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「ヒロミダンスカンパニー」(第6回新人公演)感想

満足度星星星空星空星
公演時期 2003年9月27日~28日
会場 グリーンホール相模大野
構成、演出、脚本 牧野嘉守彦
舞踏監督 牧野博美
照明 高久勝
舞台監督 中村優実子
衣装 H・D・C

感想

ヒロミダンスカンパニーの新人公演です。 最近のヒロミダンスは、本当に充実しています。 大人の方はよくわかりませんが、 ジュニアだと、梅澤菜奈子ちゃん、矢部裕貴子ちゃん、仲原舞ちゃんと、 この三巨頭(なのか?!)がすごいです!これは嬉しいでしょうね。 ちなみに、愛絵理ちゃんや愛結花ちゃんも頑張ってます。

群舞が多め?

名倉ジャズダンスを見て、翌日『ヒロミ』ということで、 自分の中で違いを感じることができました。 『ヒロミ』は、どちからというと、かなり大多数の集団で、 統一感あるダンスをするという感じを受けました。 名倉ジャズダンスの方は、各ナンバーによってユニットを組むという感じです。 ここに違いがあるでしょうね。

『ヒロミ』では、色の統一感もなかなかうまく表現されていました。 赤メインや、黒メイン、ハーレムの服装の色違いなど。 ただ、集団のダンスが多すぎで飽きるかもしれません。 もうすこし人数をしぼってダンスする場面もほしいです。

丁寧なお辞儀

そうそう。初めて見た人はすぐにわかりますが、 お辞儀がすごく丁寧なんですよね。 これだけで、『ヒロミ』の高貴あふれる雰囲気を垣間見ることができます。

1部が7つのナンバー、2部がダンスミュージカルという構成でした。 ちなみにダンスミュージカルは、歌や声は無く、 身振り手振りで演技をしたり、ダンスで表現したりします。 1部ではジュニアは、ちょっとしか登場しません。 2部は意外と出番が多かったと思います。

新人公演ですが、先生が出演するところもあり、 特に2部のダンスミュージカルは、先生方がメインでした。 先生を評価しても仕方ないのですが(笑) みなさんスタイルが良く、若くて美人でした(汗) 内容の方も凝ったストーリーで楽しめました。

パンフレット

気になったことは二つ。 ひとつは、パンフレット。 フレキシブルのパンフレットでは、 登場する方の名前が書かれていてわかりやすかったのですが、 『ヒロミ』では書かれていません。 そのため、誰が出ているのかさっぱりわからないです。 たしかに観客は『ヒロミ』のダンスの関係者が多いため、 『○○先生だ~!』とすぐにわかる人もいます。 でも、できたら、一見さんのためにも書いていただけると嬉しいです。 『ヒロミ』では顔写真が載っているので、 それプラス、各ナンバーの出演者の名前が記載されていると助かります。 『あの人うまいな~』と思っても、誰なのかわからずじまいでは悲しいですから。

ダンスミュージカル

もうひとつは、2部のダンスミュージカルの舞台。 舞台のかなり奥で演技することが多かったように思えます。 グリーンホールは舞台上の前と後ろがかなり広いため、 後ろで演技されると、遠くの客席の人は見にくいです。 できたら、舞台の前の方で演じてくれると嬉しいです。

そうそう、ターンですが、首をスッと回転するのも見栄えがいいですが、 柔らかに回転させるのもまたいいですね。 『ヒロミ』は優雅で華麗なダンスだから、そういう感じなのでしょうか?

気になったメンバー

大人の人はまったく誰が誰だかわからないので、ジュニアばかりです。

梅澤菜奈子

『ライオンキング』の現ヤングナラです。 いやっ、彼女はすごいです。 今回のジュニアメンバーの中では飛び抜けてます。 ルックスはアイドル顔で抜群に可愛いですね。 しかもただ可愛いだけでなく、表情の変化がまた楽しい。 笑顔はピカ1です! 彼女の場合は、ただ表情が豊かなだけではなく、 観客に何かを訴えかけるような感じです。これはかなり異質。 彼女の恐るべきオーラをバシバシ感じました。

彼女はリズム感も抜群。 2部のダンスミュージカルでは、子役としてはほぼメイン。 センターでダンスをすることもありました。 切れのあるダンスに、あの表情・・・彼女に釘付け(笑) 思うに、とりたててここがメチャクチャすごい!!というのは無いのですが、 すべてにおいてバランスが良いように思えます。 そのバランスの良さが非常にきわだっていました。 大人の舞台の中でも、存在感ありありの菜奈子ちゃん。 今でも注目の女の子ではありますが、 これからさらに伸びるでしょう。断言できます。 それほどの迫力を、今回の舞台で感じました。

古庄さくら

正直パンフレットの写真は良くないです。 実物の方が100倍可愛いです。 ルックス的には端正な感じで、凛々しく、冷静なイメージがあります。 ダンスにも切れがあり、リズム感もいいです! 表情の変化という点では乏しいのですが、 なかなか素晴らしいものを持っていると思います。 今後の活躍が期待されます。

倉島ひかり

この子も可愛らしいルックスです。 笑顔がなかなかかわいいです。 失礼ながら口が大きいのですが、可愛らしいから全然問題ないです。 表情もかなり豊かでした。 うなずくシーンがあるのですが、 他のメンバーとは違った感じをかもし出していて楽しかったです。 ただ、正直、ダンスはまだまだ。これから頑張ってほしいです。 素材としてはとてつもなく素晴らしいものがあるので、 これからの成長がとても楽しみです。

小石川茉莉愛

本人には前に会ったことがありました。 ただ、彼女のダンスを見るのは今回が初めてです。 う~ん、正直、まだまだかな~って感じでした。 表情が乏しかったのには残念・・・ 普段、すごく明るい子なのに、ちょっとビックリ。 本当は、いろいろと表情変わる女の子なんですよ。

ダンスはまだまだですね。 気になったのは、ちょっと背中が丸く、前かがみなところ。 『ヒロミダンス』だけではありませんが、だいたいダンスやっている方は、 背筋がスッと立っています。 その印象があるので、彼女の前かがみな姿勢は残念でした。 あと、ちょっと化粧が濃かったのも気になりました。 まつげの部分とか。 次回、頑張ってほしいです。

先生を評価しても仕方ないのですが(笑) 2部主役の藤森真貴さんは良かったですね! 真面目かつ三枚目役もうまくこなす演技は、見応えありました。 ダンスの方は言うまでもなく、素晴らしいです。 ライバル役の吉行香織先生は、 ルックスが抜群、かつダンスの切れ、さらには存在感。 ひじょ~に見応えありました。まさに惚れ惚れするという感じです。

総括

私は、やはり演技が好きなので、ダンスナンバーばかりでなく、 ダンスミュージカルがあった方が嬉しいです。 今回のダンスミュージカルは、本当に素直に楽しめました。 喜怒哀楽をうまく組み込んでいたと思います。 コメディタッチの部分も良かったです。 人数が多いので、ひとりひとりを把握するのはかなり困難ですが、 清廉された集団のダンスは見応えありました。 これからの『H・D・C』の動向に、目が離せません!

※敬称略