◆  イマジン・ミュージカル 『アルプスの少女 ハイジ』 2004年1月

◆公演時期   2004年1月9日
◆会場 東京 武蔵野市民文化会館
◆演出・振付プラン 田村 連
◆構成・演出・振付 イマジンミュージカル
◆音楽 山口 秀也
◆美術 谷垣 育子
◆照明 池亀 誠一郎
◆音響 戸田 雄樹
◆衣装 神場 靖江
◆舞台監督 道場 禎一

あらすじ

幼い頃に両親を失ったハイジは、
アルプスの山に住むおじいさんと暮らしています。
山羊飼いのペーターとともに丘を駆け回ったり、山羊と遊んだりと、
山の子として楽しい日々を過ごしていました。
そんなある日、ハイジはデーデおばさんに連れられて、
フランクフルトという遠い街に住む、
ゼーゼマン家に引き取られることになりました。
そこでハイジは、足が不自由で外に出ることができない孤独な少女、
クララと対面することになります・・・
(前回のパンフレットより一部抜粋)


観劇感想

公演前に、いきなりイマジンミュージカルのラストの曲、
『We Love Musical』(キミと、キミとキミと〜!って歌)
を一緒に踊りましょうと言われたので焦りました(笑)
「えっ!踊るの?!」とかなり驚きましたが、
じつのところ、踊りというか・・・振付です。

ハイジの夢の世界で、クララが歌う場面ですが、
ちょっとエコー聞かせすぎかな〜と思いました。
現実と夢とを区別させるためのエコーであることは言うまでもありませんが、
山川恵里佳さんの歌唱力があまりにもすばらしく、
逆にそのエコーが邪魔になっちゃうんですよね(笑)

前回は、たしか2幕冒頭で『クララが立った〜!』
という夢から始まったのですが、今回は演出を変えました。
『クララが立ち上がりそう〜』という感じです。
アンケート等で指摘されたのでしょうか?
クララが立ったというのは重要なシーンなので、
夢とはいえ、2回繰り返すことをやめたのだと思います。
私的には、前回の演出でも悪くはないと思いますが…

各シーン、ハイジ役が変わることもあり、短い感じがしました。
ただ、ハイジとセヴァスチャンの勉強のシーンは長かったように思えます。
シーンが長かったこともあり、面白くて、すごく見応えありました。
マナカナは演技の実力があるので、長いシーンの方が見応えあります。

気になった役者さんは…

ハイジ役の三倉茉奈ちゃん、三倉佳奈ちゃん。
ごめんなさい。
Wキャストでもなく、入れ替わり立ち変わり登場するので、
どちらがどちらだか判別できませんでした。
マナカナファンの方もたくさん観劇していたようですが、
判断できたのでしょうか?すごく気になります!
ただ、かなり後で気付いたのですが、
二人の髪形、右に髪を垂らすのと左に髪を垂らすので、
判別できたかもしれません。今となっては遅いのですが…

で、自分としては声質で判断しました。
ひとりはやや低く、もうひとりはやや高めの声質です。
低音の子の方が歌唱力があり、声量もあり、のびがありました。

高音の子は、歌唱力は弱めでしょうか。伸びがありませんでした。
ただ、ダンス力は彼女の方が上だったと思います。
足も上がっているし、リズム感も良かったです。

ふたりの総評ですが、役者として、演技は抜群に上手でした。
テレビの演技だけでなく、舞台上でもその力を発揮しています。
声もしっかりしていて聞き取りやすいし、
表情付けは、ハイジ役のため笑顔が多いのですが、
明るくて、とってもかわいいです!観ていてとても楽しい!
驚いたのはダンスレベル。
「こんなにリズム感があって踊れるんだぁ〜!」
と素直に感心しました。

それから、もうひとつ。
ふたりとも両腕の筋肉がけっこうありました。
演技だけでなく、ダンス等の練習の賜物でしょう。
彼女たちのやる気が、そんなところからも垣間みえます。

クララ役の山川恵里佳さん。
超〜ビックリ!
とにかく、彼女の歌唱力には驚きました!
めちゃくちゃうまいですよ!
テレビでは、明るいキャラクターでハスキーボイスのイメージが強く、
歌っている場面を見る機会がありませんでした。
透明感ある優しい歌声、しかもかなり声量があります。
心のこもった歌い方をするんですよ!
これには本当に恐れ入りました。

