本文へスキップ

エターナルファンタジーはファミリーミュージカル公演サイトです。

ミュージカル「東京メッツ」2003年2月~3月観劇感想

満足度星星半星空星空星
公演時期 2003年2月21日~3月2日
会場 東京 銀座博品館劇場
構成、演出、振付 中村龍史
音楽監修 大久保孝之/藤木和人
演出助手、振付 山中ひかる
美術 大田創
照明 勝柴次朗
音響 松木哲志
舞台監督 村田明
歌唱指導 石塚まみ

観劇感想

パンフレットの冒頭に書かれていますが、 『舞台からスターを!舞台からアイドルを!そして舞台からヒット曲を!』 が、第一目標らしいです。 こういった主旨で取り組んでいるということを、 まずは理解しなければなりません。

さて、ダンスレベル、歌唱レベルともに非のうちどころがないです。 言ったら失礼でしょう(笑) これが中村氏が考える、新しい形のミュージカルなんですね。 チラシや広告にキャスト表のようなものが無かったため、 予想はしていたのですが、ほぼ全編レビューでした。 簡単にいえば、アーティストの競演という感じでしょうか? ひとつのストーリーを期待していた人にしてみれば、 拍子抜けすることもあるでしょう。

これから東京メッツが何をやりたいのか、ちょっとわからないです。 これを手始めとして、次回からは物語性を加えていくのか? はたまた、このままレビュー形式で続けていくのか? レビュー形式は、好き嫌い別れるでしょうね。 野球をイメージしたのも、まったくもって意味不明。 読売ジャイアンツの背番号をイメージしたとの話もありますが、 他の球団の背番号もイメージしているし。よくわからない。 それから、リトルメッツの出番は約20分くらいでしょうか? ちょっと少ない感じがします。もうちょっぴり多くしてもいいかな? 二人でのソロがありますが、ここは毎回変わるらしいです。

ロボットのような動き、そして『カシャ・カシャ』というSE。 東京パフォーマンスドールを思い出しました(笑) 中村氏がTPDを演出しているので、 当然といえば当然なんですけど。

好きな曲は『Miss BROADCAST』かな? 微妙に足首を使って左右に動くダンスが好きです。 それから、最後の曲『白馬の王子さま気をつけて!』でしょうか。 この曲ぐらいなんですよ。落ち着いてひとりひとりの歌を聞けるのは(笑)

どうやら、日によって微妙に人を変えているみたいです。 『ナイ ヤイ』では、浅野さんと池辺さんが変わっていたし、 『Star Sister メドレー』では、鈴木さんと吉田さんが変わっていました。

毎回、自己紹介の場面がありますが、ここは公演中、3回ほど変わりました。 最初は、長い自己紹介。ひとりひとりの持ち時間が長めでした。 2番目は、軽い自己紹介と、『○○ちゃんと呼んでください!』というアピール。 3番目は、軽い自己紹介のみ。 どうやら、最初の自己紹介部分が長すぎるため、短めにするということになり、 2番目のバージョンになったのですが、これもなぜかイマイチのため(笑) 3番目の軽い自己紹介ということなった・・・ということです。

気になった役者

51番、桜井美紀

まずは彼女を見ないことには始まらないでしょう(笑) 表情の豊かさはあいかわらず、 さらにダンス、歌唱力もすばらしい!! 独特な歌い方ですが、いいですね~!惚れる(爆) 彼女が素晴らしいのは、見ていて飽きないことです。 彼女を見ているだけで、ホッとします。 疲れた時は癒されてください。

2番、太田彩乃

ダンスの実力は本当にすばらしいです。かなりハードでした。 でも今回はダンス以上に、歌唱力も思う存分発揮してくれました。 ここはとても嬉しいですね! さらにはタップ。すっごくいい!! 思う存分、彩乃ちゃんという存在を表現しています。 ここの場面は本当に美味しいです(笑)

6番、吉田麻佐美

SET所属ですので、注目してました。 『幕末幻妖伝』に出ていましたが、 流石にそこまでチェックはできません(汗) まずはなにより、喋りがうまい! SETらしさ(?)が思う存分発揮されてました。 魚屋ネタはかなり笑えます(爆) 歌唱力もなかなかあります。 『Gorgeous My Life』の時の表情、生き生きしてますね(笑)

15番、池辺愛

彼女もSET所属です。 自分が印象に残ってるのは縄跳びのジャンプをしているところ。 かなり高い位置までジャンプしていました。 それから、『ナイ ヤイ』でのチャイナドレス姿が、けっこう好き(笑)

