◆  『ありがとうサボテン先生』

◆公演時期   2002年3月6日〜28日
◆会場 日生劇場
◆原作 宮部 みゆき
◆脚本 成井 豊
◆演出 水田 信生
◆音楽・音楽監督 岩代 太郎
◆美術 堀尾 幸男
◆照明 黒尾 芳昭
◆音響 山本 浩一
◆振付 西 祐子
◆アクロバット振付 山中 陽子
◆衣装 宮本 宣子
◆コスチューム・デザイン 篠原 ともえ
◆舞台監督 高野 克己
◆歌唱指導 石塚 まみ
◆脚本協力 真柴 あずき
◆作詞監修 秋元 康

あらすじ

6年1組の卒業研究のテーマ。
それは『サボテンの超能力』
クラス全員で決めたんだぁ〜!
でも、担任の宮崎先生をはじめ、他の先生たちも猛反対!!
『サボテンの超能力』のテーマを理解してくれたのは、
権藤教頭先生、そしてもうひとり、しずくという名のお姉さん。

みんなの力を合わせて、絶対に『サボテンの超能力』を発見しよう!


観劇感想

素直な感想として、とても面白かったです!
さすがに泣いたり感動することはないですけど、単純に楽しかったと言えます。

なによりまず、導入部分がいいです!
観客が舞台に引き込まれる・・・そんな印象でした。すごくいいですね!

前半のラスト、火事になった〜!と聞いてビックリしました!
『こりゃヤバイゾ〜!』と思ったら、火事にならなかった(笑)
これは見事にひっかかりました(;^_^ A
いかりやさんも亡くなるか?とドキマギしてましたが、
亡くなりませんでした。これは大正解!
明るく終わった方がいいですよ、この舞台は。

北村さんといかりやさんのカラミはすごく楽しいのですが、
子供から観た時はどうなかな?
ちょっと退屈の可能性もあります。
テンポ的にも長いし・・・・・・

結局、この舞台は何がいいたいのかと言われると、ふたつあると思います。
ひとつは父、母、子供の家族愛。
そして、サボテン先生(権藤先生)と生徒との交流。
一応これが、平行線となって舞台上進行していきます。
どちらにしても、私的にはちょっとお説教くさかったです。
『そんなことはわかってるよ〜!』と、言いたくなっちゃいます。

父、息子の関係は、なぜか『GANg』を思いだした・・・・・

ちょっと気になったところは、パンフレット。
子役の紹介のページです。

子役さんはダブルキャストの人が多く、
カクタス組とサボテン組に別れるのですが、
このパンフレットは、組で分けられてません。
誰がどちらの組なのか、一度一覧表を観て、
顔と名前を見直さなければならないんです。
これは、ちょっと残念でしたね。
見た目だと、右半分左半分で分けられちゃいますよ。

もうひとつ気になった点!
サボテンの発表会で、舞台下に降りて来るのですが、
観客に手伝ってもらう程、重要なことなのかな〜?と思いました。
舞台と観客との一体感を、かもしだしたいのでしょうか?
ちょっとイマイチでした。

マジックのタネ明かしはわかりますが、だから何?って感じ。
ビックリとか驚きはまったく無しでした。
ここのシーンが意外と印象薄いです。

気になった役者さんは・・・

主役、権藤教頭役のいかりや長介さん。

いやぁ〜、やっぱりベテランというか、全員集合で舞台を続けてきた実力というか、
めちゃくちゃ良かったですね。
自然で、ほのぼのとして、まったりとした、素朴な演技。そして絶妙な間のとりかた。
『あんたすごいよ!』とツッコミたくなるほど良かったです。
まさに、長年培わされてきた経験でしょうね。
普通の役者さんにも、あんな雰囲気はだせませんよ。

しずく役の篠原ともえさん。

ある程度の実力は知っていたので、
このぐらいはやってくれるだろうと思ってましたら、
やはりそんな感じでした。不思議少女、良かったですね。
この舞台、かなり長丁場ですから、微妙に歌声はセーブしてありました。
特に1幕の方。

