◆  『BEST☆DREAM』

◆公演時期   2003年6月28日(2回公演)
◆会場 ギャラクシティ 西新井文化ホール
◆脚本、演出、振付、総監督 菅谷 英一
◆音楽 枝園瑞華、押川千賀、菅谷英一
◆監督アシスタント いりえあこ
◆歌唱指導 温田奈生
◆照明 斎藤 晴之
◆音響 裏頭夢(リズム)
◆衣装 菅谷英一、佐藤理沙、宮島千裕

あらすじ

飯野未来は普通の中学3年生の15歳。
彼女の夢は歌手。
しかし、いろいろな事情がからみ、父からは猛反対されます。
いっぽう、山田優子は、
東京でメリーポケッツというショーガールチームをくみ、
自分の夢に向けて、歌にダンスに練習の日々が続いていました。
しかし、彼女の父が亡くなり、故郷に帰らなければならない事態が発生。
それを発端にして、
メリーポケッツの中にも亀裂、内乱がほころび始めます。
そんな中、運命の女神のイタズラか、
飯野未来がメリーポケッツの新メンバーに大抜擢!
(パンフレットより一部抜粋)

観劇感想

初演、再演、そして今回が再々演ですね。
今回は、シャッフルキャストということで、
昼と夜でキャストが異なった役柄を演じます。

さて本題。今回はお金を頂いての公演ということで、
キャストもスタッフも、その力量が問われる舞台となります。
チケット代を払っているわけですから、
お客様に納得していただく舞台を提供してもらわないと・・・

プロローグというか導入部分。前回とは違います。
悪くはないけど、これが後半につながっていることに、
お客さんは気付いているでしょうか?
というのも、後半、メリーポケッツ8人全員で歌う場面がありますが、
曲が終わったところから始まります。
ここが一番最初の部分とつながるのです。
最初は「アクシデントか、なにかかな?」と、私も思っていました。
他の観客もザワザワと動揺していましたし。
ただ、よ〜く考えると、前半部分につながっているんですね・・・・・
頭の悪い私は、2回目にようやく気づきました。
時系列がバラバラになるので、
ここはわかりやすくした方がいいな〜と思います。

マイクの調子が悪かったり、マイクが取れてしまったり、
スポットライトがうまく当たっていなかったり、
残念なところも数多かったです。
ど〜してもそちらのことが気になってしまい、
舞台の方に集中できないところもありました。
次回から頑張ってほしいです。

リーダーという重荷に耐えかね、
金城早苗がパニックを起こし悲鳴を上げるのですが、
ここはいらない気がします。さすがに悲鳴をあげるほどのことかと……
悲鳴というより『もぉぉ〜!』と、
自分にカツをいれるような気合表現の方が、いいような気もしますが…

早朝の父と未来の会話ですが、正直、よくわからなかった(涙)
二回目、喫茶店での会話もよくわかりませんでした(激涙)
ただ、喫茶店に来ているお客の演技が良かったですね!
そっちの方が印象的。

今回は、いまいちメリーポケッツの性格付けがわかりませんでした。
自己紹介の時に、もうすこし詳しく説明してもいいと思います。
自己紹介ナンバーでもいい感じ。
前回の望の、妖精さんのお話は楽しかった(笑)

ちょっと忘れましたが、
たしか、早苗と明日香が和解をして握手をするシーン。
左手でした。
ボーイスカウトでは、親しみの情をあらわすため、
「左手の握手」の挨拶をするんですね!
なんでも、ベーデンパウエルという人が、西アフリカでの戦役中、
1896年にアシャンティ族との戦いにおいて、軍門に下った敵の首長が、
左手での握手を望んだ(アシャンティ族の風習で、
首長と最も信頼されている者との間にのみ交わされる特別なしるしであった)
ことから、ヒントを得たらしい。
勉強になった……

学校での愛と逸見のナンバー。これは両チームともに良かったです!
次回も続投希望!すっごく楽しかった!

