◆  『東京メッツ』

◆公演時期   2004年8月24日〜26日
◆会場 東京プリンスホテル 2Fプロビデンスホール
◆構成、演出、振付 中村 龍史
◆美術 大田 創
◆美術進行 嶋田 和浩
◆照明 勝柴 次朗/柏倉 淳一
◆音響 今村 太志
◆舞台監督 村田 明
◆音楽監督 須藤 伸
◆ヘアメイク 片山昌子

観劇感想

東京メッツを初めて御覧になる方に一言。
「演劇ミュージカルではなく、レビューに近い舞台です」
ブッフェ(食事)付きで9000円です・・・
食事が1時間15分、ショーは約1時間15分くらいでしょうか?

では本題。

主力メンバーが遠征中、
さらには新メンバーのオーディションも兼ねているということもあり、
かなり斬新なメンバーの起用方法が見られました。
とはいうものの、重要な場面では桜井美紀ちゃんが多数起用されました。
エースですからね。

まずはリトルメッツから。
いつものユニホーム姿でないため、誰が誰やら、ほとんどわからなかったです。
帽子の影からのそぐ表情から、なんとか判断する感じでした。
ここは残念だな〜

1曲目が、いきなり『UNCHAIN MY HEART』のナンバーだったのでビックリしました。
でもこれを聞いた時点で、
「おそらく、東京メッツとの比較をさせるために歌うんだな〜」
と、予測はできました。
紹介する役に内野明音ちゃんが指名されたのにもビックリ!
リトルメッツのリーダーなのか?(笑)

続けて『Savior』『The Fighting』
『Savior』はたしか4人。
半田杏ちゃんと、今井仁美ちゃんと、志村比芽子ちゃんと小南千明ちゃん。
一応、半田杏ちゃんがメインソロという感じです。
東京メッツでは、久保沙耶香さんが担当しているところです。
う〜ん、リトルだから、こんなものかな?というのが印象です。
久保さんの、あの迫力ある歌声を杏ちゃんに求めるのはちょっと無理があった。
でも、杏ちゃん、すっごく頑張ってました!
声量がすごくあるわけではないけど、落ち着いた雰囲気で歌いあげていました。
存在感としては、久保さんに通じるものがありますね。
歌の表現力はまだまだだけれど、とても良いものを彼女は持っています。

ファンとしてソロが多いのはとても嬉しいのですが、
あまりにも彼女に依存すぎるのはどうかな〜と思います。
人数が固定されすぎていて、他のリトルメッツの出番が少なすぎです…

今井仁美ちゃんも、頑張ってました!
清純で、ルックスが可愛らしいのは前々からですが
可愛らしさだけでなく、最近はカッコ良さ、セクシーな雰囲を出そうと頑張っています。
歌はまずまずでしょう。
キーが高い音ばかりなので、たいへんだったことと思います。

英語の歌詞のため、発音等、多少は知識が必要になります。
彼女が選出された理由のひとつかもしれません。
今回はダンスの方が印象的でした。
流れある、難しいダンスを無難にこなしていたと思います。

志村比芽子ちゃん。
彼女はダンス。
すごく目立っていました!
長い髪の毛とマッチして、見栄えがあります!
リトルメッツに、彼女は絶対必要でしょうね。

一番驚いたのは、小南千明ちゃん。
おそらくリットルメッツの中でも、声量はトップクラスでしょう。
すごい歌声にビックリ!
最初、誰かわかりませんでした(汗)
歌唱力あるし、今後に大期待ですね!!

東京メッツ

いきなり『真っ赤なIMPULSO』ナンバーだったので、
たしかに驚きました。
いつもエンディングで歌う曲ですから。
新人さんを早めに起用し、観客にお披露目する意味合いもあったのでしょう。

『宇宙遊泳の気分』桜井美紀ちゃん。
前は太田彩乃ちゃん、長谷川桃ちゃんが歌った曲です。
まぁ、桜井美紀ちゃんが歌えば安心でしょう(笑)
歌、ダンスともに申し分ありません。

『コーヒールンバ』では玉手みずきちゃんと佐達ちはるちゃんのソロ。
玉手みずきちゃんは、本当、正統派アイドルな感じでいいです!
佐達ちはるちゃんも、歌唱力が抜群!こんなに歌うまかったんだ〜!
再認識しました。
後述しますが、藤森えいりさんとの『遠くのトンビ』の歌唱力は抜群でした!

『DAN DAN DAN』では、
久々に、松本有希子ちゃん、今井沙那恵ちゃん、中島由香利ちゃんの3人がそろいました。
3人とも可愛い〜!!
私的に好きな子が3人も出ているので(爆)
大満足です!
特に今井沙那恵ちゃんは、自分が観ている中では抜群に喉の調子が良かったです!
声量もバッチリだし、歌声も良かったし、すべて良かった!
でも、喉の調子やばかったらしいです(本人談)
やっぱりプロ。舞台場では微塵も感じられませんでした。

『Honey Honey』では、全身タイツが登場(笑)
花と蜂のコスチュームです。
誰が誰やら、さっぱりわからなかったです。
で、ソロは松本有希子ちゃん。
声量感ある歌声ではないけれど、可愛らしい歌声で頑張ってました!