7番、三田真央

自分としては『TOKYOアリス』以来、久々に彼女を観ました。 舞台上では、どちらかというと地味なタイプですね。 あまり自己主張をしないタイプ。普段は違うらしい(笑) でもって、『TOKYOアリス』とは比べ物にならないほど良かったです。 イメージ的にはダンスかな?なかなか良かったです。 彼女は淡々とダンスしますね。 歌は、長谷川桃ちゃんとユニットを組んで歌っていましたが、 桃ちゃんの印象の方が強いです。

12番、松本有希子

彼女を観るのは『オンリーワン』以来です。 彼女も普段のイメージからすると、地味でおとなしい・・・ような感じがします。 でも、なぜか今回はすごく印象が強いです! 自分でもわからないけど目立ちます! 表情もいろいろ変わっていて、とっても楽しい!! 桜井美紀ちゃんの次くらいに注目して見てたかもしれません。 彼女の実力を垣間見た!って感じでした。 特に『Dan Dan Dan』のところが可愛かった! またまた惚れました(笑)

ダンスもいいけど、私的には歌が良かったですね! 有希子ちゃんのほんわかした感じが伝わってきました。

『Gorgeous My Life』の時の表情が本当に楽しい! 今までのイメージ(?)をくつがえすような、素晴らしい出来ばえ! 縄跳びのジャンプをしているところも、なかなか頑張ってます! 『オンリーワン』の時と比べるとはるかに成長していますね。 有望株でしょう。

20番、長谷川桃

彼女を観るのは、アルゴの『スタート』以来です。 ダンスの実力は言うまでもなく素晴らしいです。 彼女より年齢が上の人と比べても見劣りしません。 しかし、なんといっても今回は歌唱力。 かなり良かったです! ココスマイルコンサートのことですが、 本来であれば木地山まみちゃんと同じ役なので、 ダブルで出てくることは十分考えられたのですが、 今回は遠慮したとのこと・・・ 彼女が歌っていたら、ハッキリ言ってやばいです。 まみちゃんの歌唱力不足が際立ったかもしれません。 そんなことまで想像させるほど、彼女の歌唱力は光っていました。

さらには腰の動き・・・大丈夫なんでしょうか?(笑) 観ているこちらの方が、疲労の心配をしてしまいます。 もちろん、それだけ柔軟性があるということですけど。 琴の場面は・・・授業が役にたったのでしょうか?(笑) ふと、そんなことを考えてしまいました。 なにはともあれ、失敗することなく弾き終えて安心しました。

37番、今井沙那恵

ダンスはなかなか良かったです! すごく激しいダンスも器用にこなしていました。 今回、『Dan Dan Dan』のナンバーでは、 高音のパートを歌っていました。 初日はちょっと厳しいかな~と思いましたが、 回を重ねるごとによくなってきました。 あの高音で歌うというのは、練習もたいへんだったことと思います。 さらには『看護婦ロック』も高音パートでした。 喉が大丈夫かな~と、観ているこちらの方が心配になります。

おそらく、高音の練習のせいでしょう。 普通の歌唱力が、ココスマ3時にくらべて落ちていた気がします。 彼女の歌の実力は、ココスマ3で実証されていますから。 今度は通常の声質で聞きたいです。

1番、黒田百合

可愛いというより、やはりカッコイイでしょう! 『セーラームーン』等で活躍していたみたいです。 凛々しい表情は本当にいいですね! 歌唱力も抜群!というか、まぁ、みんなうまいんですけど(笑) バレーの時の皮肉な表情がけっこう好き(汗)

9番、鈴木里沙

この人の独特の雰囲気はいうことなしでしょう(笑) ど~しても、大工のイメージが強い(爆) 歌も上手いですよ~!

17番、中野公美子

ルックスに関しては、今回1、2を争う美人です(汗) バレリーナの場面は秀逸でした。

18番、水野江莉花

東京メッツのエースということで、迫力ありました。 歌唱力の素晴らしさは言うに及ばず、 存在感じたい怖いものがありました(笑) 『The Fighting』は、めちゃくちゃ格好良かったです。

19番、難波美妃

初日に初めて知ったのですが、 彼女『GANg』のプラム役だったんですね! 自分も観ていたようですが・・・全く忘れてました! 彼女は表情がいい! 柔らかで、いろいろな表情を見せてくれます。 特に『ナイ ヤイ』での、はかなげな表情がすごく印象に残っています。 背は小さいけれど、ダンス、そして歌唱力とも抜群でした。

0番、五十嵐りさ

歌はちょっとイマイチの気がしますね。 全体的なバランスも、他のメンバーと比べてやや違和感を感じました。

10番、浅野実奈子

歌唱力は本当にすばらしいし、セクシーな魅力も全開でした。 おそらく、一番演技的な柔軟性があるような気がします。 美人でおしとやかな表現もできるし、お笑いもできる・・・ と思うんですけど、どうかな?

