◆  『フレンズ 〜ガラクタ怪獣のなみだ〜』(Kヴァージョン)

◆公演時期   2003年12月29日〜2004年1月5日
◆会場 新宿 シアターサンモール
◆演出 桝川 譲治
◆脚本/作詩 長田 育恵
◆作曲 水野 良昭
◆振付 紀元 由有
◆舞台美術 南 雅之
◆照明 中山 仁
◆音響 戸田 雄樹、相川 幸恵
◆舞台監督 沢、麗奈、櫻岡 史行
◆制作 加藤 伸子

あらすじ

そらは、お母さんと一緒にこの町にやってきました。
でも、新しい学校になじめず、塾でもイジメにあってしまいます。
そんな時、そらは町外れの工場に迷いこみました。
そこで出会ったのは怖そうなおじさんと、個性あふれる仲間たち。
おじさんは、そらに仕事を与えます。
「この工場のどこかに眠る、オモチャの怪獣を修理してくれ」
そらは怪獣を探し始めます…

怪獣を見つけることによって、今、そらの心の歯車が動き出しました…
(パンフレットより一部抜粋)

観劇感想

ジョーズカンパニーの新作!すっっっごく楽しみにしていました!
ココスマシリーズとは一区切りをつけての新作。
演出等、いろいろな部分でココスマとは変わっています。

まず思ったのはセリフの長さ。
主役の女の子や一部の子ではありますが、
かなり長いセリフがありました。
これは覚える方たいへんだな〜と率直に思いました。
ココスマでは、ここまでの長ゼリフ、無かったと思います。

次に内容の深さ。
深い、話が深いです!
単純に「イジメは良くない!」と一言でいうのではなく、
そこに至るまでの布石、過程、派生、飛び火など、
充分にねられた脚本だと思います。

さらには両親の離婚、
しかも父親の愛する女性が、知り合いの子の母親。
うわっ、深い!昼メロのような感じです(笑)
今の子は昔と違って情報に富んでますから、
こういった内容もすぐに自分の中で消化できるのでしょうね。
ちなみに、この後、ノゾミとそらは姉妹になったのかすごく気になる〜!

イジメの伏線が多数あり、ちょっと混乱しそうになりました。
誰と誰が仲良しで、この子とこの子は微妙な関係…
慣れると大丈夫ですけどね。

全体的に照明は暗かったです。
工場を意識しているため当然なのですが、
遠くから舞台を見ると顔が暗く、ちょっと判別が難しかったです。
そんなこともあり、私としては、1幕は誰が誰やらわかりませんでした。
2幕があがって、ようやく、パンフレットの写真と名前が一致した感じ。

今回は、演技、歌、重要視でしょうか?
ダンスシーンが少なかったのは残念です。
譲治さんの出番も少なかった(涙)
他のお仕事とか忙しいこととは思います。
でも、久々に最初から善人役ですよね(笑)

ノゾミの命令で、そらが無理やりアキラを嫌いになるところ。
かなり無理やり〜な感じがしますが、
もえこちゃんがやっていると、それもアリかなと思えます(笑)
これはもえこちゃんワールドのせいなのか!(爆)

気になった役者さんは・・・

途中でも述べますが、
2幕になってようやく名前と顔が一致した子もいるので、
後々修正してくつもりです。

今回、本当にみんなうまいです。
ちょっと…う〜ん…って人はいませんでした。

主役、そら役の小泉もえこちゃん。
本当の性格はわかりませんが、このそら役にピッタリでした!
素朴な雰囲気がとってもいいです!
ちょっとおどおどしたところなんて、
こちらがむずがゆくなってしまいます(笑)
やや演技的に大げさな部分もありますが、
私的には全然OKですね。それがもえこちゃんらしさだと思います。
演技が上手い下手という部分ではなく、
役柄としてピッタリなのが好印象でした。

そら役は、長い台詞が本当にたくさんありました。
たいへんだったことでしょう。
たぶん、初日は噛まなかったと思います。
立派です!
最初に観た時は、少し口調が早いかな〜と思いましたが、
後半は慣れたせいか、特に違和感は感じませんでした。
というか、もえこちゃんにハマった(笑)

歌唱力はまずまずでしょう。
おそらく、1幕はパワーおさえてますね。
2幕のセリフもあるし、1幕で声量を使ってしまうとたいへんですから。
2幕の歌唱力は、1幕とは別人(汗)

