公演時期 | 2002年12月20日~22日 |
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会場 | 新宿 アイランドホール |
脚本 | ダンカン |
音楽 | グレート義太夫 |
演出 | ダンカン/須間一彌 |
照明 | (有)フリーダム |
音響 | 眞澤則子/別所ちふゆ |
振付 | 小春 |
舞台監督 | 比嘉正哉 |
あらすじ「サンタクロースなんていない!!」 35年前のクリスマスよ叫んだ誠は、なうての結婚サギ師になっていた。 誠の同級生で刑事になった桜井は45歳で、いまだ独身。 恋愛香(れんあいこう)を教祖とする結婚推進団体が、 勢力を伸ばし、悪徳商法に手を染めていることを聞きつけた桜井は、 団体の捜査を開始する。 そして単身、誠も教祖と対決することとなった(パンフレットより一部抜粋) 観劇感想東京サギまがい第11回の公演です。 前回よりも、今回の方が話が複雑です。 新興団体を題材にしているので、ちょっと危ない(笑) 内容的には、舞台時間が長かったかもしれません。 たしか2時間15~20分ぐらい(休憩無し) ギャグが盛り込まれてはいるのですが、 後半はかなり真面目な話。 逆にそこで息切れしたように思えました。 自分としては、第8回公演の『heart of silence』の方が好きです。 ネタ的には、時事ネタがたくさん登場してました。 話題のマスミさんには大笑い。 モリモトさんと、アキさんも怖いです(爆) 洗礼の儀式(?)ここもなかなか面白かったです。 おわんを頭に・・・いったいどういう意味があるのかと思ったら、 熱湯を注ぐことになるとは(笑) マジで50~60度の熱湯だそうです。 当時10歳だった少年少女たちが、大人になって再会する・・・ 誠、和明、未来はメインの話にからみますが、 他のメンバーはそれほど関わりありません。 できたら、もうすこし掘り下げてほしい気がしました。 せっかく子役を6人も使っているんですから。 ラブアタック5対5、ここも面白かったです。 ただ、話的には、なんかゴッチャになってわかりづらかったです。 誠の母の登場も、微妙にわかりづらい。 母の言いたいことはわかるんだけど、 じゃ~誠の立場はどうなるの?ちょっと誠が可哀相でした。 いままで送ってきた人生が、否定されかねない危険性もありますから。 気になった役者吉田剛(10歳)役の飯塚甲子園初舞台のようですね。 言わずと知れた、ダンカンさんの長男です。 演技的には、特にどうこういうべきレベルではありません。 普通の子供の演技というかんじ。 ただ、ギャグとかを言っている時の微妙な表情は、 お笑い芸人の素質あり!と思えたような思えないような(汗) でも、まずまず頑張っていました。 次回はダンカンさん脚本で、主役もありえますね。 新海誠役の岡田剛義パンフレットのキャスト表、 一番上に書いてあったので主役かと思いました(笑) 役的には真面目な役。いままで彼にはこんな役は無かったと思います。 だいたいが3枚目役でしたから。 真面目すぎて見ているこちらが笑ってしまうところもあるのですが、 演技的にはとても良かったと思います。 ただの真面目さではなくて、ほのぼの~とした真面目さかな? 成長して結婚サギ師になれるかは微妙(笑) 塩沢未来役の青木きょう子ルックス的には、とてもかわいらしい女の子です。 演技は、まぁ普通って感じ。 でも、なかなか素質あるような気はします。 元木由紀役の山口温子一見地味っぽいですが、なかなかいい雰囲気を持っています。 『Kiddy2001』に出演していた高橋綾ちゃんに似ています。 素朴な感じがいいです。 新海誠役の山田能龍いいですね~!すっごくいい! 結婚サギ師の雰囲気がすごくでているし、 演技の仕方がハードボイルド(?)しています。 のらりくらりと、桜井の話を受け答えするところも見応えあります。 盛岡代表役の大出雅也う~ん、大出さんもいい! こういう役、好きなんですよ~! 真面目そう見えて、じつは一番極悪人。 そして、最後の結末(笑) 一番ピッタリです。とっても面白かった! 西川めだま役の西村太佑太ってはいるものの、軽やかなダンス、そして歌。 とっても良かったです。 司会っぷりっも、じつに絶妙。 宮下かりん役の稲福美和子今回はなかなか美味しい役で、とっても面白かったです。 思いっきりキャラ立ってますね(笑) 独特な雰囲気が本当にすばらしいです。 ただ、一番最後のオチはけっこうすぐに読めました。 私的には、肉じゅうばんで大丈夫だった・・・ みたいなことを予測していたのですが、まぁ似たような感じかな? 藤川あや子役の矢部知子ちっちゃくて、目がクリッとしていて、 めちゃくちゃカワイイんですけど、なんでいるんでしょうか?(笑) 普通にしていれば、かなりアイドルっぽいですよ。 ファンがつきやすい感じですね。 ちなみに自分も惚れました(笑) 恋愛香役のつまみ枝豆淡々とした演技、なかなか良かったです。 枝豆さんの演技を見るのは、テレビもふくめて初めてかな? ギャクのところはギャグとして、また違う演技になりますね。 そのギャップが新鮮でした。 誠とのしんみりとした会話も良かったです。 桜井和明役の須間一彌基本的には、彼が主役だったと思います。 美味しいところは他の人にもっていかれることが多々ありますが(笑) 今回の役どころは本当に微妙ですね。 刑事やったり、馬鹿やったり、真面目になったり、 ちょっと性格がわかりづらかったです。 須間さん独特の雰囲気、 淡々していて理屈っぽいところ、ここがいいんですよね。 総括今回は、ギャグと真面目な話のバランスが、 ひじょうに難しかったと思います。 面白いところもたしかにありますが、後半はほぼ真面目な路線。 ギャクがあって最後にホロッと泣かせる演出という意味合い、 わからなくもないのですが、真面目一辺倒だった気もします。 その分、後半がだれてました。 次回に期待します。 ※敬称略 |