◆  『東京上空いらっしゃいませ』

◆公演時期   2002年12月11日〜13日
◆会場 東京ウィメンズプラザ
◆原作 榎 祐平
◆脚本 湯澤 紀保、五十野 栞
◆演出 五十野 栞
◆美術監督 池谷 仙克
◆美術 黒瀧 きみえ
◆照明 湯山 和弘
◆音響 滝口 実
◆音楽監督 古川 東秀
◆舞台監督 吉田 慎一
◆殺陣 高原 知秀
◆振付 小林 悠介

あらすじ

いつの日か歌手になり、唄うことを夢見る少女、神谷ユウは、
とあるキャンペーンガールに抜擢されます。
広告代理店の社員であり、ユウのマネージューがわりをしている
武藤研二に思いを寄せるユウだが、
その間に割って入ってきたのがスポンサーの馬場でした。
職権でユウに迫った馬場だったが、
ユウの抵抗により自分の思い通りにならないことに腹をたて、
ついには冬の海に突き落として殺してしまいます。

天国に行ったユウは、案内人のコオロギよって、
三日間だけ地上に戻ることを許されます・・・・・
(チラシより一部抜粋)

観劇感想

『GANg』のリリー役以来、久々の浅川稚広さんの舞台。
とてつもなく楽しみにしていました。

話を始める前に、ひとつ気になったのはパンフレット。
(チラシの延長線上で、コピーものではあるが・・・)
キャストの顔がまるでわかりません。
一緒に配布されたチラシに顔が載っているので、
わかることはわかりますが、ちょっと残念でした。

話を戻して舞台の話。
最初の導入部分では小さなアコーディオンとフルートの演奏。
なかなか趣向が凝っていて良かったです。

基本的には、
浅川さん、増田さん、山本さん、3人のからみが多いです。
浅川さんの元気で明るく清純で爽やかな演技は秀逸。
増田さんのカッコ良さそうでちょっと三枚目の演技、
山本さんの強引で腹黒い馬場、おどけたコオロギの二役の演技も、
とても心に残りました。

なかでも、武藤がユウを思ってピアノを弾くシーンは、
一番印象に残りました。
ピアノの弾きが上手かったかどうかは、
素人の私にはわかりませんが、
思いをこめた演奏というものは伝わってきます。

パンフレットには『友達以上、恋人未満のユウと研二』
と書いてありますが、
舞台上では、ちょっとその雰囲気はわかりませんでした。
最初から恋人同士という感じがします。
ここはわかりにくかったですね。

マリーとの関係もイマイチ良くわかりませんでした。
恋人でないことは確かだと思いますが・・・
彼女ほうが『友達以上、恋人未満』という気がします。

アクションシーンは、迫力ありました。
まさに淡々と喧嘩をする・・・そんな雰囲気が漂ってきます。

また、木滝さんと細川さんのボケとツッコミ漫才も面白かったです。

小さな舞台ですが、その舞台以上に、
幅広い演出空間が作り上げられていた気がします。

気になった役者さんは・・・

神谷ユウ役の浅川稚広さん。
久々の舞台の演技でしたが、とても素晴らしかったです!
千変万化の表情の作り方は、今でも健在!
コロコロと変わる感情豊かな表現力は、
観ている観客を釘付けにしてしまいます。
私的には天国で、『フゥ〜』と何かを吹いている表情が、
とても良かったです。

神谷ユウ役は、本当にピッタリ!
明るく、元気で、そして、ちょっとおっちょこちょいで・・・
昔流行ったトレンディドラマの女優さんという感じです。

ルックスに関しては、昔とほとんど変わっていません。
めっちゃくちゃカワイイです。
なんとなく雰囲気が西村知美さんに似ている気がしました。

アクションシーンも満載で、
稚広さんもパンチや蹴りなど、大活躍していました。

ただ、ちょっと難点を言わせてもらうと歌かな?
たしかに『GANg』当時よりは歌はうまくなっています。
声量もそこそこあります。
だけど、心に響く歌声ではありませんでした。
淡白な感じ。ここはかなり残念。
舞台空間から現実に引き戻されますね。
喉の調子があまり良くなかったのかな?

演技や感情の表現力に関しては、
とてもレベルの高い女の子なのになぜブレイクしないのか?
本当に疑問でなりません。
ぜひとも他の舞台でも活躍してほしいです!

武藤研二役の増田裕生さん。

カッコいい役者さんですね。
雰囲気、要潤さんに似ています。
高原さんもそうですが、最近この髪形多いですね。
私的には、もう少し浅川さんに対抗できる演技力が欲しかったです。
ちょっとアタフタしているところもありました。

ピアノのシーンはとてもジ〜ンときました。
最初のピアノのシーンでピアノを弾かなかったのは、
これのためだったんですね。とても印象深いです。

馬場、コオロギ役の山本満太さん。

この舞台の要ですね。
ニ役の演技、とても素晴らしかったです。
馬場の『悪』の部分は鳥肌がたつほど怖い演技でした。
彼がいることで、安心して舞台が観られます。

マリー役の五十野栞さん。

武藤の相棒みたいな感じでしょうか?
淡々とした雰囲気が印象深いです。

たかし役の蒲地宏さん。

ゲイ役ですが、すっごく似合ってました(笑)
普通に、そのへんのバーにいてもおかしくないですね。
のらりくらりとした演技ですが、とても好感もてました。

鶴田役の久ヶ沢徹さん。

真面目な上司プラス、喧嘩に弱い部分の演技。
お約束的な役柄ではあるけど、とても良かったです。

小川役の小林悠介さん。

意外と華がありますね!ちょっと噛んでいたところもあるけど、
演技的にはすごく素朴で、しかも役にとても合っていました。
自分としては彼の演技、とても印象深いです。
あの肉体からすると、ダンサーのようですね。
最後のブレイクダンスも最高でした。

木村役の木滝和幸さん。

この人はうまいでしょう。もうベテランって感じですね。
独特な言い回し、間合い。観ていてとても楽しいです。
永源役の細川さんとのかけあいは、本当に面白かったです。

永源役の細川智三さん。

木滝さんとの漫才のようなかけあいは、本当に面白かったです。
ボケキャラの役でしたが、
もうすこし弾けても良いような気がしました。
印象ありそうで、印象薄いですね。

総括

浅川さん、増田さん、山本さんを中心とした舞台でしたが、
私的にはとても楽しい舞台でした。
ど〜しても個人的な意見になってしまいますが、
浅川さんの演技を見るだけで、本当に幸せな気分になります。
彼女の復活の舞台となってほしいです。


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