11番、西奈里紗

彼女も歌かな?たぶん高音のパートを歌っていたと思います。 高音パートは、けっこうたいへんですよね。

13番、久保紗耶香

彼女はやはり歌でしょうね。すっごく良かったです。 『Star Sister メドレー』のメインは秀逸! さらには、『Unchain My Heart』のヴォーカルも迫力満点!

24番、鵜沢優子

イメージ的には、やはり、アクロバットのシーンが印象深いです。 でも、歌の方もうまいですよ!

リトルメッツ

100番、今井仁美

今回の舞台は、ほぼセンターにいました。 坂越由実子ちゃん、斎藤彩夏ちゃんとともにメインでした。 ダンスもいいし、表情も良かったです。 歌もなかなか上手です。これからの成長がとても楽しみ。

99番、幸地美穂

歌は、ちょっとイマイチかな?

155番、内野明音

まだちょっと表情が固いかな?これから慣れてくることに期待します。 ちょっと気になったのが、リズム感。 手を叩いてアイヅチを促すんですけど、なぜか微妙にみんなとずれています。 たぶん、すこし手を打つのが早い。注意してね(笑) 歌唱力はけっこうあるんですけど。

177番、斎藤彩夏

彼女もほぼセンターの位置でした。 歌はいいですね~! ココスマイル3の時よりいいです!かすれた声ではなかったし。 最近ようやく彼女の歌が耳になじんできました(笑)

103番、坂越由実子

リトルメッツで一番目立っていたのは、彼女でしょう! 『GANg』のローズ役から注目していたのですが、 今回は大成長をとげていました。ビックリ! センターにいることも多かったですし、 表情はあいかわらずコケティッシュで可愛らしいです。 おそらく中村氏、彼女気に入ってますね(笑) 歌もダンスもバランスよくまとまっていました。

特に驚いたのはダンス。 ものすごく成長してました! 『GANg』のローズとしてのダンスは、 イマイチのイメージがあったのですが、 今回、あんなに踊れるようなっていて本当に驚きました。 これからも期待できるでしょう。

ただ、彼女の弱点は演技力と顔の表現力。 今回は演技の部分が無かったので、 成長の度合いを見ることができませんでした。残念。 『GANg』の時は、意外と淡々とした表情でした。 もちろん、笑顔はとってもカワイイんだけど、 単一的な表情しかない気がします。 怒った表情とか、悲しんでいる表情、 そのあたりを次回見せてくれることに期待します。

蛇足ですが、最後のメンバー発表。 他の子の声が高いため、由実子ちゃんの声が低く感じました。 本人もそれを感じとっているらしく、無理に高音で発言してました(笑)

107番、富取祐香

とにかく彼女はダンスに切れがあります! ここは本当にすばらしいです。 他のメンバーと比べても、かなりレベルが高いです。 歌は、もう少し頑張ってくれると嬉しいな~!

119番、水野夏海

どちらかといえば、おっとり系・・・のような気がします。 ルックスはとても可愛らしいですね。 歌もまずまず頑張ってました。

110番、山本夏海

『プリンセス・ハムレット』の花子役、『ライオンキング』のヤングナラ役と、 大活躍の夏海ちゃんですので、たいへん楽しみにしていました。 表情の付けた方は、本当に素晴らしいです。 観ていてとても楽しい! 歌もいいですね~!さすがに歌唱力あります! そして、ダンスの方も無難にこなします。 ただ、なぜか印象薄いです。 もっと弾けていいのに抑えているような、そんな感じがしました。

102番、鈴木美帆

なかなか歌がうまいです。声量もありますね。

101番、本間理紗

まったく期待していなかったのですが、すごく良くてビックリ! こんなに出来るとは思いませんでした。 まずはなにより表情がいい! 彼女ってこんなに明るい表情しているんですね。 ダンスよりも、歌のイメージが強いです。声量もかなりあります! 嬉しい誤算(汗)

108番、川尻光紀

ダンスのイメージが強いです。 特にターン。首がしっかり回転していて、じつに見栄えがありました。

104番、志村比芽子

小柄で可愛らしい子ですね。 ダンスに切れがあって見応えありました。

118番、佐藤絵理香

歌はマズマズだけど、表情がちょっと乏しいです。

総括

自分としては、ひとつの物語があるミュージカルが好きなので、 こういった表現のミュージカルはあまり好きではありません。 見終わった後に、 『あの子のあの演技良かったな~!』とか、 『あのシーンが印象に残るな~!」という感想を持ちたいです。 8月に再演があるようですが、 できるなら、30分ほどの物語としてのミュージカルも、 入れてほしいのが正直な感想です。 たぶん、今は実験段階のような気がしますので。

※敬称略
キャスト表