演技においては、普通でしょうか?
私的には、ちょっと軽い印象を受けます。
病弱の役ですが、
前回のクララ役、安藤由紀ちゃんの方が重厚さがありました。

特に『クララが立つ』という至極のシーン。
ここはちょっとインパクトありませんでした。
淡白すぎる感じ。
今まで車イスに座っていたという意識が少ない気がします。
ちょっとそこが気になりました。

ペーター役の加藤紗希さん。
やや低い声で、歌はうまいです。
もう少し、少年らしい表情があってもいいな〜と思いました。
ど〜しても、見た目、女性らしい印象が強いもので・・・
ちょっと清廉潔白、誠実すぎるのかな?
もうすこしヤンチャな感じがあってもいいと思います。
あくまで、私の好みですが、
前回のペーター役、金子友美さんの方が、
素朴な感じで良い味を出している気がします。

ペーターのおばさん、デーデ役の染谷妃波さん。
その名を聞いただけで、アルゴ好きの人にはわかります。
『真夏のシンデレラ館で』ではダイフク役。
ファイアークラッカーズ『白雪姫ゲーム』では、マチコさん役。
他にも多数出演されています。

それにしてもすごかった!
久々に彼女の演技を拝見させてもらいましたが、
凄まじいの一言!
目の不自由なおばあさん役では、
まゆげの上げ下げで表情に変化をつけ、
観客におばあさんの意思を訴えかけます。
喋り方も本当におばあさんそのものでした。
観客も、これを演じている役者さんが若いってこと、
たぶん気付かないでしょうね。

おばあさん役として登場するすべてのシーンに、
彼女は90度、腰を曲げて登場します。
もちろん、その格好のまま踊ります。
地味ながら、相当たいへんだったことと思います。

演技力もさることながら、歌唱力。
抜群ですね!!
プロの役者さんなので、当然と言えば当然の実力なのですが、
うなりを伴うような声質と伸びのある声は、聞きごたえ満点!
特にアルムのおんじ役、石橋俊二さんとのかけあいは秀逸!!
聞き惚れました・・・

ただ、おばあさん役がすごすぎて、
デーデ役の印象が薄れてしまった(汗)

ロッテンマイヤー役の新田恵利さん。
どんな感じになるのか、ひじょう〜に不安だったのですが、
予想通り、不安が的中してしまいました(涙)

説教くさくて、スパルタ教育のロッテンマイヤー。
演技的にはしやすいほうだと思うのですが、ちょっとイマイチでした。
パワー不足。ひとりだけ浮いている気がします。
演技も、なにかドタバタやっているという感じ。
歌唱力も、元アイドル歌手ということもあり期待していたのですが、
かなりイマイチ。全然胸に響いてきません。
過去の威光も、色あせてしまった気がします。

アルムのおんじ役、石橋俊二さん。
重厚で頑固なおんじ役を、十二分に演じられました。
歌は、低音の魅力が光ります。
ただ、前回よりも今回は出番が少ないかな?

セヴァスチャン役の大橋忠弘さん。
明るくおとぼけキャラのセヴァスチャンですが、
今回も会場の爆笑を誘っていました。本人は、さぞ大満足なことでしょう。

アンサンブルにはたくさんの方が出演されていましたが、
まったく把握できませんでした(涙)
小さい子で何人か気になった子もいたのですが、
誰が誰やらわからずじまいです…

そうそう、思ったことは前回ハイジ役の小崎愛美理ちゃん。
今回はヤギ役です。
かなりショック……

表情がコロコロ変わって、さすがに表情付けや演技はうまいです。
がっ!!
ハッキリ言いますけど、着ぐるみ似合ってないです・・・
ヤギさん、全然可愛くない・・・
やっぱり、素顔の方が256倍かわいいんですよ〜!!
ヤギ役だって、役のひとつ!一生懸命やるのは当然のことです。
ただ…なぜか涙があふれるんです・・・・・
次回、また頑張ってほしいな。

総括

三倉茉奈ちゃん、佳奈ちゃんの、
演技、ダンスレベルはかなり高いものがありました。
充分に見応えあります。
さらには山川恵里佳ちゃんの歌唱力!
これは聞いておくべきでしょう!
もちろん、染谷妃波さんの演技にも注目です。
家族向けとして、とても楽しく、見応えあるミュージカルでした。

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