2幕になると、静かな曲を、ちょっと声量をあげたのかな?
前よりも、素晴らしい歌声になりました。
歌手ですから、実力はしっかりしています。

宮崎先生役の佐藤アツヒロさん。

う〜ん、悪くはないです。
ハキハキしていて、感じのいい好青年って感じ。
ただ、このぐらいのレベルの役者さんは、他にもたくさんいるんですよね。
特にこの役なら、他の人でも無難にこなせるほど・・・
そのため、特に深い印象というものはありませんでした。

佐々木主任役の濱田マリさん。

彼女も、このぐらいやってくれると思ってました。
さすがですね。ちょっと吉本っぽいけど(笑)
でも、ああいう演技好きです!
歌も、歌手ですから、上手いですよね。

月真和尚役の北川総一朗さん。

この人も、いかりやさんと同じくうまい。
演技演技してるのではなく、そぼ〜くな演技。難しいんですよね。
それを難なくこなしています。
いかりやさんとのカラミは、じつに楽しかったです。

石川(用務員)役の諏訪園親治さん。

一番、おいしい役でよすね〜(笑)
たしか、ドリフと一緒に『全員集合』出てましたよね。
けっこう懐かしく思いました。

一輪車とのマンボネタも、けっこう見た覚えがあります。
初めて見た人は楽しいでしょうね。

子役はサボテン組とカクタス組に別れますが、
私はカクタス組しか観ていませんので、あしからず・・・・・

今回の子役さんは、めちゃくちゃレベル高かったです。

伸一役の柳澤貴彦くん。

重要な役です。どこがどういいというわけでもないのですが、
無難かつ、普通に演技をこなしていました。
意外に、これから伸びそうな予感がしますね。

直美役の柳澤伶弥ちゃん。

アルゴの時と比べると、めちゃくちゃ成長してます(当然ですけど)
しかも、かなり美人(笑)
演技的にも、すごくしっかりしてますね。
真面目な生徒の役でしたが、すごく上手かったです。
なにより、発声、発音がいいです!
舞台上でも、かなり目立っていました。
彼女が主役の舞台、観たくなっちゃいますね。

百合香役の斎藤彩夏ちゃん。

声優としても有名です。
演技は、さすがに上手いです。ある意味ベテランですから(笑)
表情もいいです。ただ、喉はちょっと悪かったのかな?
声優のお仕事もしていて、きっと喉を痛めていたのかもしれません。
特に聞き苦しいというわけではないけど、ちょっと気になりました。

英恵役の石井静ちゃん。

可愛らしいルックスはあいかわらずです(笑)
手足が長く、そして細いのが印象的でした。ますます美人になるのか!?(^^ゞ
台詞もちょっとありますが、もうすこし喋ってる姿観たかったです。

由美役の香林祐美ちゃん。

決して美人タイプではないけど、素朴な表情が印象的な女の子です。
特に表情の変化はいいですね。けっこう目立ってました。
美人な子は多いけど、玄人好みの子役は少ないと、良く言われます。
彼女は、玄人好みかもです。これからの活躍、期待したいですね。

聖子役の関谷彩花ちゃん。

センターにいることや、いかりや長介さんの近くにいることも多く、
意外と目立っていました。
『うんうん』と納得した時の表情がいいですね。
センターで転ぶシーンもあるし、不思議と目立つ役柄でした。

他にもアルゴで活躍していた小林一徳くん、
ルックス抜群の森村亜理紗ちゃん、背の高さと、歌唱力で印象的な松崎唯ちゃん、
遠藤理奈ちゃんが出ています。
ちなみに、サボテン組では、KAZU君(加賀谷一肇)、鈴木祐真くん、
豊岡美弥歌ちゃん等が出ています。

総括

全体としては、すごく楽しい舞台でした。
また観たいですけど、お金がちょっと高い・・・・・
もちろん、それだけの質があるからなんですけど。
なんにしても、いかりやさんの演技が光っていました。

一舞台終わるのが3時間強。しかも一日2公演の日がたくさんあります。
役者さんたち、体力勝負ですよね。

そういえば、『ありがとうサボテン先生』というセリフ、
誰も使用していなかったと思います。
これは演出の意図でしょうね。



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