◆  『BEST☆DREAM 〜私達の本当の夢〜

◆公演時期   2002年11月9日
◆会場 千住児童館3階ホール
◆脚本・演出・振付 菅谷英一
◆音楽 枝園瑞華、押川千賀、滝千奈美、KOISHI
◆照明 東京祭典、KM企画
◆衣装 岩崎志穂、菅谷八千代
◆後援 千住おやじの会

あらすじ

飯野未来は普通の中学3年生の15歳。
彼女の夢は歌手。
しかし、いろいろな事情がからみ、父からは猛反対されます。
いっぽう、山田優子は歌手を夢見て上京。
東京でメリーポケッツというショーガールチームをくみ、
自分の夢に向けて、歌にダンスに練習の日々が続いていました。
しかし、彼女の父が亡くなり、故郷に帰らなければならない事態が発生。
それを発端にして、
メリーポケッツの中にも亀裂、内乱がほころび始めます。
そんな中、運命の女神のイタズラか、
飯野未来がメリーポケッツの新メンバーに大抜擢!
(パンフレットより一部抜粋)

観劇感想

基本的に自主制作の舞台であり、お金も取らないため、
誰も文句はつけられません。

今回の舞台、冨田麻帆というネームバリューがあるため、
お客さんはたくさん入っていました。
次回、お金を取る舞台にする場合、やはり集客力は大事です。
ネームバリューがない出演者たちで、
どうやってチケットを売りさばいていくのか?
それが、これからの課題だと思います。

マイクの不備、音声の不備等もありましたが、
まぁご愛嬌かな?

舞台の内容的には、けっこう楽しめました。
教室のシーンが盛り下がるのは仕方ないですね。
でも、父と娘のシーンは、なかなか巧妙で面白かったし、
メリポケも、歌はともかく、ダンスシーンはとても見応えありました。
アイドルオンステージとしては成功でしょう。

未来がとんとん拍子でアイドルになるのも、不自然ではないです。
今の芸能界はなんでもありですから、
ポッと出の女の子がアイドル歌手になるのも至極まとも。
ましてやユニットであるなら、
歌唱力が無くてもルックス重視というだけで、大いにあり得ます。

ちょっと残念なのは、優子が戻ってくるところ。
結局なんで戻ってきたのか、詳しい理由はイマイチでした。
夢を諦めきれずに戻って来た・・・まぁそれはわかるけど、
じゃ、母の面倒は誰が見るのかな〜なんて考えしまいました。
現実には、ちょっと難しい判断ですね。

エンディングは、映画によくあるエピローグ。
なかなか凝ってましたね!
多少ゴタゴタしてるところもあったけど、
意外と新鮮で見応えありました。

プッチメリは・・・おそらく、後援会関連の娘さんかな?

気になった役者さんは・・・

飯野未来役の冨田麻帆ちゃん。

まぁ〜言わずもがなですが、
明らかに麻帆ちゃんひとり、実力が飛び抜けてました。
表情のつけかたはいざ知らず、特に発声。
ここは明らかに他のキャストとは異質なものです。
あんまり麻帆ちゃん万歳!の感想は言ってもしかたないのですが・・・

未来役、今回はキャピキャピの女子高生って感じでした。
う〜ん、これがまた似合ってる(笑)

ちょっと面白いな、と思ったのは、
父との会話で、スッチーのスカートの話。
ここだけ、ちょっと異質。
劇団の小芝居のような雰囲気でした。
麻帆ちゃんもこんな感じができるんだぁ〜と、
けっこう新鮮に感じました。

山田優子役の柳下未来さん。

初舞台のようですね・・・
冨田麻帆ちゃん演じる飯野未来と
相対的なシチュエーションになるので重要な役です。
う〜ん、やっぱり正直ちょっときびしかったです。
表情がもうすこしあるといいな〜と思いました。

金城早苗役の岩崎志穂さん。

メリーポケッツのリーダーということもあり、
演技的には安定していました。
ダンスシーンはとても見応えがあります。
ちょっと弱いのは歌唱力かな?
もう少し声量があると嬉しいです。

明日香役の長谷川琴美さん。

メリーポケッツ内においては皮肉役。
リーダーに異を唱え、反抗する演技はとても怖かったです(笑)
ダンスもいいですね〜!