今回は、優子が田舎に帰っても、
歌の勉強をしているというエピソードがありました。
ここはとてもいいですね!
後に関係する、お母様の深い意図が垣間見えます。

教室の場面。
YAMAさんが最前列でいますが、もっといかしてほしかったです。
こういうキャラって、ひじょうに重要だと思います。
『いつ仕掛けるんだ〜!』と、
自分の中で用心していたのですが、結局何も起こらずじまい。
もったいないですよ〜!すごくいい素材なのに。

最後のエピローグのエンディング。
ここも前回と同じですが、私は大好きですね!

でもって、キャスト個人のことをお話する前に、今回の主役について。
初演は観劇していないのでわかりませんが、
再演は冨田麻帆ちゃんが演じています。
今回は、沼田久美子ちゃんと関谷彩花ちゃんのダブルキャスト。
この三人、かなり似た感じがしました。
驚くシーンや、目を見開くシーン、おどけるシーンなど、
雰囲気がとにかく似ています。
ダブルキャストで、違う主人公が見られると期待したのですが、
そこに関しては、ちょっと面白味に欠けましたね。
もちろん、これは本人たちのせいではなく、
地の性格が似ているのだと思います・・・

気になった役者さんは・・・

今回、個人的には、山田優子、金城早苗役を演じた、
岩崎志穂さんが一番印象深かったです。
主人公たちを差し置いて、なんで彼女が印象深かったのかな〜と、
自分で分析してみると、前述しているように、
主人公が、冨田麻帆=沼田久美子=関谷彩花
と似た感じだからだと思います。

さらに志穂さんは、山田優子、金城早苗役と、メンバーの中では目立つ、
おいしい役だったことも重要でしょう。
2回通して見た人は、
彼女か勝目雪菜ちゃんが印象深かったことと思います。
(雪菜ちゃんも、山田優子、金城早苗役のため)

端正なルックスで言うまでもなく美人タイプ。
歌もいいし、ダンスも素晴らしい。
演技も下手ではないし、十分に合格レベル。
私的には、畑の場面で歌っているところが秀逸でした!
ただ、2回目は前半でパワーを使ったのか、
のどの調子がイマイチの場面もありました。
それでも、今回は素晴らしかったです。

岩崎志穂さんの逆で、金城早苗、山田優子役を演じた勝目雪菜ちゃん。
雪菜ちゃん、かわいい(^-^)
それじゃ話にならないので・・・・・
やはりベテラン、すべてにおいて素晴らしかったです。
ダンスレベルは高いし、歌唱力も抜群!
岩崎志穂さんと同じく、畑の場面で歌うところは最高!
しみじみとした歌い方は、心にしみ入ります・・・
演技力に関しては、雪菜ちゃんのほうがありますね。
志穂さんは、ちょっと力を入れすぎのところがあります。
雪菜ちゃんは、抜くところは抜くという柔軟な演技でした。
特に喋り方がうまいんですよね〜!
とっても良かったです!

主役、飯野未来役の沼田久美子ちゃん。
2002年『GANg』の時より、メチャクチャ痩せていて、本当にビックリ!
本人、かなり努力したでしょうね。ますます美人になっておいででした。
最初は少し緊張していたのでしょうか?声がぶれていました。
のども少しかすれぎみ。ちょっと残念だな〜
でも、歌にはあまり影響はなかったです。
演技そのものに関しては、頑張っていたんじゃないでしょうか?
関谷彩花ちゃん同様、
明るく、優しく、おとぼけ系という役は、とてもうまいです。
ルックスも可愛らしいし、
コロコロ変わる表情は見ていて、とても楽しめます。
長い台詞もうまくこなしていました。

同じく主役、飯野未来、そして瀬戸瑠璃役の関谷彩花ちゃん。
私としては、初めての『関谷彩花』主役の舞台ですから、
すごく楽しみにしていました。
でもまず瑠璃役。元気爆発!の役のはずですが、
特に元気ではない感じがします。
棚橋麻衣さんのイメージが強いせいかな?
元気レベルでは他の人と同じ感じでした。残念。