ダンス、そしてリズム感は抜群です。
最後のダンスシーンになって、その能力を発揮します。
本当は、もっと早めに観たかったけど(笑)

そうそう。蛇足ながら、
当サイトの児玉まりなちゃんに雰囲気似てます(笑)
喋り方とかそっくりなんですよ!
その部分でちょっと笑った(爆)

初めてのミュージカルだそうですが、十二分に大役を果たしました。

ノゾミ役の長屋光紗さん。
私が考えるに、この舞台の中で一番難しい役でしょう。
仕掛け人、いわゆるラスボスです(ちょっと、変な言い方ですが)
真面目な優等生と、影でコソコソと意地悪なことをする性格最悪女の、
二面性を持ち合わせる役です。
両親が離婚、等のいろいろ複雑な背景があるゆえの、
性格の変化ではありますが。

演技的に頑張ってはいます。
後半の冷淡で淡々としたセリフも聞きごたえありました。
ただ、やはり演技の部分においては、他の子にはやや劣るでしょう。
他の子の演技力に押されるところも見受けられます。
他の子の演技のパワーに負けないで、打ち返してほしいですね!

歌は・・・・まずまずかな?
歌うナンバーが多いので気になるところではありますが…

アキラ役の斎藤彩夏ちゃん。
前も彼女を観劇した時、風邪をひいてたんですよね。
で、今回も風邪をひいていました。
途中でどうしても我慢できなくなり、咳を出してしまうほどですから、
相当苦しかったことと思います。
なにより、斎藤彩夏ちゃんは、いろいろなお仕事をされていて、
本当に大変だと思います。
風邪を引くなと言われても、
いろいろなお付き合いもあって難しいでしょう。
ご苦労、お察しします。

ハスキーボイスにさらにハスキーが加わっているため、
歌唱力は微妙だな〜

演技は、うまいです。かなりこなれている感じ。
アキラという役は、性格も漠然としていて、
どう演じるのか難しかったことと思いますが、
彩夏ちゃん独自のアキラ役が演じられました。

イクミ役の西島来美ちゃん。
う〜ん、かなりいい!
ココスマ3の時もかなり良かったのですが、
今回久々に見て、ダンス、歌、演技、セリフ回し等、
すべてにおいてパワーアップしている感じが見てとれました。
ルックスは元々可愛いのですが(笑)
特に演技、セリフ回しがしっかりしています。
演技をこれだけしっかりしていると、何をやらせても安心な感じ。
ただ、初日はマイクの不備があって残念でした。
にしても、すごく印象に残りましたよ、今回の彼女は。

ひな役の池松亜美ちゃん。
全然知らない女の子ですが、うん、しっかりしていますね。
まだ小さいので、演技演技しすぎるのですが、
それほど違和感はありません。
喋りや発声もすごくいいです。
かなり重要な役ですが、頑張りました!
ダンス良く見なかった!今度ちゃんと見ま〜す!

りんこ役の田中みいやちゃん。
私は良く知らないのですが、あるところでは有名みたいですね。
気の強いお喋り役ですが、
セリフがしっかりしていて聞き取りやすく、演技も上手でした。
ダンスは・・・・・微妙かな?

マキ役の石井海帆ちゃん。
意外といい!
表情もいろいろ変化するし、リズム感もあります。
面白い存在ですね。
不思議と存在感ある子です。

スモモ役の近藤亜紀ちゃん。
この子も小さいのにすごくしっかりしています。
演技も良かったです!

カヤ役の遠野花林ちゃん。
ハッキリ言って、主役以外では一番美味しい役がこれでしょう(笑)
一番悩んだりしてますから。
で、花林ちゃんですが、抜群にいい!
セリフはすごくしっかりしていて聞き取りやすいし、
演技力もかなりあります。
特筆すべきは、歌唱力。これは誰が聞いても満点ですね。
素晴らしいです。
歌唱力という点においては、聖ちゃん、彩花ちゃん、直子ちゃん、
そして花林ちゃんが印象に残ってます。
彼女はこれからまだまだ伸びるでしょう。

たまき役の池内菜々美ちゃん。
ごめんなさい。まず、菜々美ちゃんがどこにいるか気付かなかった(涙)
『リボンの騎士』のチンク役をイメージしていたので、
あんなに大きくなったんて思わなかったんです!
気付いたのは、2幕からでした。今度はちゃんと見ます!
でも演技力については抜群。セリフ回しもバッチリでした!
もう一回、見直します!

