 水浦コーチとマコトとのダンス(?)シーンは、 かなりHっぽかった。これはどうなんでしょう?

気になった役者

マコト役の須藤温子

演技も上手いし、歌も良いです! ダンスは・・・これは無しということで(笑) 歌いかたも感情がこもっていて、表情もうまくつけていました。 私的には満足です。

ハヤセ役の真代

元南青山少女歌劇団の人みたいですけど、 演技、歌、ともにまずまず良かったです。 前にハヤセをやっていた酒井亜沙美ちゃんぽかったです。 ただ、意外に出番が少ないので、 途中でいたのかどうか忘れることもありました(笑)

山木コーチ役の吉川恭子

演技が抜群なのは言うまでもなく、その歌声も素晴らしいです! 坪井美奈子さんに注目していたのですが、 それを吹き飛ばすかのような素晴らしい演技でした。 劇団の実力は「こうなんだっ!」って言ってる感じ!

沢村沙代子役の、坪井美奈子

アルゴミュージカルの常連。かなり期待していたのですが、 その予想を裏切ることなく、素晴らしい歌声でした。 ただ、普段の声が僕のイメージしていた声とは違っていたので、 ちょっと違和感はありました。 声質が野太くなった感じ。歌っている時は、違うんですけど。 昔のイメージがあるのかな?

ココの川田志織

笑顔全開で、さすがでした! ただ、今までココの子は、だいたい小さかったので、 ちょっと大きく感じました。 それしても、足長いです! 歌は、イマイチかな~ 感情とかいれてないこともないんだろうけど、 常に笑顔のイメージがあるため、すごく淡々とした歌いかたでした。 「まぁ、上手いね~」そんな感じで終わっちゃう。

なんか主役ってイメージがないみたい。 サラサラ~と流されていっちゃう感覚。 これからは、笑顔以外にも、複雑な表情を表現してほしいな~ ただ、ダンスの時の笑顔は最高です! あれはみんな注目してしまいます、あの笑顔は!

ハドソン・アリア、高瀬友規奈

やっぱり!って感じ(笑) 登場と同時に鋭い目つきの友規奈ちゃんには笑いました。 ああいう役をやらせたら天下一です! ダンスは二人とも迫力あって、最高でした! 歌声も、二人とも客席までよく聞こえます。 これは流石! 惜しむらくは、もっと活躍してほしかった! これも人が多すぎたせいかも。

エル役の保泉沙耶

元アニーズということで期待していたのですが、 僕的にはイマイチでした。 歌はたしかに上手いですけど、 胸に響くような歌い方ではありませんでした。 なにより、前回の勝目雪菜ちゃん、前々回の石井香澄ちゃん。 この二人が、本当にか弱そうなエルを演じたため、 沙耶ちゃんのエルは、正直見劣りします。 もっと弱々しさを見せても良かったと思います。 ダンスを踊っている時の表情もイマイチでした。 これから、もっと頑張ってほしいな。

コバト役の安島丹希

当時キリンプロ所属なので、かなり人気みたいですね、彼女は。 歌は、まだまだかな? 志織ちゃん、沙耶ちゃん、そして丹希ちゃんの3人で歌うところは、 ちょっと歌唱力の無さが目立っていました。 演技は、まぁまぁかな? 個人的に、コバト役は深谷えりかちゃんの、 気の強いコバトが好きなので(笑) そのイメージがすごくあります。 だから、まだ丹希ちゃんコバトは弱々しい感じ。 でも、ルックスがいいから、きっと人気出るんでしょうね~これから。

クルミ役の森谷明日香

けっこう有名らしいです。 ただ、初日はガチガチで表情すごく固かった! 徐々に、慣れてきましたけどね。 ダンスはなかなか良かったですけど、 ダンス中の表情はまだ固かったかな? でも全体的に、無難にこなしていました。

サコ役の玉手瑞希

真面目そうな、女の子というイメージです。 ダンス中の表情はとても笑顔で、見ていて好印象でした。 ただ、演技の部分ではまだまだかな? 補欠に落ちた落胆、そして気を取り直してみんなのために頑張る。 そのメリハリが感じられませんでした。

モトカ役の児玉まりな

プニプニしていて、とってもかわいいです! それでもってダンス上手です! ポワポワ~ンとした演技も、なかなか面白かったですね。 本人そのままってのもあるけど(笑) ひとりぐらいは、こういうタイプ入れてもいいかも!

ウキ役の池田沙耶伽

アンサンブルの中で一番小さい女の子です。 表情も豊かで、ダンスも俊敏で良かったです! この子がチカ役でも良かったな~ アンサンブル(?)の中では、一番この子が 目立ってました。

イチコ役の松田実里

全体的に一番心に残ったのは彼女。演技、本当に上手になりました! すごく複雑な感情表現とかもこなしていたし、 ダンスも表情豊かに踊っていました。 せつなそうな歌声もまた魅力。 今回の出演者の中でナンバーワンだと、僕は思います。 彼女が最後にまとめ役として発言する理由も、うなづけられますね。

総括

千秋楽最後のフィナーレ、これがグタグタ。 あれは見てるこちらが悲しかったです。 ふつうはダブルキャストなので、ダブルのココやハヤセ、マコトが登場して、 一瞬の夢空間を作りあげるところなんですけど、 今回はダブルじゃないし、意味もなく思い思い勝手にダンスをしているだけ。 か・な・り、残念でした。 ココスマ・・・まだ続けるのかな? 非常に不安になってしまいました。

※敬称略
キャスト表