主役のほうですが、頑張っていたと思います。
ダンスレベルは言うまでもなく秀逸。素晴らしいの一言。
最近は、歌にも力を入れているようで、ソロも無難にこなしていました。
演技は、地の性格(?)かどうかはわかりませんが、
柔軟で自然でした。ちょっとボケた感じの役は、彼女の得意分野。
癒し系と・・・とは言わないまでも、可愛い系ですよね、彼女は。
沼田久美子ちゃん同様、コロコロ変わる顔の表情付けは、
見ていて本当に楽しいです。
演技の幅を広げる意味で言えば、今後、激しい怒りの表情や、
相手を見下すような悪者タイプも見てみたいです。
でも、そういう役どころは、彼女の性格上、無理かな?
明らかに悪女タイプではないですから(笑)

今井健太、森かおり役の森本砂丘ちゃん。
少年役はすばらしいの一言。
穴井くんに比べると、積極的、攻撃的(?)な健太です。
歌がまたうまいんですよね。
前回同様、携帯で話す場面のソロは聞きごたえありました。
ただ、あえてひとつ言わせてもらうと、
歌を歌いながら、ダンスをする場面。
あのダンスはいただけない・・・・・
自分でもちょっと唐突すぎるかな〜と思います。
もちろん、他のダンスは素晴らしいできでしたよ。あの一部分だけの話。

かおり役ですが、正直、全キャストの中で一番難しい役だと思います。
優しいというだけで、とりたてて個性が無い・・・演じる方は難しいですよ。
砂丘ちゃんも、それにあてはまったのか、ほとんど印象ないですね。

今井健太役の穴井隆文くん。
砂丘ちゃんとは違った雰囲気の健太役なので、見応えありました。
どちらかというと、消極的で、ほのぼのとした感じ。
『GANg』のビル役を演じていますから、演技の実力はあります。
自然な少年役がいいですね。普段もあんな感じだったらすごい(笑)
歌は、まずまずかな?
正直、ボーイズ・ポケッツで歌っている時より、
健太のソロで歌っていた時のほうがいいです。味わい深い感じ。

伊藤明日香役の今井沙那恵ちゃん。
急遽出ることが決まったようですが、まったく問題無しです。
喋り方が抜群にうまい!演技も言うことなし。
ダンスレベルも当然のことながら、凄いです。
このメンバーだと、彼女のダンスの実力が、かなり秀でますね。

しかし、一番思うのは、沙那恵ちゃんって、こういう役多いんだよね(汗)
2番手で、憎まれ役・・・・・その役どころに、ちょっと笑いました。
でも、当たり役があるってことは、素晴らしいことですよ。

伊藤明日香役の長谷川琴美ちゃん。
沙那恵ちゃんの明日香役もすばらしいできでしたが、
彼女の明日香も良かったです。
ただ単に怖いという印象なら、沙那恵ちゃんをも上まわる感じ。
迫力満点の明日香役でした。
彼女は、その場の勢いでの怖さ、
沙那恵ちゃんは、後々も引きずる怖さかな(爆)
あくまで私の印象ですけど。

森かおり、瀬戸瑠璃役の棚橋麻衣ちゃん。
かおり役は、前述しましたが、難しいです。
彼女の実力を、ちょっと発揮できませんね。
で、瑠璃役。やはり、彼女はこっちの方が似合っている気がします。
元気爆発の役は、お任せって感じ。
ベスト・ドリームのイベントの時、
ちょっと、のどの調子が悪かったみたいで心配したのですが、
今回の舞台では治ってました。素直に嬉しいです。
ダンスも頑張ってますね!

対馬望役の市本奈穂ちゃん。
優しくて、穏やか〜な感じの子ですね。
演技、ダンス、歌唱力、そのどれをとっても、
他のメリーポケッツのメンバーからは見劣りします。
これは仕方ないでしょう。他の人が凄すぎ!
でも、優しい表情はいいな〜と思います。
癒し系ですよ。見ていて心が和みました。
なんとなく土橋加奈ちゃんに通じるところがある・・・

表情を変化させて言葉を喋った後、
ボーッとした表情に戻ることがあります。
ここはこれから直してくれると嬉しい。
喋り方も、たどたどしい。う〜ん、頑張ってほしい。

ダンス力は、明らかにイマイチ。
ただ、歌の方は決して下手ではないです。
できたら長所を伸ばしてほしい。

浜崎麻美役の佐藤牧香ちゃん。
喋り方は、まだまだって感じがしました。
特にダブルの久保川さんと比べると、う〜ん・・・って感じです。
ただ、表情は堂々としているので、そこは好印象ですね。
ものおじしない性格なのかな?

