公演時期 | 1992年7月~9月 21都市 41回公演 |
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企画 | 小椋佳 |
脚本・演出 | 犬石隆 |
脚本・作詩 | 森田等 |
音楽監督 | 玉麻尚一 |
音楽 | 川辺真・金子貢 |
歌唱指導 | 長田明子 |
舞踊監督 | 森田守恒 |
振付 | 関根玲子・小川こういち |
美術 | 斉木信太朗 |
照明 | 原田保 |
衣装 | 原まさみ |
音響 | 百々喜久 |
あらすじわたし、パオ!小学校3年生。元気いっぱい、イタズラ大好き、『アイスクリーム応援団』のリーダーよ。わたしたちの住むチャイナタウンは、世界でいちばん素敵な街。 大人も子供も生き生き輝いていて、色鮮やかな街並にはワクワクするような冒険の香りがたちこめてる。とっても楽しくて、すっごく明るくて、ちょっぴり不思議な、わたしたちのチャイナタウン! でもね、困ったことが起こったの。悪い奴が、わたしたちを、チャイナタウンから追い出そうとするの(パンフレットより抜粋) 観劇感想この舞台も生では観ていません。ビデオを観ての感想です。 私的に中国の歴史系好きなので、今回の舞台もハマリました。小山菜穂ちゃんに関して言えば、『魔法使い』よりも、こちらの方が好きです。 演出が犬石さん。オープニングが、またかっこいい。一見雑然としていますが、そのなかにあふれている小世界が見えますね。観客の引き込み方、本当にうまいです。 今回の演出、エンターテイメイント性がかなりあります。観てて内容豊富ですよ。出ている役者さんの苦労がしのばれます(笑)まっくた飽きないですね。子供たちも大満足でしょう。シリアスな部分、コメディな部分のバランスもいいです。『オリーブ・ボーイズ・青リンゴ』もいいですね~!ああいう楽しいところが好き。 さらにさらに、曲がいいですね~!『お嬢さまハロー』や、『貧乏人』のナンバー、ただ、上海ジョーとスーのかけあいは、やはり本当は二人の声を使いたかったでしょうね。手塚君の歌唱力では、たしかに佐藤夕美子さんに対抗することはできませんから。そこが残念。 話の内容的には父と子の対立みたいな感じですが、特に違和感を感じることなく楽しむことができました。どちらかというと前半部分の方が楽しかったかな? 気になった役者主役パオ役の小山菜穂さん。Wキャストは、牧島沙織ちゃんです。『魔法使い』で、その実力が嫌というほどわかりますが(笑)今回もまた、素晴らしいできです。ほんと、すごいです。この言葉しかなくて、謝りたいぐらいです。元気で明るく、意地っ張りで気の強いパオ。それを自然な演技でこなしてまうんですから、恐れいります。 歌やダンスシーンも多いですが、それを難なくこなします。観ていてため息でますよ、ほんと。 円城寺遥佳役の坪井美奈子さん。オープニングのナンバー、いつ聞いても最高です!爽やかな歌声、のびのある声量、聞き惚れます。なんだか暖かな気持ちになれますね。彼女の独特なセリフ回しも好きです。素晴らしかった! スー役の佐藤夕美子さん。彼女の演技も好きです!ちょっと皮肉った表情とか、微妙な表現能力がうまい。歌声もすばらしい!特に上海ジョーと出会いの場面のナンバーは最高ですね。 ワンタン役の俵和也くん。いま見ると、意外にイマイチか?(笑)コメディ系で頑張ってはいるけど、演技はまだまだかな?セリフもちょっとね~って感じです。 ピータン役の十川貴美子ちゃん。南少でも活躍する十川貴美子ちゃん。彼女の実力も、全部ではないですが、垣間見ることができます。声の発声がいいですね。 マーボ役の染谷妃波さん。おっとりした役、彼女うまいです。そこにばかりに目が言ってしまいますが、後半の武術(?)シーンでは、練習した成果を思う存分発揮しています。(槍を回すところ) アンニン役の荒幡めぐみちゃん。彼女の演技も好きです。ただ、結局のところ、彼女の演技を生で観る事はできませんでした。残念。キビキビとした動きがいいですね。 円城寺武尊役の片岡真秀ちゃん。少年役、バッチリハマッテます。素直で自然な演技もグッドです!歌もなかなかいいですね。もうすこし長い曲があってもいいかな? 上海ジョー役の手塚宏樹くん。おとぼのジョー役、じつにマッチしてました。歌う場面がないのは残念だけど、その風来坊ぶりは印象深いです。 他にも、樋口智恵子ちゃんや、池田淑子ちゃん、安藤聖ちゃん、小島亜美ちゃん、牧島沙織ちゃん、岸田有子ちゃん、井上碧ちゃん、渡辺麻衣ちゃん、今井ちひろちゃん、加藤裕月ちゃん、絵夢ちゃんの妹久積花里ちゃんなど、そうそうたるメンバーが出演しています。 総括すごく楽しかったです。これも再演してほしいけど、かなり練習が必要ですね。 ※敬称略 |