ミツル役の荒居直子ちゃん。
直子ちゃん、ミツル役だったの〜!彼女も2幕から気づきました。
ごめんなさい。
ちょっとだけ印象変わりましたね。
ジョーズカンパニーではベテランです。
演技もしっかりしているし、セリフ回しは秀逸。
彼女は声もハッキリしていて、とても聞き取りやすいです。
流れるような口調ですね。
歌唱力も抜群!前よりも、さらにうまくなりました。

ユウカ役の斉藤世菜ちゃん。
ごめんなさ〜い。世菜ちゃんも気付いたの2幕からでした。
彼女をふくめて、三井麻由ちゃん、田中満里菜ちゃんのいじめ役、
これはかなり上手かったと思います。
すごく嫌な感じがでていました。
イジメ役だと、
どこかしらに、自分たちの優しい部分が残ることもありますが、
この3人においては後半の誤解がとけるまでは、
ずっと悪人のイメージがありました(笑)
でもこれって、重要なことだと思いますよ。

世菜ちゃんは、とりたててセリフが多いわけではありませんが、
セリフ回しもしっかりしていたし、いじめ役の演技も頑張ってました。

足が長いし細い!これはけっこう印象に残りました。
それから、彼女は近くで見たほうが可愛い(笑)
遠くだと良くわからんです。

みなみ役の三井麻由ちゃん。
ルックスはとても可愛らしいですが、今回はイジメ役。
イジメ役のリーダーではないけれど、
ノゾミの次に、憎たらしい演技ができてました(笑)
迫力ありましたよ!
セリフもしっかりしているし、見応えありました。

ふうこ役の田中満里菜ちゃん。
小さいけれど、イジメ役しっかりできていました!
これからも悪役狙えます(笑)
それだけ演技がしっかりしていました。
セリフも聞き取りやすかったです。

ワカ役の関谷彩花ちゃん。
彼女もジョーズカンパニーではベテランです。
ココスマシリーズに続いての、フレンズの舞台、
どんな感じになるのかとても楽しみでした。

う〜ん、あえてひとつ、突っ込むいけどいいかな?
なぜシングルなのか?!
一応、工場にいるメンバーの中のリーダーではあるけれど、
シングルでやるほどのものではない気がします。
だったら、カヤ役やらせてあげたかった(笑)
おそらく、功労の意味合いも含まれているのでしょうね。

演技的には問題無し。うまいですよ、彼女は。
一番印象に残ったの歌唱力!
ビックリ!かなりうまくなっています!
しかも、やや低音の響き!ここが驚き!
これは相当練習したでしょう。
前はここまでうまくなかった(爆)
女性が低音で歌うと、本当に胸に響きます。
心に残る感じ。
まっ、もちろん、高音には高音の魅力があるのですが…
彩花ちゃんの歌声には、ほんと驚きました。

梢役の安藤聖ちゃん。
凄すぎ!
まっ、プロですからね。
低音の魅力ある歌声はすばらしいの一言。

歌とはちょっと関係ありませんが、
新人のアナウンサーは、喋りの時、高音で喋ることが多いんです。
それがベテランになるにしたがって低音になるのです。
小宮悦子さんしかり、安藤優子さんしかり。
そういった低音の魅力を、今回、聖ちゃんが発揮してくれました。
関谷彩花ちゃんも低音の響く歌声でビックリでしたが。

演技はプロなのであまりいうことないです。
自然で、地かも〜?というところも多々あります(笑)
ただ、あんまり出すぎると、
聖ちゃんが主役になってしまうので危険です(爆)
でも、彼女の演技を見るだけで、不思議と幸せになります。
そういった魅力を持っているんですよね〜聖ちゃんは。

陽一役の星芝克彦さん、幸造役の桝川譲治さん。
うわ〜ん!二人とも今回出番少なすぎ!
でも、星芝さんの何回も恋人に振られるってところは面白いです(笑)
譲治さんは、良い人役でしたが、出番が少なくてちょっぴり残念です。

総括

ココスマシリーズとは一線を画す新作でしたが、
すごく楽しめました。
もう一回観てみよう〜という気が起こります。
なかには、
「脈絡もなく、ちょっと、ひとりゼリフ長すぎるんじゃないの〜?」
という部分もありましたが、まぁ、いろいろとあるのかなと…

これだけ深い内容で、しかもダブルキャスト。
いろいろな角度から観られるので、大満足な舞台でした!


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