| ◆ 『TSUTENKAKU』 |
| ◆公演時期 | 2002年11月6日〜10日 |
| ◆会場 | 東京 シアターVアカサカ |
| ◆作 | 元木 行哉 |
| ◆演出 | 麻丘 めぐみ |
| ◆演出補 | 保科 耕一 |
| ◆舞台監督 | 小菅 良隆 |
| ◆音楽 | JUN |
| ◆照明 | 市ヶ谷 昌典、皆川 紀子 |
| ◆音響 | 本村 実 |
| ◆衣装 | 石原 叔子 |
| ◆プロデュース | 麻丘 めぐみ |
| あらすじ |
通天閣って、建てたの誰だか知ってる? 大阪、新世界に建つ通天閣を舞台に、 昭和18年から31年までに繰り広げられる人間模様。 新世界に住む人々にとって、通天閣は希望の塔でした。 しかし、戦前に崩壊してしまいます。 戦争をむかえ、そして戦後。 『通天閣をもう一度』 生きる気力を失いかけていた7人の商店主たちは、 それぞれの思いを込めて通天閣再建に挑みます。 (パンフレットより一部抜粋) |
| 観劇感想 |
見終わってからパンフレットを見て気付いたんですが、 これは事実を元にして作られたんですね。 なんか『プロジェクトX』のような雰囲気がありました。 あそこまで真面目ではないですけど(笑) 舞台の内容的には、とても面白い舞台でした。 すぐに面白さが伝わるのではなく、 じ〜っくり、ゆっくりゆっくり深みを増して伝わってくる感じです。 淡々した日常生活ながらも、 昭和18年から31年までのドラマを、 とてもよくまとめあげていました。 時間内にまとめあげる脚本は、 本当にたいへんだったことと思います。 特に好きな部分は、芳岡さんの面白トークかな〜? 本人が、ふわふわぁ〜とした感じで喋りだして、 回りのみんなが声を合わせてツッコムところ。 ここはすごく楽しかったです。 話の内容的には、朝鮮関連の部分がでてきたので、 正直ビックリしました。 時期が時期だけに、いろいろと考えさせられる問題ですよね。 このへんちょっと話が重くなりがちですが、 役者さんの明るく元気なパワーで、 一幕ごとにテンションが変わります。 こういうメリハリっていいな〜と思いました。 ちょびっとだけ気になったのは、最後の方のシーン。 一木と夏子がようやく再会する場面。そして夏野の葛藤。 ここで、かなりジ〜ンとくるんですよね。 その余韻を引きずっての、最後の通天閣完成の場面。 高所恐怖症の勝が通天閣を登り、 展望台から新世界を一望する・・・・・ 最後はこのエンディングがベストであるのは当然ですが、 自分は、夏子との再会の部分でかなり感動していて、 こちらの感動部分に関しては、かなりテンション低かったです。 難しいところなんですけど。 通天閣が完成!と夏子と再会!のふたつの感動部分。 ど〜しても、どちらかに偏ってしまう気がしました。 自分の印象的には、間違いなく夏子との再会です。 気になった役者さんは・・・ 曽我繁雄役の本間ひとしさん。 最初は全然目立たない役なので、ビックリしました。 存在感、薄かったです(笑) でも、じょじょに本間節(?)がでてきて、とてもいい感じでした。 星カンタ役の泉拓允さん。 カッコイイですね〜! 『蒲田行進曲』の銀ちゃん、ちょっと入ってたかな?(笑) 夏野貞二役の高橋一平さん。 渋い!そしてふか〜い演技でした。 たぶん、キャストの中で、 一番難しい演技を要求されたように思えます。 独特〜な雰囲気が良かったです。 古里正雄役の矢部貴将さん。 ひとつのことをまっすぐ突き進んでいくという、 向こう見ずな演技、とっても好感もてました! 小田なおと役の芳岡謙二さん。 前述しましたが、おかまっぽい演技、ハマッテました! ある意味、惚れた(笑) 柳川吾郎役の元木行哉さん。 怖っ!かなり迫力ありました! 威圧感というより、刃物のような鋭さって感じかな? 夏子役の砂田理紗さん。 素朴〜な感じの雰囲気でした。 前半部分の切羽詰まった表情、 そして後半の吹っ切れたような表情への移り変わり。 この変化が特に印象に残っています。 山本キクエ役の江口ヒロミさん。 惚れた(爆) ある意味一番おいしいキャラでした。 全然関係ないど、元、日本テレビアナウンサーの、 大神いずみさんに似てますね。 彼女がいるからこそ、場の雰囲気が明るくなります。 ちょっと暗めの感じが多いもので・・・・ 曽我勝役の岡田剛義くん。 アルゴ等で活躍している男の子です。 今回は勝役と、ナレーション、進行役も兼ねています。 う〜ん、僕が観た回は、残念ながら、ちょっとカミカミでした。 大阪弁も、かなり微妙〜! まだなんとなく違和感を感じました。 勝君は高所恐怖症ということで、 歩道橋で登る練習をするのですが、 そこの表現がイマイチわかりにくかったです。 必死の練習・・・というところが伝わりにくかった気がします。 演技的には息子って感じ、出てましたね。 お客さんは、おそらく小学生に思えたでしょう。 一木芳夫役の根本泰彦さん。 独特な雰囲気をもった役者さんですね。 前半部分では主役っぽい感じです。 しみじみ〜とした演技が、私は好きですね〜! 総括 舞台が始まる前にショートフィルムが上映されるのですが、 私が観た回はアニーズのひとり、 石丸椎菜ちゃんがでていました。 私としては話のオチが中盤あたりで読めてしまって、 ちょっとイマイチかな? 椎菜ちゃんの演技はとても可愛らしかったです。 ベンガルさんが出てるほうを観たかった! エンターテイメント性ある舞台ではなく、 史実に基づいて構成される舞台ですので、 家族みんなで楽しめる、という舞台ではありません。 淡々と進行する舞台。 それなのに、不思議と舞台に引き込まれていきました。 見終わった後に、『面白かった!』と思える舞台だと思います。 見る前、チラシや宣伝だけだと、面白さが伝わってこないですね。 『面白そうだから見たいな〜』という感じが、 ちょっと伝わってきませんでした。 この部分の集客力という点に関しては難しいでしょう。 内容的には、NHKの史実ドラマを見ているかのように、 味わい深い、内容の濃い舞台だったと思います。 |
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