瑠璃役の棚橋麻衣さん。

冨田麻帆ちゃんは抜きにして、
演技、ダンス、歌唱力のバランスが一番とれていたのは彼女でしょう。
発声はハッキリしているし、表情が豊かなところもいいです
ダンスシーンでもかなり目立ってました。

望役の細木あゆさん。

ボケボケキャラだ(笑)
本当の性格はどんな感じなのかはわかりませんが、
面白い役で楽しかったです。
ちょっと安藤盟ちゃん入ってました(笑)
声量が、もう少しあるといいな〜と思いました。

麻美役の中野璃奈ちゃん。

『GANg』以来、久々に見る璃奈ちゃんの演技。けっこう注目してました。
率直に言って、とても良かったです!
メガネをかけた、真面目な優等生っぽい役かな?
その雰囲気が彼女とマッチしていた感じです。
センターではありませんが、ダンスもしっかりしています。
前回の『GANg』のチェリー役が、私としてはイマイチだったので、
今回の彼女の活躍、本当に嬉しかったです。
おそらく、他のメンバーより遅れて練習したかもしれませんが、
見劣りする部分はありませんでした。流石です。

かおり役の関沢美津季ちゃん。

彼女もミュージカル初めてですか・・・
やっぱり表情は固いです。
でも、意外に雰囲気があっていいですよ。
メリーポケッツのメンバーはみな個性豊かなので、
彼女がいても特に違和感は感じませんでした。
ボケ〜っとした感じも、今回の舞台に関してはOKです。
違う役だったら、また違った評価になるかもしれませんが・・・
私的には結構好きなタイプ(爆)

今井健太役の森本砂丘ちゃん。

少年役なかなか良かったです!
お客さんの中には、ずっと男だと思っている人が多いかもしれません。
はかなげな感じが、とても印象深いです。
特に好きなところは、携帯で未来を励ます歌かな?
柔らかな歌声は、心にしみ入る感じでした。

ダンスシーン、それほど多いわけではありませんが、上手いでしょう!
ターンした時、首がスッと回転していました。
あの部分を観ただけで実力わかりますね。
演技的には十分うまいけど、もうすこしほしい感じもします。

マネージャー、水野貴子役の佐藤明子さん。

う〜ん、もうすこし自信をもってほしい感じがしました。
まだオドオドしている感じ。
イメージ的には澤田祥子さんが演技している感じに似ています。
言葉が途中途中あやふやなので、
そのへんをしっかりしてほしいな〜と思いました。
けっこう美味しい役なので、もうすこし、しっかりしてほしかったです。

先生、母役の高崎留美さん。

なかなか迫力があって良かったです。
脚線美もなかなか・・・

占い師、ウェイトレス、生徒役の原七重さん。

ウェイトレスが一番かわいいかな?
占い師のほうはちょっと意味不明でした。

未来の父役の菅谷英一くん。

脚本、振付、演出と、本当にお疲れさまです。
パパ頑張ってました。
高音がちょっと気になるのですが(笑)
まぁ、そのあたりは仕方ないです。
面白いお父さんは魅力ありますが、
怒ったお父さんの迫力はマダマダのような感じがします。
さらにはお酒を飲んで酔っぱらったシーンも、
もうすこし、リアリティーがほしかったです。
(お酒は20歳を過ぎてからなので、仕方ないですけど)

総括

自主制作とはいえ、内容的にはバランス良くまとまっていて、
けっこう楽しめました。
とはいえ、やはり冨田麻帆ちゃんの力が大きいです。
彼女がいなかったら・・・そう思うと、ちょっと怖いですね。
でも、だからこそ、次の舞台が楽しみにもなります!

麻帆ちゃんと同じ舞台で共演した新人の方々。
何かしらの影響を受けてもらえると嬉しいですね。


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