◆  イマジン・ミュージカル 『若草物語』(10月

◆公演時期   2002年10月27日
◆会場 東京 前進座劇場
◆原作 ルイ・ザ・メイ・オルコット

あらすじ

アメリカ北部の小さな町に、
マーチ家の四人姉妹とお母さんが引っ越してきました。
お父さんは従軍医師として遠い戦地にいます。
おしとやかで、みんなをまとめる長女メグ。
明るく活発な次女ジョー
恥ずかしがりやで引っ込み思案なベス。
元気で明るい、おしゃまなエイミー。
四人姉妹の物語が始まります・・・・・

観劇感想

8月の公演でも楽しめましたが、再び観劇する機会が訪れ、
とても楽しみにしていました。
基本的には再演ですが、前回メグ役だった手塚佳代子さんがジョー役を、
メグ役を元アニーの安藤由紀さんが演じます。

前回同様、今回もとても楽しめました。
印象的には、エイミー役の渡辺里佳ちゃんが主役でした。
おそらく、イマジンの方も彼女を相当プッシュしていることでしょう。
まさに彼女がエースと言っても過言ではありません。
彼女を引き立てるための演出も、前回以上に数多く存在しましたから。

最初の導入部分、
いきなりアンサンブルの方が客席内に登場するのですが、
なかなかいい演出だと思います。
客席と舞台との一体感、
それを初めにやってしまおう、という考えなのでしょう。
アンサンブルの方がたくさんいるので、
その活かし方が重要だと思いました。

ミュージカルナンバーの中では、
シチューのナンバーが一番好きかな?
四人が楽しそうに歌い踊っている・・・
一番、若草四姉妹の特徴を表現しているナンバーだと思います。

演出もとてもメリハリが効いています。
静かな部分、明るい部分、シリアスの部分、コメディな部分。
素人の私が観ても、ひじょうにバランスがとれているな〜と感じました。
タップのところもいいですね〜!

気になった役者さんは・・・

やはり、なんといってもエイミー役の渡辺里佳ちゃん。
前回も素晴らしかったのですが、今回はそれ以上に出来が良かったです。
元々エイミー役は目立ちますが、それ以上に目立ちました。
セリフの言い回し方がうまいし、
喜怒哀楽、表情の付け方もむちゃくちゃうまいです。
それほどダンスシーンが多いわけではありませんが、
彼女のダンスレベルが高いことは観ればわかります。
歌唱力はマズマズかな?
今度は、少し長いソロが聞きたいですね!

エイミー役は本当にエイミーそのものでした。
無邪気で、明るく、お茶目なエイミー・・・・・そのまんまです。
舞踏会のコメディチックなシーンで笑いをとり、
ジョーの小説の原稿を燃やしてしまうシーンでは、
エイミーの気持ちの微妙なゆれぐあいを、観客に無言で伝えていました。

前述しましたが、いまやイマジンの大エースです。
次回の舞台では主役でも問題ないでしょう。
彼女には本当に華があります。素晴らしいです!!

あえてちょっと気になる点をあげれば、
(たいしたことではないのですけど・・・)
一番最後の曲『イマジンソング』で、
『君と君と君と・・・』と、指を観客に向けるシーンがあるのですが、
あまり気持ちが入ってませんでした。
ここって、意外に重要なんですよね。
舞台の人から指を指されるのって、観客として、とても嬉しいことです。
その指している人が、無表情というのはちょっと残念でした。
昔だと、樋口智恵子ちゃんが、
笑顔で、明るく楽しそうに指を指していたのを思いだします。
もし次回があるのなら、そこに気をつけてほしいな〜と思いました。
でも、本当、今回の彼女は素晴らしかったです!

ベス役の藤澤志帆さん。

今回のベスも素晴らしいです。
毎回ですが、彼女の優しい笑顔には本当に癒されます(涙)
演技、ダンス、歌唱力、すべてに安定した力を発揮しますね。
ただ、ちょっぴり気になったのは、ダンスシーン。
彼女、とても悲しげで憂いのような表情をするんですよ。
なにかを思いつめているような、とても悲しい表情・・・・・
まっ、私の気のせいだったのかもしれません。

ベスの、人見知りで、はにかんだ表情は本当に抜群です!
あれを観たら、男はみんな惚れる(笑)

メグ役の安藤由紀さん。

おっきくなったぁ〜!
これがまず第一印象。ど〜してもアニーの印象が強いですからね。
彼女にしてもみても、元アニーというイメージを払拭したいはずです。
演技はとてもしっかりしています。
落ち着いたメグというよりも、やや積極的なメグという感じでした。
3人の妹をまとめあげる長女、
その抱擁感ある演技も印象に残っています。
ブルック氏との恋の場面も、なかなか良かったです。
歌唱力は、普通だと思います。

ジョー役の手塚佳代子さん。

前回、彼女はメグ役でしたが、私としてはジョー役の方がいいですね。
なにか彼女にあっていると思います(本当の性格は知りませんが・・・)
落ち着いたメグの役よりも、明るく、積極的で、行動力あるジョーの方が、
彼女の演技が生きると思います。

前回ジョー役だった神崎詩織さんと比べてると、
演技の幅という点においては、やはり上だと思います。
男性っぽい行動力あふれる場面は、とても魅力的でした。
優しさという表情は、神崎さんの方が良かったかもしれませんが・・・

ローリー役の設楽みのるさん。

演技も上手でしたが、ダンスの方が特に印象に残りました。

ブルック役の関根淳さん。

アドリブだったのかはわかりませんが、
イマジンミュージカルであんなコメディチックな場面が出るとは、
夢にも思いませんでした。ちょっとビックリ!

マーチ伯母さん役の栗須絵里子さん。

いじわるっぽい性格ながらも、じつは優しいマーチ伯母さん。
なかなか良かったです。
ただ、やはり若いな〜という印象を受けました。
高校生レベルでも、老人役はうまい人は本当にうまいです。
このマーチ伯母さんは、まだ若さが垣間見えました。

他に印象に残ったのは、
篠原杏里ちゃん、山浦日紗子ちゃん、山脇奈月ちゃん。
あと声が良く出ていたのが、
たぶん才記玲菜ちゃんか、乾菫子ちゃんだと思います。
(ここは、ちょっと未確認)

総括

私としては、再演という形で観ることになりますが、
前回同様、本当に心から楽しむことができた舞台でした。
『マズマズ』という表現はあっても、
『つまらなかった』とは絶対言えないです。
それだけ安定した舞台だったと思います。
私自身は本当に楽しめましたから、大満足です。

ひとりのキャストにばかり注目してはいけないのですが、
やはり、渡辺里佳ちゃんの成長が本当に楽しみです!


トップ     観劇一覧     キャスト     女優