『遠くのトンビ』
藤森えいりさんと佐達ちはるさんのソロですが、ここはすごく秀逸!
二人とも抜群に歌がうまいし、聞きごたえありました。
意外とここのナンバー、印象度高いです。

『恋の魔法』
今回は、エース桜井美紀ちゃんと、玉手みずきちゃんのコンビ。
う〜ん、玉手みずきちゃん大好きだけど、
桜井美紀ちゃんと比べると、明らかに声量不足。歌が弱いです。
特に二人がいるとそれが賢著にあらわれるんですよね。
美紀ちゃんがすごいのは言うまでもないことなのですが、
彼女におんぶにダッコという感じでした。
次回、頑張ってほしいです。

『small angel』
松本有希子ちゃんのソロ、そして彼女のための歌です(笑)
そのまんまの歌詞で笑えます(爆)
とにかく、マツユキがかわいいです!
女子校生のかっこうが凄く似合ってます!
これだけでもベタ惚れ!
ただ、正直、歌唱力はもう少しほしいです!
前回よりも良くなっていることは、わかります。努力したことでしょう。
でも、もう一息、頑張ってほしいな〜!

『あなたのココロ』
中島由香利ちゃんと、今井沙那恵ちゃんのソロ。
沙那恵ちゃんの歌がいいのは前述しましたが、由香利ちゃんの歌もいいんです!
アイドルチックな顔だちだけでなく、ちゃんと歌唱力がともなっているんですよね、彼女は。
久々に彼女のソロを聞くことができて嬉しかったです。

『Tango so soul』
今回のソロは高倉佳奈子さん。
う〜ん、ハッキリ言ってかなり厳しいです。
頑張っていることは認めます!でも……
スレンダーだし、色気は薄いし、声量も無く、歌に迫力も無く、観ていて苦痛でした。
あまりにも痛々しくて、バックダンサーの方ばかり観ていました。
実験的に、そしてチャレンジの場として起用されたことは重々承知ですが、
高倉さんは無かったですね。
なんとなく、ハキハキしたスポーツウーマンタイプのイメージがありますから。
このメンバーなら、藤森えいりさんでも良かったじゃないかな〜?と思います。
歌唱力はまだまだかもしれないけれど、
雰囲気やセクシー度からいったら、彼女の方が似合いのような気がします。

『看護婦ロック』
正直、パワー不足だと思います。
やはり遠征中のメンバーがいないときついことが、
このナンバーで証明されてしまいました。
今井沙那恵ちゃん等、かなりシャウトして頑張っていましたが、
全体的には迫力がありませんでした。
看護服を脱いだあとの衣装は、フワフワで可愛らしかったですけど。
ただ、新人をソロでかなり使っていたので、オーディション的意味合いも含まれるのでしょう。

『The Fighting』
水野江莉花さんのソロ。
やってくれますね!さすがに安定した歌声を披露してくれます。
髪をショートにしたんですね。
悪くないですよ。すっごくいい感じです!

『白馬の王子様、気をつけて!』
前回、長谷川桃ちゃんが歌っていたパート、
「空に、スターライト〜!」
のところを、今回は今井沙那恵ちゃんが歌っていました。なんだか感慨深いです(涙)

その他の気になった役者さんは……

古川英利子ちゃん。
ごめんなさい。あまりチェックできませんでした〜!
2、3回観られる機会があれば良かったのですが、1回だけでは無理です。
のどの調子が今回はかなり悪かったとのこと。
そして……いろいろあったようです。
この悔しさをバネに、ぜひ次回頑張ってほしいです!
明るくて、なかなか面白い性格の女の子です。
ぜひ応援してあげてください!

秋元麻衣ちゃん。
背が高くなりましたね!
『GANg』の時よりも、はるかに背が伸びています。
けっこうチェックしてましたが、なかなか出来は良かったと思います。
ダンスの時の存在感がけっこう印象的でした。
表情付けも、頑張っていたと思います。

総括
水野江莉花さん、桜井美紀ちゃん、佐達ちはるさん、藤森えいりさん、玉手みずきさん、
今回は、このあたりが主力でしょう。
新人メンバーと兼ね合いもあり、たいへんだったことと思います。
やはり全体の出来自体は、パワー不足の感があります。

東京メッツの新人さんの年齢と、リトルメッツに在籍しているメンバーの年齢。
ここも気になります。リトルで年齢が高いのも問題ですからね。
本人たち自身が、いろいろ考えてくるでしょう。


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