彼女も市本奈穂ちゃん同様、
他のメリーポケッツのメンバーに比べると見劣りします。
でも、まだまだこれからの子なので、ぜひとも頑張ってほしいです。

同じく浜崎麻美役の久保川真史ちゃん。
ビックリ!超うまい!まったく期待していなかったぶん驚きでした。
どうやら意外に有名な子らしいですね。
まずは喋り方がひじょうにうまい。
オドオドした時の喋り方なんて最高!
声がハッキリてしいて聞き取りやすいです。
演技も、麻美役をとても理解している感じでした。

歌もうまいですね。ただ、ちょっとのびが少ないかな?
でもこれから、かなり成長する感じがします。要注目の女の子でしょう。

対馬望役の山本実奈ちゃん。
ルックスはとても可愛らしいです。
小川亜美ちゃん、内野明音ちゃんに雰囲気が似てるかな?
台詞はハッキリしているし、とても聞き取りやすいです。
『GANg』『TOKYOアリス』での出演経験もあることから、
演技の実力はあります。ひじょうに素晴らしいものがありました。
歌も上手いですね。なかなか良かったです。
ダンスは・・・微妙!
決して下手ではないけど、他のメンバーが凄いためか、印象は薄いです。

たいしたことではありませんが、今回の彼女の髪形、好きじゃないです。
おでこを出した、ツインテールなんですけど・・・
なにか怖い印象を与えます。
ベスト・ドリームのイベント時のようにロングがいいな〜と思いました。
まぁ、メリーポケッツのバランスを考えての髪形かもしれませんが。

ボーイズ・ポケッツでは、木谷将紀くんがいいですね〜!
歌唱力はあるし、ルックスもかっこいいし、ダンスにも切れがあります。
筋肉美もすてき(笑)

プッチメリの関谷愛里紗ちゃん。
う〜ん、あくまで私の感想ですが、表情が冴えなかったです。
ダンスはすごくうまいし、切れもあるんだけど、
病み上がりって感じがしました。
無理して踊っている・・・というふうに受けとってしまいました。

彩花ちゃんの子供時代という役は、ちょっと笑った(笑)
さらにランドセルで登場するシーンには爆笑!
明らかに狙いですね(爆)
彼女・・・・・中1なんですよ・・・・・

プッチメリ、塚越眞夏ちゃん。
犬での登場シーンは驚きました・・・
声量は、あいかわらずあります。
歌、上手いのかな?!
声量あるから上手いように見えるのか・・・ちょっとよくわからないです。

先生役の、松本真由美さんと諫山亜美さん。
二人とも、違った感じで良かったです!
松本さんは、お色気(?)で、まったりとしたタイプ、
諫山さんは、厳しく、激しくという感じでした。

優子の母役の諫山亜美さん、佐藤絵理奈さんも良かったですね〜!
すごく安心して見ることができました。

マネージャー役の大塚恵子さん。
ベテラン女優。もう、さすがっ!感じです。
やっぱり、本当にもう1曲ぐらい歌わせてあげてもいいですよね〜!
舞台の上演時間の都合もあるのだけれど・・・

未来の父役、森重太三さん。
父親役は微妙でした。
大きな声や怒鳴り声など、父親らしい場面はすごくいいんですけど。
未来との会話は、ちょっとよくわかりませんでした。
菅谷くんがやった時のほうが、いい感じがする。

総括

とにかく今回の経験を活かして、次回に望んでほしいです。
若い人たちの集まりですから、失敗を恐れず、
ポジティブ思考で新しい舞台をつくりあげてほしいと思います。


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